ダイヤモンドトレール(紀見峠~金剛山~水越峠)

2014年4月26日(土)


先々週、槇尾山口から紀見峠まで歩いたダイヤモンドトレール。今日は紀見峠から金剛山を目指す。さらに、水越峠まで歩ければ、目標としていた3日間での全コース踏破に目途を付けることができる。



金剛山は標高1125m。考えてみれば、5年前の滑落事故以来、愛宕山、比叡山、六甲山など900m級の山は上っているが、1000m超の山には登っていない。4月とはいえ、結構気温は上がりそうなので、2リットル以上の水分をリュックに詰め込む。



ところが、予想に反して、あまりアップダウンの無い林道が暫く続く。




まあ、こんなことで終わるはずもなく、いよいよ長く続く丸太階段が現れた。まだ序盤戦なので、ゆっくりとではあるが、休むことなく上っていく。



杉や檜に囲まれた道を進むため、見晴しの良いところはあまりないが、たまに紀ノ川の橋本市方面を見渡すことができる。天気がもう少し良ければ、大台ケ原方面までスッキリ見通すことができたはずだ。



いくつもの坂を上り、そしてまた下り、峠を越えて、苦労して歩いている割には、ずっと標高700m前後をウロウロしている。タンボ山などという、ふざけたような山に辿り着く。田んぼなどあろうはずが無い山の中なんだけど、タンボって何なんだ?



山桜?が咲く道を進む。ずっと杉林ばかりなので、たまに色目が変わると気持ちがリフレッシュできる。写真では紫色っぽく映っているが、実際はもっとピンク色だ。



長年履いている黄色のトレッキングシューズも少々草臥れてきたので、最近買った新しいトレッキングシューズを履いてきた。少々の山道なら、ローカットの方が軽くて楽チンなのだが、小石が靴に入り込みやすいところが難点だ。たびたび靴を脱いで小石を取り除く。

靴の横にあるのは、途中で拾った杖。まさに今日の相棒だ。朝から部屋を探したのだが、スティックが見当たらない。どこかに置き忘れてきたんだろうか・・・。困ったことだ。



行者杉という古木と祠がある峠にやってきた。ちょうど、和歌山(橋本市)、奈良(五條)、大阪(河内長野)の境界になる。



千早峠。「天誅組が駆けた道」と交わっている。幕末、堺に上陸した天誅組が、狭山、観心寺を経て、この峠を越えて、五條の代官所を襲撃したという。



ゴツゴツした、木の根が地面に露出した狭い道を進む。面倒な道だ。このあたりから、少しずつ左腿の裏側がおかしくなってきた。



女性ハイカーグループが、この花を取り囲んでいた。どうやら「ショウジョウバカマがというらしい。たまに見かける花のように思うのだが、名前を始めて知った。実際はもっと紫がかった花だ。



道の周辺は笹が群生している。南斜面とそれ以外では、笹の黄ばみの具合が異なっている。



ダイトレを行く人たちの2割程度は、走っている。急な下り坂を一気に駆け降りていく。とても真似できない。こんなところで、足首でも捻ろうものなら大変なことだ。



歩き始めて5時間程度、ようやく金剛山の頂上が見えてきた。



先々週歩いた槇尾山~岩湧山~紀見峠では、ほとんど携帯電話の圏外だったのだが、金剛山は県内になっている。金剛山が富士山に次いで入山者が多いとあるが、ホントかなぁ・・・。入山の定義にもよるだろうが、六甲山など、もっと込み合っている山があるように感じる。



金剛山頂近くのキャンプ場。テントを担いでダイトレを一泊二日で行く人たちは、ここでキャンプを張ることが多いようだ。



ダイトレを少し外れたところに、大阪府の最高点(1053m)の碑がある。碑のすぐ傍の奈良県側には、もっと高地があるだけに、あまり感慨もない・・・。



正確には、金剛山は、複数の山で構成されているようで、金剛山頂と呼ばれるのは、そのなかの葛木岳の山頂となる。山頂には電波塔や展望台(立入禁止になっていた)がある。金剛山の手前で中葛城山という山を通過したが、、葛城(葛木)というのが、かつて、この周辺の山地の総称だったようだ。



山頂を過ぎ、いよいよ水越峠に向かって下っていく。地図で見る限り、ひたすら坂を下る道になりそうだ。下りも急すぎると、平地の何倍ものエネルギーが必要になる。



右側の白雲岳の向こうに、大和葛城山が見える。大和葛城山の麓が水越峠になるわけだから、まだまだ歩かなければならない。かなり疲れてきたぞ。



御所市方面が広く見渡すことができる。その向こうには大和三山も確認できる。



丸太階段をひたすら下る。足がガクガクしてくる。このあたり、丸太の周囲の土が抉れてしまっているところが多く、丸太が浮き上がっているようになっている。



どんどん下って、水越峠が近づいてきたところで、目の覚めるような黄色の山吹がゴールを祝ってくれた。



水越峠のバス停に無事到着。1日わずか4本しかないバスだけに遅れたら大変なことになる。到着したのは富田林行の最終バスが発車する10分前。うまく時間調整できた。



まとめ  


歩行距離    約17km
所要時間    441分 (7時間21分)
歩数       28600歩 (階段2200段)