泉州ひなまつりスタンプラリー(泉佐野)

2015年3月8日(日)


泉佐野で開催中の「泉州ひなまつり」スタンプラリーに挑戦する。もっとも、犬鳴山温泉から関西空港、さらには田尻町にまでスタンプポイントが広域にわたるうえに、3月3日を過ぎて雛人形を飾っておきたくないとのことか、既にスタンプも撤去されたところもあるようだ。まあ、4ヶ所回れば記念品を貰えるようなので、沿岸部を中心にブラリとあるくことにしよう。



まずは、南海泉佐野駅前にある観光情報センターで一つ目のスタンプをゲット。ボランティアセンターとか泉州タオル館も同居している。



スタンプポイントには、雛飾りが設置されている。近年、ひな人形や鯉のぼりを用いたイベントが各地でよく見られるように感じるが、多くは旧家の蔵に眠っていたものを活用するもの。ここの雛人形は見たところ新しいもののようだ。



ロータリーが整備された駅東口と異なり、西口には古い家屋が並ぶ。「駅前通り」と名付けられた商店街も、うらぶれ感は否めない。



2つめのスタンプポイントがある、りんくうタウンを目指すが、曲がりくねった細い路地が入り組んで、思う方向に進めない。



駅前の観光情報センター で入手したマップでは、泉佐野の旧市街となる、さの町場エリアは「天然迷宮都市」と紹介されている。



まあ、どんなに曲がりくねっていても、遠くに高く聳える「りんくうタワーゲートビル」が確認できるので、道に迷うことはない。



てくてく歩いて、りんくうゲートタワービルまでやってきた。あらためて東方向から見ると薄っぺらい。鉄道を挟んでツインビルになれば、面白い構図だったのだろうが、そんな計画があったことも、多くの人はもう忘れてしまっている。



りんくうタウンも、当初の計画とは大きく変わって、アウトレットや量販店ばかりが目立つ。



スタンプポイントとは全く関係ないが、りんくう公園まで足を伸ばす。小さな砂浜が造られ、少し松が植えられただけのシンプルな造りだが、結構和める。



青い海に関空連絡橋が良く映える。関西空港島が随分遠くに見える。常々歩いてみたいと思っているのだが、鉄道併設の自動車専用道で、歩道は設置されていない。



離陸する飛行機を撮るものの、ぼやけた映像にしかならない。りんくう公園から関空の滑走路までは、4kmくらいはあるのではなかろうか。



りんくうタウンの観光交流プラザが、2つめのスタンプポイント。泉州名物の「がっちょ」のから揚げがスナック菓子のような袋詰めになって売られていたので、ひとつ購入する。店員さんは韓国の人だった。海外、特にアジアからのお客さんが多く立ち寄るところのようだ。



りんくうタウンから、海岸に沿って、3つめのスタンプポイントに向かう。工場や倉庫に挟まれるように、マリーナや漁港もある。佐野漁港には、ざっと見たところ50隻ほどの漁船が停泊している。



阪神高速湾岸線の下を、トボトボと歩く。次の目的地のホテルシーガルまで4kmほどもあるのだが、面白いものがなかなか見当たらない・・・。



まあ、それでも、犬も歩けば棒に当たる如く、何かしら面白いものに出会うのがウォーキングの奥深いところ。佐野川に架かる橋の手摺のデザインは「がっちょ」。隠し絵のように、がっちょが描かれている。



歩道の車止めのブロックの代わりに、埠頭でよく見かける係船柱(ボラード)が使われているところがある。



臨海道路の脇にある小さな公園にある高い松の木が、鳥の棲家になっている。鷺だろうか、かなり大きな鳥が何羽も飛び交い、そして松の木の上で羽根を休めている。花札でも松に鶴だし、松って、大型鳥にとって居心地の良い木なんだろうか。



3つ目のスタンプを、臨海道路に程近いホテルシーガルでゲット。南海の駅では井原里の辺りまでやってきたことになる。ホテルの近くにドン・キホーテの大型店舗があるが、国際空港の傍だけに、「免税」と大書きされたフラグが、これでもかと言うほど多数吊り下げられている。



最後のポイントは入り組んだ旧市街の中にある。幸い町名表示板の下に、街区案内図があり、目的地の住所から、目指す「泉佐野ふるさと町屋館」になんとか辿りつく。



泉佐野ふるさと町屋館は、市の指定文化財にもなっている旧新川家。



泉佐野は、かつて三井や鴻池にも匹敵したという豪商、食野家が廻船業を営んでいたところ。新川家は、食野家が衰退した後に台頭した商家なんだそうだ。広い座敷には、普段はどこに保管されているのか、いくつもの雛飾りがズラリと並んでいる。



古い商家だけあって、何十年以上も前に使われていたような古物が多く残されているようだ。「茶ひやし」と書かれた水筒風の容器は、井戸の中に吊り下げて使うもののようだ。



4つ目のスタンプを無事ゲットしたものの、台紙には空白ばかり。10kmも歩いた割に、達成感は低い・・・。



それでも、4つのスタンプをゲットしたということで、泉州ひなまつりの缶バッジを貰う。スタンプラリーの記念品が缶バッジというのは珍しくないが、なかなか異彩を放つデザインだ。



写真の下は、がっちょの唐揚げを買った際に、りんくうの観光交流プラザで貰ったシール。泉佐野のイメージキャラクター「イヌナキン」なんだそうだ。犬鳴山に因んだものだそうだが、いっしょうけんめい(犬鳴)とのダジャレにもなっているらしい。財政難で市名まで売るとの話まである泉佐野市だが、何とも妙チクリンなキャラクターを作ったものだ・・・。