ダイヤモンドトレール(水越峠~葛城山~二上山)

2014年5月3日(祝)


ダイヤモンドトレール3日め。ぐっすり寝たはずだが、疲れが取れない。特に以前傷めた右股関節に鈍い痛みがある。最近行方不明のステッキが出てきたら出発、出てこなければ中止、と決めた途端に、部屋の片隅からステッキを発見。「行け」という天の声に従って出発する。

今日のスタートは水越峠。バスは午前中わずかに2本という便の悪さのせいか、登山口付近には、ずらりと路上駐車の列。少なくとも200台は並んでいる。気持ちは判るが、狭い道幅の半分近くが何百mにも渡って占拠されるというのは異常な風景だ。



水越峠から歩き始めて体も暖まらないうちに、葛城山への急坂が襲い掛かる。スタートしたのが、10時半過ぎになったものだから、許された時間は短い。何とかダイトレ最終地点の屯鶴峯まで辿りつきたいものだが、一向にペースは上がらず、息ばかりが上がる。



振り返れば前回上った金剛山。めっきり衰えた今の体力では、到底歩ける距離には見えないんだけど、ゆっくりとしたペースでも、歩き続ければ行き着いてしまうところが、ウォーキングの面白さだ。



上る人も多いが、下りてくる人も多い。すれ違う際には、ほぼ例外なく下りてくる人たちに道を譲るべく道の脇で待つ。そうしながら休憩を取り、荒れる息を整えながら、延々と続く丸太階段を黙々と上り続ける。



群生するツツジの隙間から、ついにススキで覆われた大和葛城山の高原状の山頂部が見えてきた。金剛山には及ばないものの、959mの標高を誇る。



昨年葛城山に上った際には、ツツジは見どころを少し過ぎていたが、今回は早すぎた。大半のツツジは未だ蕾。しかし、もう何日かで一気に開花しそうな生気が感じられる。



GWとあって、葛城山頂は大混雑。定番の撮影スポットは、人が多くて近寄ることさえ困難な状態だ。売店でペットボトルを補給してすぐに出発する。500ミリのペットボトルを5本も持ってきたのだが、気温のせいか、疲れのせいか、水分消費ペースが早い。



葛城山を過ぎると、混雑も無くなり、普段通りの静かな山歩きができる。以前歩いた弘川寺に下りる道を横目に、岩橋峠に向かって北に進む。葛城山が本日の最高峰になるだけに、下りが中心の比較的楽な区間だ。



尾根伝いの道が続く。ヒノキや杉に囲まれた林道を快適に進む。ところが迂闊なことに、リュックのベルトに挟んでいたはずの帽子が無くなってしまう。つい先日の野田藤巡りの際にも帽子を失ったので、1週間で2つも無くしたことになる。帽子が無いため、汗が顔に滴り落ちる。それに、帽子というのは不思議なもので、頭を締め付けることにより、力が湧いてくるのだが・・・。



葛城市に入ると、コースの案内看板がとても充実している。葛城市のマスコットの蓮花ちゃんが微笑んでいる詳しいカラー地図付きの案内板はとても有難い。



最近設置されたと思われるトイレ。ダイトレを歩いていて驚くのは、女性の多さ。歩いている人も走っている人も、3割近くが女性ではなかろうか。



岩橋峠に向かって、一気に下っていく。下り道は、上った人だけに与えられる特権なんだけど、下りた分だけ、また上らなければならないと思うと、素直には喜べない。このあたりで、日射しが急に弱くなり、風が強くなってきた。



てなことを考えて岩橋峠に辿り着いたところ、待ち受けていたのは、岩橋山に向かっての急激な上り階段。山を越えてのハイキングでは峠は上りから下りに変化する地点なんだけど、縦走の場合、峠って、下り⇒上りなんだよね。



ヘロヘロになりながら、岩橋山に到着。地面に埋め込まれたダイヤモンドトレールの石版プレートを撮影。ダイトレ全区間で17枚あるらしいが、スタート地点の槇尾山から発見できなかったため、全数撮影することは端からギブアップしてしまった。



平石峠に下りてきた。このあたりで真剣に途中リタイアを考え始める。足も腰も背中も痛い。平石峠ではバイクのお兄さんが休憩していた。当麻寺から山道が続いているが、バイクなら、こんなトコまで来れるんだなぁ・・・。



手元の登山地図によれば、平石峠でリタイアしても、当麻寺の駅まで2時間も歩かなければならない。それなら、再び上りになるが、国道166号に面した竹内峠まで進んだ方が良さそうだ。



で、平石峠から50分ほども歩いて、河内・大和の国境の標識がある竹内峠へ。歩きながらスマホで調べてみたが、ここを通る路線バスなど無いようだ。まあ、あったとしても、1日3~4本程度のものだろうから、もとよりアテにはしていなかったが・・・。



既に夕方の4時を過ぎているというのに、これから二上山に上るしかない。国道を少し下ったところにある登山口にやってきた。標高500mほどしか無いとはいえ、通常なら、この山だけで十分な半日コースのハイキングなのだ。



竹内峠の標高のせいだろうか。バテバテになっているにも拘わらず、いつも当麻寺駅や二上神社口駅から歩くよりも、ずっと楽に上ることができた。雌岳のすぐ下にある岩屋にやってきた。1300年ほど前、凝灰岩を削って造られた石窟寺院の跡らしい。



こちらは岩屋杉。樹齢1000年と書かれた大木だったが(何故だか、岩屋の前の案内板には樹齢600年と書かれている・・・)、1998年の台風で倒れてしまったそうだ。



ようやく二上山を制覇したが、既に17時。太陽は西に大きく傾いてきた。



二上山頂から近鉄の最寄駅まで1時間余り。ダイトレって、大概の人は二上山を起点にしているようだし、屯鶴峯に拘る必要な無いよな、と思いつつも、まあ、行けるトコまで行ってみよう、と、疲労困憊の体調を無視して、足は屯鶴峯方面に向かってしまった。



ところが、とんでもない難敵が現れた。尺取虫のような、小さなニョロニョロが、木の枝から無数にぶら下がっている。ステッキを振り回して進むが、空中に気を取られると、丸太に躓いてしまう。気が付くと、シャツやズボンの上を10匹以上の虫が這い回っている。



ニョロニョロのお蔭で、ただでも重い足取りなのに、歩行スピードはさらにダウン。精神的なダメージも大きい。しかも、二上山からしばらく下りが続いていたのに、屯鶴峯に近づくに従って、かなり
厳しい上りと下りが交互に襲い掛かってくる。



背中の痛みと足の痙攣、それに水分払底のため、歩くスピードが極端に遅くなってきた。さらにニョロニョロとの戦いはさらに熾烈なものとなってくる。体中に虫が吐き出す糸が絡まっているようだ。虫の営みを邪魔したくはないが、山道の幅いっぱいに何匹もぶら下がっているものだから、避けようがない。帽子をなくしたため、頭上からの攻撃には全く無防備だ。



18時を過ぎて、近鉄南大阪線に面した「ダイヤモンドトレール北入口」までやってきた。入口というからには、ここをゴールと考えても良いだろうと、都合よく解釈する。今の時間から屯鶴峯に上るのは危険だ。30分ほどで上れるようだが、下りのことを考えると到底無理だ。



近鉄沿いの歩道の無い道を、車の通行に怯えながら、3kmほど先にある上ノ太子駅に向かって歩く。屯鶴峯踏破はまたの機会にしよう。

 
 
金剛山を含む二日目に比べれば楽な区間と思われたが、体調の悪さのせいもあるが、ひどく疲れた・・・。
 
 

まとめ

 
歩行距離     約17km
所要時間     488分 (8時間8分)
歩数        31300歩 (うち階段2500歩)