近鉄吉野線スタンプラリー (壺阪山~飛鳥)

2012年11月18日(日) -①



2日で仕上げるつもりだった近鉄吉野線100周年記念スタンプラリーだが、ついに3日目に突入。スタンプラリー制覇に加えて、吉野線全線踏破を目指していただけに、前回中断した吉野口から再開すべきなのだが、吉野口駅のスタンプは取得済み。それに吉野口~壺坂山に見所は無く、風邪気味でもあるということで、軟弱なことだが壺阪山で途中下車してしまった。



壺阪山駅は高取町の玄関。高取は、2万5千石の高取藩の城下町として有名だが、薬の町でもあるらしい。城下町の風情が残る町並みが整備されている土佐街道(このあたりの地名が土佐のため名付けられたもののようで、四国の土佐とは関係なさそうだ)の路面には、センブリ、ナズナ、キキョウなど、様々な薬草が路面のタイルに描かれている。



高取藩の下屋敷門。いかにも頑丈そうな分厚い木扉だが、現在は医院の門として現役で使われている。本日休診の札が掛かっている。



土佐街道から少し離れたところに、高取城の模型があるのを見つけて近寄ると、何とビールの空き缶で作成されている。町じゅうから掻き集めた空き缶が3万5千個以上、先月ギネス記録に認定されたそうだ。ギネスってビール会社なんだけど、他社ビールの缶でも認定しちゃうところが、さすがだ。それにしても、この模型、発泡酒が大半を占めているように見える・・・。



高取では、今月14日まで、「案山子巡り」というイベントが行われていた。1週間遅れで見逃したと思ったけれど、結構アチコチで案山子に巡り合えた。以前御所市でも見かけたし、明日香村でも同様のイベントがあるようで、このあたり、ちょっとした案山子ブームのようだ。

もっとも、昔日の田んぼの鳥害防止のためのものではなく、目的は農村の活性化と魅力づくりのようだ。等身大の人形を複数用いての生活感溢れるものが多いようだ。


町屋の片隅に、案山子置き場?を発見。イベントが終わって回収されたものだろうか。



かつての家老屋敷の門前にも武士とその手下と思われる案山子がいる。よくできている。案山子がいると、古い門も生き生きと見えてくる。



高取から近鉄飛鳥駅に向かって歩いていく。小雨もパラついて結構寒い。道行く女子高生は皆、早くもマフラーをしている。

飛鳥駅の前にも案山子広場のようなものが、できていた。



レンタサイクルの案内も、カカシだ。このあたりには毎年のように来るが、一気に案山子が増えたように思う。



吉野線全線踏破は断念してしまったが、スタンプは枠一杯に押印して10ビンゴ達成。なかなか美しい。達成感を与えてくれる良いデザインだ。



このあと、近鉄・阪神・山陽の沿線散歩の飛鳥コースを制覇した後、橿原神宮前駅で賞品を貰う。1ビンゴ、電車と駅表示のシールセット。2ビンゴめで、定規。3ビンゴめで、地域の特産品などが当たる抽選への応募はがきを貰える。それ以上集めても、何にもない。でも達成感は十分だ。



「沿線散歩(2)飛鳥」に続く・・・。