神戸空港(三宮~空港~元町ウォーキング)

2013年4月14日(日)



先日の伊丹空港一周に続き、今日は三宮からポートアイランドを経て、神戸空港を目指して歩いてみよう。ポートライナーに沿って、ひたすら歩けばいいのだから、道に迷う心配は無い。



三宮を出発して10分余りで、神戸震災復興記念公園に到着。JR貨物神戸港駅の跡地を活用した公園ということで、駅で使われていた時計がモニュメントとして残っている。時計の針は、震災が発生した5時46分を示している。



ポートアイランドに向けて神戸大橋を渡る。自動車道やポートライナーに囲まれているせいか、海を渡っているという実感が、あまり沸かない。



上下を走る道路橋の隙間から、メリケンパークがよく見える。



ポートアイランド(北部)が完成したのは、1981年のこと。ちょうど、大学を卒業して、今の会社に入社した年だ。同年、ポートピア博覧会が開催され、集合住宅が林立するなど、当時は未来都市のように感じられたこの島も、今ではすっかり落ち着いた町になっている。



ポートピアホテル。優雅な流線形の白いシルエットは、建設当時のままだ。



かつてポートピア博覧会が開催され、その後も2006年まで、遊園地(ポートピアランド)として営業が続けられていた地域は、南公園となっている。船のスクリューを台座にした噴水がある。いかにも神戸らしい。



かつての堤防。この堤防から、さらに二期工事として海側が埋め立てられて、北地区とほぼ同面積の南地区が完成したのが、2005年のことだ。



北地区と異なり、南地区には集合住宅が無い。医療産業クラスターを地区の中心に据えるため、神戸市が先端医療関連施設を続々と誘致しているようだ。



洋菓子のケーニヒス・クローネの工場を発見。アウトレットでも無いかと、できれば試食などできないかと、やってきたが、日曜のせいか、閉まっていた。



京コンピュータで有名な、理化学研究所。ビルの前のモニュメントは、算盤の珠をモチーフにしているようだ。



残念ながら、南地区には未だ広大な空地がある。オフィスや研究施設で、この空地を埋め尽くしたいようだが、簡単ではないだろうなぁ・・・。とにかく広すぎる。



南地区のコンセプトとは異なるように思えるが、神戸花鳥園が開設されている。京コンピュータの隣が花鳥園、というのも不可思議な組み合わせだが、空地にしておくよりはマシだろう。もっとも、温室で多くの鳥が放し飼いにされていて、餌付けもできるとあって、結構人気のようだ。


でも入場料1500円は、ちと高い。しかし、花鳥園の前で、黒と白のエレガントな野鳥と遭遇。あまり飛ぶのが嫌いらしく、追いかけても、小走りで逃げる。どうやら、セキレイの仲間(たぶんセグロセキレイ)のようだ。



さあ、神戸空港まで、あと一息。神戸スカイブリッジを渡る。風が海から強く吹いているため、なかなか歩行が大変だ。



ポートピア二期工事のさらに南側に造られた、神戸空港島に、いよいよ上陸。



神戸空港ビルのエントランス。なんだか美容院のような、ファミレスのような・・・



関西に、3つ(関西・伊丹・神戸)も空港が必要なのか、との議論が永らく続いているが、神戸空港の利用率が、今一つ伸び悩んでいることは間違いない。スカイマークが神戸空港を関西の拠点とする一方、JALは3年前に完全撤退した。



しかし、船と飛行機を1枚の写真に収めることができるというのは、神戸空港ならではのことだろう。



明石海峡に向かって、離陸するスカイマーク機。



神戸空港からは、ポートアイランドや三宮の町並み、そして六甲山系も良く見える。

三宮から神戸空港まで、約9キロ。少し歩き足りないが、かといって、強風のなか、同じ橋を渡って帰る気にもならない。ということで、ポートライナーで、みなとじま駅まで戻り、そこからポートアイランドの住宅地区や埠頭を見ながら、元町に向けて歩いて帰ることにする。




ポートアイランドの集合住宅は、タテ、ヨコ、ナナメと、様々な方向を向いて複雑に配置されている。埋立地なのだから、碁盤の目状に整然と建てれば良いようなものだが、建物群を突き抜ける道も少ない。大型車両を住宅地域に侵入させない工夫なのかもしれない。



ポートライナーの北埠頭駅。駅舎は、窓も色合いも、ポートライナーの列車と瓜二つだ。



これは、コンテナ船だろうか。北埠頭に着岸している船に近づいて確かめてみたいが、進入禁止の標識に行く手を阻まれる。



ポートアイランド北公園。神戸大橋の袂で、海辺のバーべキューを楽しむ若者で賑わっている。



神戸ポートターミナル。世界各国からのクルーズもやってくる客船用の埠頭だが、船がいないと、ひどく寂しいところだ。だだっ広い送迎デッキには、誰一人いない。



元町の中華街までやってきた。相変わらずの賑わいだ。ここに来ると老祥記の豚饅を買って食べるのが楽しみ。25年ほど前に、初めて老祥記の豚饅を食べた時は、その旨さに感動したものだが、味に慣れたのか、味が落ちたのか、あの感動が訪れることはなくなった。



まとめ

歩行距離  約14.5km
所用時間  約7時間40分 (昼食、見学など、すべて含む)
歩数     25000歩 (しっかり 15300歩)