平野区うぉ~くらり~ & 平野町ぐるみ博物館

2014年8月24日(日)


大阪市平野区が東住吉区から分区されて今年で40年になるらしい。これを記念して、様々なイベントが行われている。メインになっているのは、「食と町 平野いただきます!」と銘打った今流行りのBALなんだけど、BALにはとんと興味がない。今日の狙いは、サブイベント扱いの「平野区うぉ~くらり~」と、1日限定の「平野町ぐるみ博物館」だ。

 

平野区うぉ~くらり~は、 数年前に取り組んだことがあるが、広大な区域に多くのスタンプポイントがあるうえ、休日閉館の施設がスタンプポイントの多くを占めているため、途中で放り出してしまった。いつの間にか、区を4つに分割されていたが、本質的には、観光街歩き用のスタンプラリーではなく、区民の健康づくりのためのウォーキング促進を主眼にしたもののようだ。



地下鉄平野駅で、うぉ~くらり~の平野コースの台紙と、町ぐるみ博物館のマップを入手する。早速この平野駅がスタンプポイントになっているのだが、町ぐるみ博物館の一環として、駅構内で「のりもの博物館」も開催されていて、昔の写真やポスターなど興味深い展示が並び、「ちかてつ、だいすき~」という歌詞が繰り返される謎の地下鉄ソングが延々と流れていた。



ダメモトで平野区役所に立ち寄ると、開いていた。スタンプをゲットし、さらにウォークラリーの他コース(加美、喜連・瓜破、長吉)の地図をゲットする。玄関前には、区長の人形が、平野区のマスコットキャラクターのひらちゃんより目立つかたちで設置されていた。公募区長が就任して以来の各区における区長自身の露出急増については、賛否の別れるところだろう。



町ぐるみ博物館の地図に記載されていた「自転車博物館」。ただの自転車屋さんではないのかぁ?しかも閉店している。う~ん、町ぐるみ博物館って、何なんだろう・・・。40もの博物館が区内中心部に記載されているものの、先行きが不安だ・・・。



珈琲屋さん博物館。博物館の表札は掲げられているのだが、う~ん。ただの喫茶店にしか見えない・・・。もっとも、この店については、パンフレットに紹介があって、店内には古い食器が展示され、昔懐かしいハヤシライスなどのメニューが用意されているらしい。



こっちの方が興味深いぞ。南港通沿いのたこ焼き屋。大食いチャレンジ賞金、なんと120万円。もっとも、どれだけ食べれば貰えるのかについて、説明がない・・・。



3つめのスタンプをゲットした区民ホールの隣にある平野消防署。今日に限って「消防博物館」として、署内が解放されている。幸運にも、レスキュー訓練を見学することができた。ロープ渡りや高所登攀など、消防士さんの鍛えぬかれた体力と技術に魅入ってしまった。



来訪記念に貰った、はしご車の模型。ちっちゃいけれど、とっても可愛い。実は、これは消しゴムになっているらしい。



南港通から北上し、いよいよ環濠集落として古い歴史を有する旧平野郷へ。現在、平野公園となっているところが、環濠集落の東のはずれになっていたようだ。公園の隅に、「樋尾口門跡」が建てられている。ここもスタンプポイントになっているんだけど、適当なスタンプ置き場がないのだろう。台紙には、端からスタンプが印刷されている・・・。



平野公園の西に隣接している赤留比売命(あかるひめのみこと)神社。ここは社務所にスタンプが設置されている。社殿の背後には、かつての環濠集落の名残と言われる土塁が見られる。



平野郷の中心を東西に貫く商店街には、平野郷の大きな絵図が掲げられている。 決して賑やかな商店街とは言えないが、切妻屋根、袖卯建、虫籠窓といった、古い町家が多く見られる落ち着いた街だ。改修に助成金を出す大阪市のHOPEゾーン事業が奏功しているようだ。



スポーツ用品店は、「大きいスポーツ用品」博物館となっていて、バカでかいテニスラケットや極太の野球バットなどが展示されている。小錦のTシャツなんてのも、飾られている。



変わったお寺、を通り越して、珍スポットとして有名な全興寺(せんこうじ、と読むらしい)にやってきた。地獄体験ができる地獄堂の中には閻魔様が怖い顔して座っておられる。お堂の前にある10ほどの2択の質問に答えてから入ると、回答に従って閻魔さまの御裁きが出る仕掛けだ。



他にも、平成のぞきからくり、とか、駄菓子屋さん博物館とか、どこまでがお寺の境内なのかは良く判らないが、ここに、町ぐるみ博物館全40館の3割近くが集中している。



平野中央本通商店街は、レトロ感溢れる看板なども多く見られる。今日見つけたなかで、とても感動したのが、セカイチョー靴の靴型の看板。つま先部にある、中に「世界長」と書かれている丸い物体はボールのようだ。ちょうどサッカーのリフティングをしているようなデザインだ。



商店街には、とても立派な近代建築がある。なんと新聞配達店。今どき、こんな立派な新聞配達店には滅多にお目に掛かれるものではない。国の登録文化財に指定されている。今日は、「新聞屋さん博物館」として、新聞配達の歴史を紹介するパネル展示が開催されていた。



南海平野線の終着駅だった南海平野駅の跡は、鉄道の面影を残す遊歩道になっている。小学校6年生のときに何度か乗車した記憶があるが、1両編成ながらも、ほとんどは専用軌道を走っていた。34年前の地下鉄谷町線開通と同時に廃線されたらしい。



スタンプポイントになっている長寶寺。寺域は広くないが、吉野遷宮前には、後醍醐天皇の仮御所となったほどの古刹だそうだ。本堂も鐘も立派だが、気になったのは、本堂の縁側にポツンと置かれた人形。だらしなく座り込んだ、眼鏡をかけた姿がとても気になる。



上手い具合に、にこにこサービスセンター(在宅介護センター?)のように、休日は閉館と書かれたところも、実際訪れてみるとドアが開いていて、ここまで全てのスタンプをゲットできていたが、平野(ひろの⇒ひらの)の語源にもなっている坂上田村麿の息子、廣野麿の屋敷跡のスタンプがある平野連合会館は閉館中。ガラスドアの向こうにスタンプは見えるのだが・・・。残念だ。



最後のスタンプポイントの大念佛寺。立派な本堂だ。大阪府内では最も大きな木造建築になるらしい。



大念佛寺の境内でも様々な「博物館」が開館中。目玉は「幽霊博物館」だ。菅原道真や、皿屋敷お菊など、大念佛寺が保有していると思われる幽霊画が12枚展示されている。それにしても、幽霊画の作者は明らかにされていないが、同じ作者のようだ。絵のテイストもサイズも同じだし、幽霊の顔がどれも似ている。



空が暗くなり、雨が降ってきた。杭全神社など、もう少し足を延ばすつもりだったが、今日は早々に帰宅した方が良さそうだ。街中アチコチで開催されている地蔵尊のテントの横をいくつも通り過ぎて、地下鉄平野駅に戻る。



スタンプは、坂上廣野麿の屋敷跡を除いて押印することができた。雨と汗で、台紙がフニャフニャになってしまったのが、少し残念。機会があれば、他のコースも回ってみたいものだ。



ウォークラリーは、常時開催中のものだが、9月末までは、スタンプを3個以上集めると、市営地下鉄から記念品を貰える。地下鉄写真や平野の町のスケッチなどの絵葉書5枚と、電鉄系スタンプラリーの記念品としては定番となった、ペーパークラフト2枚(地下鉄と南海)だ。



大して歩いた訳でもないが、昨日のゴルフの疲れも残っていたせいか、帰路の地下鉄車内で熟睡。2駅ほど乗り越してしまった・・・。