天理ぐるぐるスタンプラリー&縁結びビンゴ(2)

2013年11月16日(土)


先日、全16ヶ所のスタンプポイントのうち、飛鳥・橿原の4ヶ所を制覇した「縁結びビンゴスタンプラリー」の2日目として、天理・桜井の4つのスタンプポイントを踏破を目指す。

ついでに、天理市内で開催中の「天理ぐるぐるスタンプラリー」にも参戦だ。もっとも、スタンプポイントは53ヶ所もあるが、飲食店などが多く、寺社などの無料施設は少ないようだ。




天理にやってきたのは、1年半ぶり。いつの間にか、駅舎の中に観光案内所ができていた。ウォーキングやハイキングに力を入れているところで、マスコットの「てくちゃん」、「りんちゃん」が歩いているイラストが多用されている。ここは、縁結びビンゴのポイントになっている氷室神社のスタンプが貰える。実際の氷室神社は、かなり遠いんだけどねぇ・・・。



天理市は言わずと知れた天理教の町。企業名が市名になった豊田市の例もあるが、宗教名が市名になったのは天理くらいではなかろうか。天理教教会本部に向かう商店街を歩く。野球の強豪、天理高校のユニフォームや帽子のレプリカが販売されている。特徴のある紫色だ。




町には、天理教の法被を着た人が多数見られる。若い人が多いんだけど、とても礼儀正しく感じる。道を掃除していたり、子供たちの世話をしているのを良く見かける。そのせいか、天理を訪問するたびに感じるんだけど、とても風紀が守られた清潔感ある町だ。



天理教の教会本部。大きな建物だ。ここが、天理ぐるぐるスタンプラリーのスタンプポイントのひとつになっているようなんだけど、大きすぎて、どこにあるか判らない。信者さんが多数お詣りしているところだけに、スタンプ欲しさに軽々しく入り込むべきではない。



天理教教会本部をさらに西に進み、国内で最も古い神社の一つと言われる石上神宮にやってきた。かつて物部氏が祭祀した神社で、仏教に帰依した蘇我氏との間での対立でも知られる。ここは、縁結びビンゴスタンプラリーと、天理ぐるぐるスタンプラリーの、ダブルスタンプポイント。



石上神宮の名物といえば、ニワトリ。どうした経緯かは知らないが、白いのとか、黒いのとか、様々なニワトリが放し飼いされている。人を恐れる風もなく、境内を我が物顔で歩き回っている。



石上神宮からは、山の辺の道を桜井方面に向けて南下する。秋の休日ともあって、やけに人が多い。最近は、句碑も増えてきて、ますます万葉・記紀の時代の雰囲気が高まっている。この句碑は僧正遍昭のもの。平安時代の歌人のはずだけど、まあ、細かいことだろう。



このあたりで取れた野菜や柿などが、無人販売所に並んでいる。山の辺の道の景色にとても調和している。




竹ノ内環濠集落にやってきた。盗賊や野武士から集落を守るため、南北朝時代に作られたものだそうだ。環濠の名残が、竹ノ内の集落のはずれに少しだけど残っている。



萱生(かよう)も、環濠集落。西山塚古墳との間にある濠には、夥しい数の赤い金魚が泳いでいる。誰かが放流したものが繁殖したのだろうか。明るい陽射しで金魚の背がキラキラ輝いていた。



山の辺の道は、東海自然歩道の一部にもなっている。東海自然歩道って、大阪の箕面から東京の明治の森まで繋がっているんだけど、関西だけ、奈良ルートと京都ルートの2つがある。勝手な想像だけど、どちらも譲らなかったんじゃぁないかな・・・。リニア新幹線でも、同じように両者が誘致合戦を繰り広げているが、まさに「関西はひとつ」ではなく、「関西はひとつひとつ」だ。



山の辺の道に面した念佛寺。お墓参りの心得を書いた看板をぶら下げた大きな石像が立っているので、以前から気にはなっていたんだけど、入ったことはなかった。今回は、天理ぐるぐるのスタンプポイントになっていたので、お参りしたが、社務所にも誰もおられず、スタンプも見当たらない。残念だが、スタンプ押印は諦めざるを得ない。



山の辺の道を離れて、JR柳本駅に近い黒塚古墳にやってきた。3世紀末から4世紀初頭にかけて造られたとみられる前方後円墳だ。卑弥呼の時代にも近く、卑弥呼が魏から下賜されたと言われる三角縁神獣鏡が大量に出土されたことでも有名な古墳だ。



赤・黄・緑の3色に塗り分けられたような街路樹を潜って、黒塚古墳の横にある古墳展示館に向かう。ここには、黒塚古墳の天理ぐるぐるのスタンプポイントにもなっているのだ。




なんと、この古墳の被葬者の骨も歯も残っていなかったそうだ。竪穴に設置された石室を、合掌造り状の板石で塞いでいたため、鎌倉時代に横行したと言われる墓泥棒に盗掘されることもなく、三角縁神獣鏡や刀剣も無事だったそうだが、何故遺体が消えてしまったのかはミステリーだ。当時貴重だった水銀朱を多用していたせいかもしれない。どんな質問にも詳しく答えてくれる係員さんで、とても勉強になった。



最近、天理のマンホールにも、三角縁神獣鏡のようなデザインがお目見えしている。



古墳展示館で小一時間ほども滞在してしまったので、急に時間が厳しくなった。柳本といえば、戦時中海軍が飛行場を作り、皇室を疎開させようとしていたところ。当時の飛行場跡なども訪ねてみたかったが、次の機会にして、柳本周辺の、天理ぐるぐるのスタンプポイントをいくつか回る。専行院は、不在にしているので、自由に押してくださいと、スタンプが置かれていた。



でも、伊射奈岐神社には、スタンプも見当たらず、社務所も閉まっていた。今回は、スタンプ全数制覇などと意気込んで参戦しているのではないので、あまりがっかり感もないのだが、天理ぐるぐるって、ちょっと辛いスタンプラリーだ・・・。



結局スタンプは、お寺とか、山の辺の道の茶店などで、5つをゲット。3つごとにシールを貰える。いくつかあるシールの中から、ニワトリのシールを貰う。たぶん石上神宮のニワトリじゃぁないかな。




天理ぐるぐるスタンプラリーは終了して、縁結びビンゴスタンプラリーを再開。桜井市の大神神社に向かう。混雑してそうな山の辺の道は避けて、すぐ西側の道を南下する。チンタラしたウォーキングからギアチェンジして、日本武尊の父、景行天皇の陵墓を横目に、どんどん歩く。



大神神社の手前の集落で見つけた旗を持った子供の人形。既成品だと思うが、落ち着いた色・形ではあるけれど、よく目立って、このような静かな田舎の集落にあっても違和感がない。



大和国の一之宮、大神神社に到着。おおみわじんじゃ、と読む。山の辺の道を歩くたびに、この前は通っていたが、中に入るのは、何十年か振りになる。



大神神社には拝殿はあるが、三輪山がご神体であるため、本殿は無い。酒まつり、なるものが開催されているようで、日本国中から持ち寄られたと思われる、酒樽や酒瓶が多数飾られていた。無事、桜井市の第一スタンプポイントをクリア。



しかし、パンフレットには、第二スタンプポイントの等禰神社は17時まで、とある。寺社のスタンプは、大概遅くまで置かれているものなんだけど、泉北ぐるりんの美多禰神社の二の舞は御免蒙りたい。仕方なく、駅前に、仏教公伝、相撲発祥など、桜井の自慢を掲げまくっている碑が立つ桜井駅までバスに乗る。



等禰神社(とみじんじゃ)に到着したのは、17時を僅かに過ぎていたが、無事スタンプをゲットできた。紅葉の名所らしく、来週にはライトアップも行われるらしい。




すっかり暗くなった道を歩いて、本殿と思われるところまで上って、お参りする。神武天皇が大和平定を祖先に報告・感謝した地と伝わる。




すっかり日も暮れて、真っ暗になった旧伊勢街道を歩いて桜井駅に向かう。



等禰神社で、さくらぁとスタンプラリーなるものを発見。途中、偶然発見したスタンプポイントを含めて、2つしかスタンプは押せなかった・・・。



56歳になったこともあって、ブログ(PC)のデザインを変えてみたけど、思うような設定ができず、どうもしっくり来ない・・・。

まとめ


歩行距離  約16km
所要時間  308分 (5時間08分)
歩数     20600歩 (しっかり 8200歩)
          どうも最近、万歩計の数字が少な目に出るような気がする・・・