泉北ぐるりんスタンプラリー 23(2)百舌鳥古墳群

2013年10月13日(日)


昨日の比叡山登山の疲れも残っているが、昼過ぎからの予定も無いし、天気もいいので、軽めのウォーキングとして、泉北ぐるりんの2コース目をやっつけることにする。泉北高速の深井駅から、百舌鳥古墳群を巡って、三国ヶ丘駅に至る10.5kmのコースだ。



深井駅から、まず水賀池へ。全周500mほどの、おそらく溜池だ。池の周囲には桜の植樹と遊歩道の整備が行われている。



未だハロウィンは先のことだが、洋菓子店ではオレンジ色のハロウィンの飾り付け。もともと日本人には理解しにくい行事なんだけど、少しずつ非宗教的大衆文化として浸透しつつあるようだ。



泉北高速の高架下の道路を北に向かう。実にいい天気だ。



菰池。泉北高速で二分されてしまっているが、本来は水賀池の倍ほどの大きさだろう。こちらも、おそらく溜池だが、やはり水辺には遊歩道やベンチが設置されていて、広い道路の脇にありながら、ホッとできる空間になっている。



大阪府立大学の裏側の道を進む。校舎の手前に、温室、畑、果樹などが多く見られるが、これらは府大農学部の演習用の農園だ。



土師の住宅街の向こうに、緑の小山のようなものが見えてくる。ニサンザイ古墳だ。この辺りは、古墳以外は住宅街といっても過言ではないところなんだけど、古墳のため、自然豊かな田舎の風景に感じる。



全長300m、百舌鳥古墳群では3番目、全国でも7番目の大きさなのだが、被葬者は特定されていない。ニサンザイというのは、陵(ミササギ)が訛った言葉だそうで、ということは、全国7位というにも拘わらず、古来、実質的な名前が付けられていないことになる。



ニサンザイ古墳の西側にある御陵山公園。公園の柵には、兵士の埴輪や前方後円墳風の石柱が用いられ、子供たちの遊具として、馬型の埴輪が設置されている。



スタンプポイントになっている百舌鳥八幡宮にやってきた。6世紀の創建で、神功皇后などが祀られている。9月末には、ふとん太鼓の奉納で賑わうことで有名だ。



百舌鳥八幡宮に来るたび、感嘆するのが、樹齢800年と言われる楠の大木。枝ぶりが素晴らしく、勢いを感じる。古木とは呼べない若々しさ溢れる大木だ。



堺市も、百舌鳥古墳群を世界遺産にしようと懸命だが、古墳周囲の遊歩道や標識がとても充実してきた。一方でウォーキングの定番コースになったことから、近隣のお宅の庭から花を失敬するような心無いウォーカーとの諍いも起こっているらしい。



御廟山古墳にやってきた。全長186mの大型古墳で、濠の水域も広いが、こちらも被葬者は特定されていない。前方後円墳なのだが、樹木が鬱蒼と茂り、前方部と後円部の境にある「くびれ」は、辛うじて確認できる程度だ。




御陵は、ほとんど人の手が入らず、自然の植生に任せているため、多様な動植物にとっては天国のような場所なのかもしれない。濠では亀がノンビリと甲羅干しをしていた。




JR阪和線のすぐ東にある、いたすけ古墳。「いたすけ」とは、どういう意味なのだろう。「板助」といった庶民的な名前が頭に浮かぶが、全長146mもあるこの古墳の主は相当な大物であることには間違いない。元々は民有地のため、戦後まもなくの頃、破却して住宅地化する予定だったものを、学者や市民による熱心な保存活動の末、保存が決まったことで有名だ。



百舌鳥古墳群ではナンバー2の大きさの履中天皇陵。全長は360mもある。それにしても、古墳の写真は、どれも似たような雰囲気。写真だけで、どの古墳かを言い当てることができる人は、相当な専門家と言えよう。



大仙公園にやってきた。古墳風の遊戯施設が設置されている。今でこそ、樹木で覆いつくされているが、もともとの古墳はこのような裸山だったのだ。



コースを外れて、久しぶりに堺市都市緑化センターのポピアンに会いに行く。昨年のゆるキャラグランプリで、僅か4票という驚愕の得票数で最下位を獲得した。その後TV等でも取り上げられて、イベントには引っ張りダコというのに、今年のグランプリには、まさかの不出場!どういうことだろうか。残念ながら、タッチの差で閉館してしまっていて、真相は不明だ。



大仙観光案内所でスタンプをゲット。都市緑化センターが4時半で閉館していたので、まさかと思ったが、まだ開館中だった。ここではレンタサイクルが利用できるのだが、自転車の町とは思えない、不揃いのレンタサイクルが並んでいた。不法駐輪で回収したものの再利用だろうか・・・。



仁徳天皇陵。 やはり他の古墳とはスケールが違う。しかし、だからと言って、周囲に柵を張り巡らせて、人を近寄らせなさすぎるのは、どうかと思う。



外濠の水深は、かなり浅そうだ。鷺が泳いでいるのか、と思ったが、よく見ると、水の中で立っている。



仁徳天皇陵の外濠。このように見渡すことができるのは、ごく限られたポイントだけだ。内濠に至っては、全く窺い知ることができない。



仁徳天皇両の陪塚のひとつ、銅亀山古墳。ちょっと見ただけでは古墳とは判らない。もともと、百舌鳥一帯には大小100以上の古墳があったというが、戦後の住宅開発などで、半分以上が破却されてしまったという。



仁徳天皇陵の西側にあった大阪府立女子大学は、数年前に大阪府立大学と統合し、無くなってしまった。キャンパス跡地は、どうするのだろうか・・・。



南海&JRが乗り入れる三国ヶ丘駅に到着。なんと、しばらく来ないうちに、南海の駅が大改造されていた。



今回は、古墳写真集のようになってしまった・・・。

 

まとめ


歩行距離   10.5km
所要時間   174分 (2時間54分)
歩数      17700歩 (しっかり 14300歩)