地下鉄四つ橋線全線踏破(どうぶつスタンプラリー)

2015年8月16日(日)


10日間の北米出張から帰国後2日め。体調は良いような、どこか気怠いような・・・。出国時と比べて体重は数百gの増加に留まったものの、やけに眠く、お腹が空くなど、どこか本調子ではないが、そんな体に喝を入れるべく、地下鉄どうぶつスタンプラリーに取り組むことにする。今日は、四つ橋線の完歩を目指して、西梅田駅からスタートする。



例によって、600円の一日乗車券を購入しているので、改札を通って、駅長室でスタンプとカードをゲットすると、再び改札から出て、次の駅まで歩いて行くことの繰り返しだ。一日乗車券を持っていながら、地下鉄で移動しないというのは、なんとも不合理だが、主目的はスタンプではなく、歩くことなんだから仕方ない。ツインタワーとなる、中之島のフェスティバルタワーの2本目の建設が進んでいるのを横目に、四つ橋筋を南にテクテク歩いて行く。



肥後橋駅の駅長室。随分デコレーションしているが、いかにも手作り感満載。駅員さんたちが空いた時間で製作しているのだろうか。



お盆休みの日曜日ということで、びっくりするほど車の数が少ない。



肥後橋・本町の間に、立売堀川跡の石碑がポツンと立っている。大阪の陣の際に伊達軍が掘ったものが由来というが、伊達堀⇒いたち堀、となったところが面白い。その後、材木の立ち売りをした所になったことから、字まで変わってしまったという。実に興味深い。



御堂筋線踏破の際に、既にスタンプ取得済の本町駅はパスして、次の四ツ橋駅の駅長室でスタンプを貰う。それにしても、地下鉄の駅長室って何なんだろう?社長室のように、駅長専用の部屋というのではなく、駅員すべてが詰める大部屋だ。他に係員室なるものがある駅も見られるが、大概電気も消えている。着替えのロッカーでもあるのではなかろうか。



どういう経緯かは知らないが、地下鉄の路線名は「四つ橋」で、駅名は「四ツ橋」だ。ちなみに通り名は「四つ橋筋」だ。船着き場や、川沿いのテラス席のあるレストランが整備された道頓堀川を渡る。



続く、難波駅、大国町駅の2駅のスタンプは取得済み。ワシントン、ニューヨーク、バンクーバーと北米3都市でのウォーキングでは、興味深いものが多々目について沢山の写真を撮ったが、道頓堀から大国町まで、知った景色が続くばかりで、撮影意欲が全く沸かない。ちゃんと歩きましたよ、とのアリバイ証明のため、大国町駅の入口の写真でも撮っておこう。



花園町駅近くの鶴見橋商店街。随分と影が薄くなったように思う。四つ橋線は、戦前、御堂筋線の支線として大国町~花園町が開通したのが最初。おそらく当時は随分華やかなところだったに違いない。大国町~西梅田が開通したのは、それから20年以上後のことなのだ。



花園町駅に下りる階段に、 「列車風に注意」、「突風注意」といった看板やポスターが多数貼られている。駅の構造のせいだろうか、確かに列車が到着する際、凄い風が階段を吹きあげてくる。でも、汗をかいた体には、すごく気持ちがいい。



大阪府内を席捲している安売りスーパー玉出。さすがに、発祥の地、西成区では、店舗の密度が一段と濃いように感じる。ボーリング場を併設した大型店舗も見られる。



岸里駅に直結した西成区役所。10年ほど前に改築されて立派なビルになっている。大阪都構想では、中央区や西区などを合区した特別区の区役所を、ここに据える案が提示されていた。地下鉄の駅直結とはいえ、区の中心から外れすぎている感は否めない。



国道26号線を渡る南海汐見橋線の橋脚。 以前汐見橋駅から岸里玉出駅まで、全線を歩行探索したところだが、あらためて、古くとも力強さ溢れる鉄製の橋脚に魅入ってしまう。美しいとさえ感じる。



タコ焼きの元祖、と言われる会津屋。人気店のため、お客さんで溢れかえっていることが多いが、今日は店員さんも退屈そうだ。



玉出駅。駅長室には、数々の動物の紙模型が飾られている。駅長室って、改札とか定期券売り場と違って、人通りの少ないところにあったりすることも多いこともあって、あまりお客さんが訪問するところではないのだろうけど、歓迎の気持ちを精一杯表してくれているようで嬉しい。スタンプを貰いに入っても、駅員さんは例外なくにこやかで礼儀正しい。



国道26号線から南港通、そして新なにわ筋へと入る交差点が北加賀屋。加賀屋という豪商が江戸時代、新田開発したところだ。淀屋橋、北加賀屋以外にも、豪商の名に由来する駅は、他にもあるかもしれない。岡田心斎の心斎橋もそのひとつだろうか。



ゴールの住之江公園駅。競艇場がすぐ横にあるのだが、高いフェンスに阻まれた中を窺い知ることができない。近くの歩道橋も目隠しが施されているのだが、思いっきり手を伸ばして1枚撮影する。



住之江公園駅の駅長室の周囲も賑やかなデコレーションがある。この象の胴体部分は回数券カードを貼り合わせたものだ。



住之江マン。いろいろな駅のマスコットキャラクターを見てきたが、異彩を放っている。108ある地下鉄の駅で「す」で始まるのは住之江公園駅だけだから、被りは無い。ちっとも可愛くはないが、「す」を眼帯にしてしまうところが、なかなかユニークな発想で好感が持てる。



あわよくば、住之江公園駅からのニュートラム南港ポートタウン線も、続けて制覇、と目論んでいたのだが、体調に不安もあるので、ここで止めておく。



どうぶつスタンプラリーは、6駅から成るエリアを全制覇するごとに、カードホルダーが貰える仕組みになっている。ホルダーが貰える駅は、エリアの末端とは限らないので、これまで一つしかゲットしていないが、今日は帰宅途中の本町駅でひとつ貰ってきた。



住之江公園駅で、GPS信号がぶっ飛んだようで、歩行記録に乱れがあるが、おそらく13kmくらい歩いたことになる。



明日から出勤だ。もう1日でいいので、休日が欲しい・・・。