わくわく体験スポットスタンプラリー(2)

2013年9月16日(祝)


台風による大雨も朝の9時頃までとの予報を聞き、神戸市灘区、池田市の2ヶ所のスタンプポイントを残したままになっている「わくわく体験スポットスタンプラリー」に出掛けることにする。

ところが、まさに家を出ようとしたところに、計6本もの避難勧告のエリアメールが入電する。10kmも離れた地区への勧告だが、外出する気は失せ、しばらくTVで様子を見る。開館時刻の9時半までに阪神大石駅に到着する予定だったが、結局1時間以上遅いスタートになってしまった。



雨はすっかり上がっているが、大石川は凄い水量。川沿いの遊歩道はすっかり水に覆われている。こんな日にウォーキングしていていいのかぁ、とも思うが、幸い職場で問題は発生していないようだ。



沢の鶴の工場の裏手で、一升瓶の一大集積所に遭遇した。毎秋のように「灘の酒蔵めぐり」スタンプラリーで、この辺りは歩き回っているつもりだったが、それでも歩くたびに、新しい発見がある。使用済みの一升瓶を回収したものらしく、焼酎を含む様々な銘柄が見える。縦・横・高さから、ざっと勘定すると、10万本以上が山積みになっているようだ。



神戸製鋼所の灘浜サイエンススクエアにやってきた。神戸製鋼所に隣接した、鉄やエネルギーを学ぶことができる施設で、酒には関係ない施設だが、何故か「灘の酒蔵スタンプラリー」のポイントになっていることもあって、もう何回も訪問している。



ここの記念品は、鉄道グッズ(文房具)と書かれていたが、色鉛筆と下敷きとクリアファイルの三択から、クリアファイルをチョイス。他の施設の記念品は、鉄道会社ではなく、施設の提供なんだけど、ここで貰ったのは何故か大阪市交通局の提供。



次の目的地は、26km先の池田市にあるインスタントラーメン発明記念館。歩けない距離ではないが、開館時間内の到着は到底不可能だ。仕方なく、阪神の新在家駅まで歩き、西宮までの約10kmは電車に乗ることにした。これではウォーキングスタンプラリースト失格なんだが・・・。

新在家駅の高架下の空き区画に入る飲食店を応援して、この地区を活性化させる、ソダッテ阪神沿線プロジェクトなるものが繰り広げられていると聞く。うらぶれた駅前を想像していたが、商工住が混在した地域ながらも、十分活性化のポテンシャルはあるように感じた。



阪神西宮駅で降り、再び歩き始める。台風一過ですっかり晴天になった。まずは北上し、国道171号線を北東に向かって歩く。以前、三宮から京都まで西国街道を4日かけて歩いた際には、旧街道にあたる脇道を歩いたが、171号線も歩道が整備されていて、結構歩きやすい。



門戸厄神の近くまでやってきた。祭礼の日だけ使用されるバス停が設置されている。年に何日かだけ、バス停を覆っているカバーが外されるのだろう。



阪急今津線の門戸厄神駅の南側に設置された陸橋を渡る。そこそこ風はあるが、日射しがあるだけに逆に心地よい。つい数時間前までの豪雨が信じられない穏やかな日だ。結構なウォーキング日和になった。



武庫川を渡って尼崎市に入る。上流に新幹線が走っている。川は かなり増水している。おそらく、水没した草木は、これまで水を被ることもなく、中洲を我が物のようにしていたのだろう。



伊丹市に入ると、171号沿いに、高師直の墓所がある。足利尊氏の右腕のように、特に軍事面で大活躍した師直で、南朝贔屓からは憎き仇役だが、その後尊氏の弟の直義と対立し、この地で騙し討ちのように殺されてしまった・・・。


昆陽寺。昆陽池同様、「こや」と読むのかと思ったが、「こんよう」とも読むらしい。行基が建立した古刹。尼崎から伊丹にかけて昆陽の名の付く地名が広がっているが、これらは全て昆陽寺の寺領だったのかもしれない。



千僧の自衛隊駐屯地。正門には第三師団本部の標札が上がっている。新入社員時代、ここで2日間の研修があったことを思い出す。学生気分が抜けない頃だったが、規律やチームワークを体得できる良い機会だったと思う。土嚢運び競走で優勝したことも、懐かしい思い出だ。



あまり見かけることのない、ローラースケート場を発見。なんと伊丹市立だそうだ。トラックを走る少年は猛スピードで滑っていた。



猪名川の河川敷の野球グランドは完全に水没したばかりではなく、川の流れに洗われて、グランド面がデコボコになっている。これは簡単に修復できそうにない。



堤防には、大量の木屑やゴミが漂着していた。



猪名川を越えると、いよいよ池田市。かつて営業で何度か訪れたことがあるダイハツ本社の前を通過する。町名は、池田市ダイハツ町だ。



インスタントラーメン発明記念館に行く前に、まず阪急池田駅でスタンプをゲットしなければならない。池田駅前には、池田市のマスコットキャラクターの「ふくまる」が、あちこちに見られる。池田市に多く生息していたウォンバットがモデルらしいが、あまり可愛く思えない・・・。

 


駅前に池田市観光案内所ができていた。五月山、池田城、落語みゅーじあむ、とか色々あるが、一番集客力があるのは、インスタントラーメン発明記念館ではなかろうか。中を覗くと、ふくまるグッズを沢山販売していて、ゆるキャラグランプリの選挙対策本部のような雰囲気さえ感じる。



インスタントラーメン発明記念館に到着。建物の前までは来たことがあるが、入るのは初めて。



インスタントラーメン・トンネルには、これまで日清食品が商品化した製品のパッケージが多数展示されていて、インスタントラーメン発展の変遷を見ることができる。



2Fには、チキンラーメンファクトリーがある。小麦粉を捏ねるところから、独自の味付けを施すところまで、体験できるそうで、予約を取るのも難しい人気のコーナーのようだ。



池田駅とインスタントラーメン発明記念館のスタンプをゲットして、チキンラーメンのヒヨコがデザインされたミニタオルを貰う。



6ヶ所の、わくわく体験スポットを全て制覇。スポットごとに色の異なるスタンプで台紙が賑やかに埋まった。



あらためて池田駅に戻る。駅前の水路沿いにあるガードレールが、とてもユニークなデザインになっている。



池田駅のロータリーには、市のスローガンが、多数表示されている。ざっと見渡しただけでも、「インスタントラーメンのまち池田市」、「落語のまち池田市」、「卓球のまち池田市」、「世界一信号をまもるまち池田市」と4つもあった。数が多ければいいってものでは無いと思うが・・・。



まとめ


歩行距離  約16km  (「大石~灘浜~新在家」と「西宮~池田」の合計) 
所要時間  283分   (4時間43分) 見学・休憩を含み、電車乗車時間は含まず
歩数     28300歩 (しっかり22000歩)