京都御苑周辺散策

2013年2月2日(土)



午後に京都で所用があるので、その前に京都御所のあたりを散策。丁度節分のため、京都御苑の東側にある清荒神では、豆まきの準備が整っていた。神社の豆まきは興味深々なのだが、開始予定の2時まで待っている訳にはいかない。



以前から、とても気になっている「別格官幣社」のひとつ、三条実美が祀られている梨木神社。近くまでは何度も来ているのに、今回が初訪問だ。



梨木神社のすぐ東にある盧山寺。紫式部が源氏物語を執筆したところだそうだ。知らんかったなぁ・・・。海外の方の姿もチラホラ見える。以前米国で、Lady Murasakiという名で紫式部を紹介しているのを見たことがある。ここでも節分の準備をしている。



御苑の東側の清和院御門。ここから入るのは初めてだと思う。京都御苑は、入りにくそうな雰囲気だけれど、実は結構開放的だ。散策をする人は勿論、ランニングをする人もいるし、自転車で走る人もいる。もっとも皇宮警察と思しきパトカーが度々巡回しているが・・・。



京都御所の南門になる建礼門。たぶん、ここが正門だと思うんだけれど・・・。あまり近づくとセンサーが発報すると聞くので、遠目に観察する。




道路一面に砂利を敷いてあるので、自転車では走りにくいのだが、自転車用の細道ができている。誰が作ったというのではなく、少しずつ自然に出来上がったとしか思えない、微妙なカーブの具合だ。太古の昔、幾千万の歩みが積み重なって、道はこのように出来て行ったのだろう。



京都御苑内には、20ヶ所ほどの「浮出絵付駒札」なるものが、設置されている。板に貼り付けられた金属板の上に紙を置き、鉛筆で擦りつけて絵柄を写し取るものだ。ちょうど拓本と同じような方式で、全部集めるとある図柄になるそうだ。スタンプラリーストの血が騒ぐが、時間も無ければ、紙も鉛筆もない。面白そうなので、いずれ近いうちに挑戦したい。



蛤御門。幕末に長州藩と会津藩の激戦があったところだ。以前は「蛤御門の変」という名称がよく使われていたと思うが、最近は「禁門の変」の方がよく聞く。案内板を見て知ったが、蛤御門というのは正式名称ではなくて、常時閉鎖されていた門が、大火の際に開かれたことから、「焼かれて開く」と、ハマグリに喩えられたのが由来だそうだ。



関西にある8つの別格官幣社のうち、梨木神社とともに訪問の機会が無かった、和気清麻呂を祀る護王神社に向かう。足腰にご利益があるというので有名だ。



で、どうしたことか、境内にはイノシシだらけ。狛犬ならぬ、狛猪をはじめ、神殿には、イノシシコレクションなる大きなケースがあって、イノシシの置物などが所狭しと並べられている。



日本一大きい、とある「さざれ石」の前に、和気清麻呂の銅像がある。道鏡事件の際、宇佐八幡宮に向かう道中、三百頭もの猪が、清麻呂を守りながら道案内をしたそうだ。さらに、不思議なことに、清麻呂の足腰の病も治ったそうだ。ということで、この境内にも、多数の猪がいるのだろう。猪って、実のところ九州の荒くれた豪族のようなものではないか、とも思うんだけれど、無粋な推理は慎まなければご利益が無くなりそうだ。



これで関西の別格官幣社8社をコンプリート。しかし関西以外に、まだ20ほどある。そのうち行ったことがあるのは、日光東照宮と靖国神社だけだ。

これからも健康で安全にウォーキングができるよう「足腰御守」を購入。ちょっと高いので悩んだけれど、思い切って1200円の大奮発だ。