生駒山スカイウォーク(石切~山上~南生駒)

2013年6月1日(土)


年に1回、信貴生駒スカイラインを開放して開催される「生駒山スカイウォーク」に出掛ける。悩ましいのが、集合場所の生駒山上遊園地への行き方。普通は、ケーブルカーで行くか、車で行くかの二択なんだけど、今回は、石切駅から徒歩で集合場所に登っていくことにする。



生駒山への登山ルートは数々あるが、今回は、オーソドックスに、近鉄石切駅から、辻子谷(づしだに)を経由して、山上遊園地を目指す。石切界隈は、楽しいウォーキングエリアなんだけど、今日は参道を少し覗くだけで済まして、山を目指す。




石切駅に到着したのが8時20分。東大阪市のHPによれば、所要時間1時間半となっている。スカイウォークがスタートする9時半に、多少遅れるのは、構わないんだけど、あまり寄り道をする余裕は無い。舗装道とはいえ、石切駅から、ずっと登り道が続く。



ポピュラーな登山ルートだと思うんだけど、案内板はショボい。まあ、間違いそうな分岐はほとんどないんだけど・・・。



かつて辻子谷には、水車が数多くあったが、今は、この1基が復元されているだけのようだ。



石仏が多い道だ。何故か、2体が並んでいることが多い。不思議なことに、坂道で息が上がってくると、石仏があるような気がする。石仏を拝むことで、息を整えながらゆっくり登っていきなさい、と言われているようだ。



役行者が創建したと言われる、興法寺。入口には何故か鳥居がある。生駒は役行者との所縁が深い土地だけど、役行者と行基の2人の名前は、どこへ行っても、よく目にする。この2人は、ほぼ同時代の人物なんだけど、交流はあったのだろうか。



興法寺を過ぎると、いかにもハイキングコースという感じの道になる。先日登った葛城山もそうだったが、森は、様々な鳥の囀りで、満ち溢れている。



生駒山系を尾根伝いに南北を貫いている縦走路に出た。あと少しで山頂だ。山上遊園地方面から、「次に主催者を代表しまして・・・」といった、スカイウォークの開会式らしき放送が聞こえる。よく整備されている道だが、石畳というのは、何とも歩きにくい・・・。



約75分かけて、ちょうどスタート前のラジオ体操が終わった頃に、山上遊園地の駐車場に到着。早速エントリーをして、あらためてスカイウォークに出発だ。



会場には、大勢の警察官やら、救急車やらが待機し、テレビクルー(たぶん地元のケーブルテレビ?)も何人も来ていて、いつものことながら賑やかなことだ。ギリギリに到着しただけに、5分ほど待って、ようやく大集団の最後尾が動き出した。



昨年も、最後尾から出発して、驚異の300人抜き(本人推定)をした。先頭集団は、ほとんど走っているが、後方集団は、チビッコとかワンコとか、至ってのんびり歩きなので、当然なんだけど、いつも山道で追い越されるばかりなので、生駒山スカイウォークは、数少ない優越感に浸れる機会だ。しかし、麓から歩いて登ってきたものだから、去年ほど足は軽快に動かない。



自動車道の料金所を通る。これが無いと、自動車専用道を歩いていることを忘れてしまう。



生駒山のテレビアンテナを見上げながら、どんどん歩く。



かなり追い抜いたが、それでも、前方は大集団だ。お喋りは止まないし、犬は吠えるし、子供たちは縦横無尽に走り回っている。やはり静かなところを、のんびり歩く方が性に合っている。



信貴生駒スカイラインから、暗峠を見下ろす。この辺りで、かなり集団もバラついてきた。



昨年は、山上遊園地まで車で行ったため、暗峠から、ぬかた園地を通って山上遊園地に戻るBコースを行ったが、今日は、暗峠から近鉄の南生駒駅に下山するAコースを選択する。



この辺りも、棚田が多い。以前は、こんな感じでは無かったように思うんだけど、どういう訳かは知らないが、各地で棚田が復活しているような気がする。



役行者が鬼を懲らしめたことで、その名が付いたと言われている鬼取町の近くに、役行者の石像がある。スカイウォークに併せて、地元のボランティアの方々が、見どころスポットで、ガイドをしてくださっている。



酷道308号、とさえ呼ばれる、国道308号線。暗峠付近も凄い道だが、峠を越えても、車が走れそうもない旧道が残っている。



スタンプポイントになっている南地区公民館。



南生駒駅前にある「南コミュニティセンターせせらぎ」にゴール。昨年同様、記念品はポケットティッシュと気持ちばかりのものだが、大会を支えてくれた大勢のボランティア係員さんに感謝だ。今年のスカイウォークは、山を登ってスタート地点にやってきただけに、例年にも増して、満足感・達成感は高い。それでも、ゴールしたのはまだ11時半。充実した半日だった。



どういう訳か、コースは同じなのに、昨年までより、スタンプポイントがひとつ減った。昨年と絵柄は変わらないが、美しいスタンプだ。楽しい催しだが、敢えて欲を言えば、場所も係員も十分用意できそうなので、もう2つほど、スタンプポイントがあってもいいんじゃないだろうか。


 

まとめ


歩行距離    10.4km (うちスカイウォーク 7.1km)
所要時間    179分   (うちスカイウォーク 99分、山上での待ち時間5分)
歩数       15200歩 (しっかり 10600歩)