青の祓魔師スタンプラリー(京都市交通局)

2013年1月12日(土)



年が明けて以降、いろいろと忙しく、やっと今年初めての本格的なウォーキング。気が付けば終了寸前のスタンプラリーがいくつも溜っている。そのなかから選んだのが、京都市交通局主催の「青の祓魔師(エクソシスト)スタンプラリー」。アニメ映画のようだが、さっぱり知らない。高校時代に見た、ホラー映画の奔りとも言える「エクソシスト」とは、全然違うもののようだ。



地下鉄の北山、東山、五条、九条、二条の各駅がスタンプポイント。最後に烏丸御池駅がゴール駅となる。これを当然、歩いて廻る訳だが、総距離は20km近くになりそうだ。スタート駅に選んだ北山駅の地下道には、音楽に纏わる立体的な絵がたくさん飾られている。



北山駅の近くにある京都コンサートホール。平安遷都1200年を記念して建設されたクラシック専用ホールだ。



京都府立大学を横眼に見ながら、下鴨を南下。第2ポイントの東山駅を目指す。途中下鴨神社に立ち寄って、お参りをした。



加茂川と高野川の合流ポイント。昔から大好きなポイントだ。ここから見る北山がいい。鴨川のところどころに、飛び石が設置されているんだけれど、昔は無かったように思う。



今出川通に架かる加茂大橋から見た鴨川。この河川敷を、学生時代のクラブ活動で毎日のように走ったものだ。体育会とは思えないチンタラしたランニングではあったけれど・・・。当時と比べて、格段に走りやすい路面に整備されている。



荒神橋。学生時代に何百回、いや何千回も渡った橋だ。当時、超大物アイドルがこの橋の上に一人でいるところにバッタリ出くわして仰天したことを思い出す。橋は拡幅されたが、この橋の南側の親柱は当時のままだ。無残にも鉄パイプが突き刺されていて、大正何年にこの橋が完成したのかが判らなくなっている。ひどい工事をしたもんだ。



京都の町中にダムがある。岡崎からの疎水に設置された夷川ダムだ。隣接する夷川水力発電所は、大正3年のできたもの。最大出力は300kWしかないが、今も現役だ。



少し遠回りをして、京阪三条駅へ。京都市交通局が「青の祓魔師スタンプラリー」と同時開催している「大奥クイズラリー」のクイズポイントになっている。これも映画とのタイアップイベントで、地下鉄のいくつかの駅で、クイズを解いて廻るものだが、締切間近のため見送らざるをえない。



東山駅で2つめのスタンプを押印した後は、白川に沿って南に下る。川辺の柳と相俟って、とても清々しい雰囲気の道だ。



白川には、水鳥の姿も多く見られる。鴨のつがい(?)が、仲良く水中の餌を啄ばんでいた。




よく晴れた日で、八坂神社の門の朱色がよく映えている。祇園交差点から四条通りあたりは相変わらず人が多くて、思うように歩けない。



あまり縁のない店が並ぶ祇園花見小路。かつては、用も無く気軽に立入ることが躊躇われるような雰囲気だったけれど、今は石畳なども整備されて、観光客で賑わっている。気楽に入れそうな店も増えたように思う。



京都五山のひとつ、建仁寺の境内を通って、第3スタンプポイントの五条駅を目指す。この法堂は250年ほど前に建立されたものだそうだ。



五条駅に到着。どこのスタンプポイントも、試し押しか、悪ふざけかは判らないが、改札口の近くに設置されている机はスタンプ跡だらけだ。



東本願寺の境内から京都タワーが見える。目指す九条駅は、さらに南だ。学生時代、修学院から京都駅までは、信号さえ無ければ、自転車を漕がずに行くことができる、と先輩に教えられた。しかし、こうして北から南に歩いているのに、楽に感じない。まだ半分少しなのに、疲れてきた。



東本願寺の阿弥陀堂門の扉には、菊紋と桐紋が付いている。十六菊花紋だから、天皇家と同じものだ。さらに桐も最高ランクの五七桐紋で、豊臣家に与えられたものと同じだ。なぜこの2つの紋があるのかは不思議だ。とにかく半端ではない格式を持ったお寺ということなんだろう。



JR京都駅を越えて、九条駅までやってきた。北山駅が左京区、東山駅が東山区、五条駅が下京区、そして九条駅が南区。そして、次のスタンプポイントの二条駅は中京区になる。



京都駅近くの堀川八条のあたりに、平重衡の受戒の地の碑を発見した。一ノ谷の戦いで捕えられた平重衡が、自分の罪を吐露し、法然上人に教えを乞うたのが、この場所だそうだ。



八条堀川から、北西にある二条駅に向けて、気の向くまま歩いていると、粟嶋堂にやってきた。おそらく加太の淡島神社に関係があるのだろう。供養の人形が たくさんケースに納められていた。写真を撮るのも、ちょっと怖かった・・・。



適当に歩いていると、昨秋、亀岡に行った帰路に歩いた時と同じ道順になってしまった。
かつての島原遊郭の大門。「おおもん」と読む。門の外にある竹は「さらば垣」というそうで、遊女がここまで客を送ってきてお別れをするところだったらしい。



新撰組の隊士もよく遊びにきたという輪違屋。重要文化財だが、今も営業しているそうだ。中がどうなっているのか興味はあるが、当然、一見さんで入れるようなところでは、なかろう。



かなりヨレヨレになって、二条駅に到着。各駅のスタンプは、アニメの登場人物になっているようで、ここは、勝呂竜士だ。って誰なのか、さっぱり判らないが・・・。駅に設置されている、この等身大のパネルは、スタンプラリー達成者に抽選でプレゼントされることになっているらしい。ファンには、きっと垂涎の賞品なんだろう。



二条城の南側を歩いて、最後のポイント、烏丸御池駅に向かう。あたりは急に暗くなってきた。



烏丸御池駅で、最後のスタンプをゲット。地下鉄案内所で、参加賞の丸いシールを貰う。



北山、東山、九条、五条、二条、そして烏丸御池、と脈絡もない6つの駅を歩いたが、何故この駅が選ばれたのだろう。はじめは、方角や数字が入った類似の駅で、地下鉄各線に乗車させるための選定かと思っていたが、歩いている間に謎は解けたぞ。

烏丸御池を中心に、北に北山、東に東山、西に二条、そして南に五条と九条。繋ぎ合わせると、十字架になるのだ。エクソシストと十字架は切っても切り離せない関係だ。もっとも、パンフレットの絵を見る限り、十字架も無く、宗教色を感じさせないんだけれど・・・。

正月休みで鈍った体で、とても疲れたが、原作も知らずに、よく頑張って歩いたものだ。

まとめ

歩行距離  約19km
所用時間  302分 (5時間02分)
歩数     29700歩 (しっかり 22700歩)