東京早朝散歩(汐留~豊洲~台場)

2015年6月11日(木)


東京2泊目。昨日は飲んで帰って、風呂に入った後、即熟睡したが、今朝はすっきりした気分で4時半に起床し、5時前に出発。大阪とは日の出の時間に差があるとはいえ、東京の空はやけに明るい。



今日は台場まで、昨日とは違うルートで、遠回りして歩いて行くことにする。浜離宮の前を築地方面に進む。浜離宮は歴史小説にも登場することが多く、興味はあるのだが、未だに訪問したことがない。



朝日に向かって進む。築地市場の青果ゾーンは素通り。やはり目指したいのは鮮魚ゾーンだ。市場での朝食のことを考えると、お腹がますます空いてくる。



仲卸売場の見学は9時以降にしてくれ、との看板がある。近年築地も一大観光地になっているとはいえ、早朝は戦場のようなものなんだろう。



発泡スチロールの箱に入れた競り落とした魚を運ぶ小型運搬車(何か正式名称があるはずだが)が何十台も市場の中を猛スピードで縦横無尽に走り回っている。



魚河岸横丁の店の多くは6時頃に開店するところが多いようだが、既に開店している人気寿司店は、早くも長蛇の列。朝食に奮発して寿司でも、と思っていたのだが、さすがに諦めざるを得ない。



築地市場の中にある吉野家一号店。狂牛病騒動の際にも、この店は牛丼の提供を続けたと聞く。ここで朝飯とも思ったが、結構混雑していたので、スルーする。ところが、場外に出ても、開いている店は無く、結局、勝鬨橋の傍にある、ごく普通の吉野家で朝食とになった。



勝鬨橋。日本には珍しい可動橋だ。橋の真ん中から両側が跳ね上がる仕掛けになっているらしい。もっとも、機械の老朽化もあって、最近では跳開することは無くなったと聞いている。



橋の真ん中手前に、信号機が付いている。跳開時には赤信号が点き、歩行者をストップさせていたのだろう。



これが、橋の真ん中。どのようにこの橋が開くのか、じっくり観察しても理屈が良く判らない。一度実際に跳開するのを見てみたいものだ。



勝鬨橋から隅田川上流を臨む。かなり日は上がってきたが、まだ6時。



勝鬨橋から月島に向かう。隅田川河口部にあって、水路が入り組んでいるところだ。とても立派な小型船舶用の係留施設が整備されている。



月島といえば、もんじゃ焼き。細く入り組んだ路地のアチコチにもんじゃ焼きの店が見える。おそらく100店舗くらいはありそうだ。



細い路地を貫く月島西仲通りは、とても美しく整備された通りになっている。アーケードにはズラリと暖簾がかかっているなど、和のテイストを全面に押し出している。



月島から晴海を通って豊洲に向かう。港湾施設や臨海部の工場のために敷設されたと思われる引き込み線の鉄橋が残っている。残っているのは橋だけで、陸上部にはレールの名残さえ見つけることはできなかった。



豊洲エリアの水路沿いの道を進む。この辺りの水路沿いの多くには、遊歩道が美しく整備されていて、ウォーキングやジョギングにはもってこいの道が続いている。



遊歩道には、吊橋やクレーンなどのモニュメントが設置され、ショッピングゾーンやレストランもあるお洒落なウォータフロントエリアになっている。



鉄道の車輪や、錨、錘などが、ベンチ代わりになって配置されている。今は佃島と一体化した石川島には造船所などがあったが、その流れを汲むIHIの本社は、この近所にある。きっと、かつてこの辺りにあった重機産業の遺産なんだろう。



いい気になって、シーサイドの遊歩道を歩いていると、行き止まりになってしまう。まさか水門を渡る訳にもいかず、引き返すが、余裕のある時は、寄り道や迷い道が楽しいものだ。



豊洲に建設中の、新中央卸市場。築地からの移設に反対する意見は未だ強いと聞くが、建設はどんどん進んでいるようだ。



有明コロシアム。日本におけるテニスコートの頂点とも言えるのだろう。この大きな建物のなかに、わずか一つだけのコートがあるようだ。



有明コロシアム付近の標識。ウィンブルドンまで9588km。



有明の森というのも納得の緑の深さだ。歩くのがとても気持ちいい。



有明から橋を渡って、お台場にやってきた。昨日渡ったレインボーブリッジを、今度はノースルートで渡りたいとも思ったが、仕事の時間が迫っている。もっとも未だ8時過ぎ。レインボーブリッジは未だ閉まっている。お台場海浜公園駅から、ゆりかもめで汐留に戻る。



朝5時前に出て、8時過ぎまでの、3時間15分ほどで、約12kmを歩いたことなる。



やはり見知らぬ町を歩くのは楽しい。早朝からすっかり汗をかいたが、ホテルに戻りシャワーを浴びて仕事に出掛ることにする。