日本天台三総本山スタンプラリー

2014年10月18日(土)


滋賀県にある天台宗の3つの総本山、延暦寺、三井寺、西教寺を巡るという「びわ湖を望むスタンプラリー」に出掛ける。寺社単独のスタンプラリーは見かけるが、国内屈指の仏教宗派、天台宗が主催しているものと思っていたら、実際は地域の観光協会が主催するものだった。



実はこの時期、例年の比叡山スタンプラリーも開催中。2つを1日で達成するため、西教寺⇒比叡山延暦寺(横川本堂⇒西塔⇒東塔)⇒三井寺の順で歩くことも考えたが、かなりハードな行程になり、最近すっかり山歩きともご無沙汰して不摂生を続けている体では到底無理。そこで今日は、三井寺と西教寺の2寺を歩く10キロほどのウォーキングを楽しむことにする。



京阪三井寺駅の傍には、琵琶湖疎水の取水口がある。西に向かう疎水に設けられた制水門は2重になっていて、閘門のような構造になっている。



駅から10分ほど歩いて、早くも最初のスタンプポイント、三井寺に到着。正式には長等山園城寺。門前に据えられた石標にも園城寺と大書されている。



三井寺本堂。法要でもあるのだろうか、本堂の四面に掛けられた五色幕が青空に映えて眩しい。本堂の前の灯篭の台座の下には、天智天皇が蘇我氏を誅滅した罪滅ぼしのため、自ら切った左薬指が埋められているとの伝わる。



東大寺、平等院と並んで天下の三名鐘のひとつに数えられる三井の晩鐘。300円の寄進をして、この歴史的文化財を一撞きさせていただいた。



仏教の経典を収めた経蔵。回転書架のようになっている。説明板によると、仏教の経典が一切合切収納されているため、一切経蔵と呼ばれているらしい。


 

三井寺での長い拝観を終えて、ようやくウォーキング開始。大津市役所の前に、スイスのインターラーケンまで9550kmという看板が出ている。大津市と姉妹都市提携をしている、ユングフラウの麓の湖の畔にある町らしい。看板が指している方向は北。直観的にはスイスは日本の西なんだけど、北極経由の方が近いということなんだろう。



京阪電鉄発行「京阪沿線うぉーきんぐマップ」を参考に、北へ北へと向かう。なかなか使い勝手の良い地図なんだけど、滋賀・京都のマップは充実しているのに対して、大阪府内の地図は未だラインアップが不足。枚方とか寝屋川なども良いマップを作ってほしいものだ。



少し寄り道をして、京阪のマップに掲載されていた南滋賀町の名も無い廃寺を訪ねる。琵琶湖が望める広場のようになっている。それにしても、寺名も残っていない廃寺跡って、少し変なようにも感じる。



滋賀里駅の近くにある倭神社。しどり神社と読むようだ。天智天皇の皇后である倭姫が祭神らしい。大津宮の関係で、このあたりには天智天皇に関わる史跡が多い。小さな神社だけど、鳥居の左右聳え立つ、楠と欅の巨木は壮観だ。



京阪電車の石山坂本線に沿って坂本を目指す。以前京津線のスタンプラリーで歩いた道だ。とても小さな踏切が見える。道路幅も狭く、自転車が精一杯。遮断機もとても短くて、可愛い。



でも線路は複線仕様の立派なもの。2両編成の電車が結構なスピードで走っている。



小さな踏切を一気に走り抜けて、琵琶湖岸を浜大津に向かっていく。



琵琶湖畔に立つ大津市内の高層ビルが遠くに見える。10月中旬にしては、えらく暑い日になってきて、汗が噴き出る。半袖で十分な気温だ。



坂本に到着。日吉神社前にある、延暦寺に登る本坂の階段の前を通る。明日、あらためてこの場所を訪れて、比叡山スタンプラリーをやっつけたい。



坂本からさらに北に歩き、西教寺に到着。宗祖大師殿の唐門の向こうに見える琵琶湖が美しい。スマホでは上手く撮影できなかったのが残念だ。



石垣の上に本殿は立っている。穴太積みの本場なんだけど、この石垣は穴太積みでは無さそうだ。



西教寺本殿。これまでは外から拝んでいただけだったが、拝観料を支払って初めて本殿に入る。大きな客殿も併せて観覧させていただいた。


本殿前には、坂本城主でもあった明智光秀とその一族の墓がある。信長の比叡山焼き討ちの際には西教寺も相当な被害を受けたらしいが、光秀は坂本城主になった後、西教寺の檀徒になり修復に力を注いだそうだ。当時は信長の全盛期だったはずだが、そんなことして怒られなかったんだろうかねぇ。



西教寺は天台宗スタンプラリーのスタンプポイントであると同時に、比叡山スタンプラリーのスタンプポイントにもなっている。明日は坂本を再訪して、比叡山・天台宗両スタンプラリーを制覇したい。