地下鉄長堀鶴見緑地線全線踏破(どうぶつスタンプラリー)

2015年8月23日(日)


月曜日の会議に備えての仕事が一段落着いたのは、正午をかなり過ぎた頃。出掛けるには遅すぎるし、暑すぎるとも感じたけれど、昨日も歩いていないせいか、何やら足腰がウズウズしてきた。意を決して、大阪地下鉄のどうぶつスタンプラリーに取り掛かることにする。今日のターゲットは、営業距離15kmの長堀堤緑地線だ。おそらく歩行距離は20km近くになるだろう。



大正アイランドの北端に位置する大正駅をスタートしたのは、炎天下の14時半。こんな時刻にスタートして、17駅も歩けるのかぁ、とも思うが、行けるトコまで行ってみよう。大正区・西区の区界となる尻無川沿いの遊歩道には、遊覧船が停泊し、多くの出店が並んでいた。かつては殺風景なところだったが、岩崎地区の再開発も進み、随分賑やかになってきた。



ドームでは、阪神戦が始まったところのようだ。しかし、ドーム前千代崎駅からは、応援グッズで完全武装した大勢の虎ファンが、足早にドームに向かっている。



木津川の堤防にも、壁画が施され、賑わいづくりに一役買っている。おそらく近隣の学生さんなどによる作品だと思われるが、それぞれの絵に投光器らしきものが設置され、一流芸術家扱いのようになっている。



既に千日前線踏破の際にスタンプ・カードを取得済の西長堀駅近くにある土佐稲荷神社。かつて土佐藩の蔵屋敷があったところらしいが、それよりも、維新後払下げを受けた岩崎弥太郎が事業を始めた、三菱発祥の地として有名だ。



神社本殿のアチコチに見られる社紋は、稲穂の真ん中にスリーダイヤモンド。境内脇に停められていた神社関係者のものと思しき乗用車2台は、いずれも三菱自工のものだった。さすがだ。



西大橋駅でスタンプをゲットしたが、スタンプ取得済の四ツ橋駅、心斎橋駅には用は無い。強い日射しを避けて地下街を通って長堀橋に向かうことにする。この地下街、クリスタ長堀には、開放的な天窓が多く設置されているものの、空調が効いていて、随分快適に歩ける。



長堀橋駅、松屋町駅と、快調にスタンプ&カードをゲットしていく。他路線と比べ駅間距離が短いように思える。松屋町駅構内には、ショーウィンドウ風の人形店の広告がズラリと並んでいる。今更知ったことだが、駅名も町名も「まっちゃまち」ではなく、正式には「まつやまち」らしい。



谷町六丁目駅の手前にある榎木大明神。かつては熊野街道のランドマーク的存在だったという、樹齢650年の大木がある。楠木正成お手植えとも伝わるこの木は、実は、榎ではなく、槐(えんじゅ)なんだそうだ。



これまで長堀鶴見緑地線の各駅を歩き廻って気付いたのだが、いくつもの駅で、トイレが改札外に設置されている。レイアウト上の結果でしかないのかもしれないが、改札外にトイレを設置し、利用客以外にも開放するというのは、立派な地域貢献、社会貢献のように感じる。



かつての大坂城の三の丸に位置する玉造では、来年の大河ドラマに便乗して、商店街の活性化のために真田幸村に一役買ってもらっている。最近、真田十勇士のイルミネーションも設置されたらしい。それにしても、真田幸村って、信州上田、和歌山の九度山、大阪でも阿倍野や玉造など、アチコチで引っ張りダコのようになっている。



玉造で、長堀通に別れを告げ、玉造筋を北上する。森下仁丹の本社ビルの壁面に見慣れた住所表示がある。仁丹提供の住所表示は各所で見かけるが、これが本家本元ということだろうか。大概見かけるものは、古ぼけたものだが、さすがに本社お膝元の住所表示は真新しい。



森ノ宮駅の駅長室。大阪城の最寄駅のひとつだけに、英語案内も充実している。もっとも、森ノ宮駅のマスコットキャラクターと思しき、藤吉どん、はいかがなものか。この地では、秀吉は下っ端の猿面冠者ではなく、世に並び立つ者の無い天下人なんだから。



大阪城公園の中を通って、次なる大阪ビジネスパーク駅に向かう。この緑豊かな公園の下を長堀鶴見緑地線が走っているはずだ。



大川を何艘もの遊覧船が通り過ぎる。夕方17時を過ぎ、随分気温も下がり、歩きやすくなってきたが、ようやく全行程の半分くらいでしかない。



大坂ビジネスパーク駅のスタンプ台で見かけた長堀鶴見緑地線のマスコットキャラクター。ケチばかり付けていると怒られそうだが、つるみちゃんは、何とも特徴に乏しく、ながほりザウルスに至っては、長堀と恐竜の関連性がまるで思いつかない。



折しも、日本テレビ系列各局による24時間テレビの真最中。もはや年中行事とはいえ、全く興味もないのだが、読売テレビの会場を少し覗いてみる。随分と大掛かりなイベントだが、あまり好きになれない。



以前、片町駅跡や片町線廃線跡の探索に苦労したことがあったが、OBPと京橋を繋ぐ陸橋のうえから、片町線の残骸のようなレールがはっきりと見て取れることを今日はじめて知った。



京橋駅をクリアし、蒲生四丁目に向かう。京橋駅から、おそらくは、城東貨物線に繋がってたと思われる廃線跡が、いい感じの遊歩道になっている。



蒲生四丁目にある焼肉たむらの一号店。かつては行列ができていたが、今はすっかり落ち着いているようだ。



今福大橋の袂にある灯籠風の柱。上部に灯を入れることができるようになっているが、そもそも、この灯の燃料は何だったのだろう。



横堤駅の駅長室横にある園芸部員を募集する貼り紙。これって、駅員に向けてのものなのか、あるいは一般市民に呼びかけているものか、どちらだろう。乗降客の目に付きやすいところに貼られているだけに、後者かとも思うが、命令口調のような「協力」の2文字が引っ掛かる。



花博記念公園鶴見緑地の展望タワー。確か、いのちの塔という名前だったように記憶している。すっかり日も暮れてしまった。



鶴見緑地駅。大きな階段を下りたところにあるので、間違いなく地下部にあるのだが、広場に面して一見地上駅のような雰囲気になっている。花博開催当時は、自動車ばかりで移動していたものだから、この駅を訪れるのは、おそらく初めてのことだ。



中央環状線を越えて、ゴールの門真南駅まであと一息。腹がへった・・・。



京橋から鶴見に向かう道には、他ではあまり見かけないEXPO90のマンホールが過半を占めていた。花博を機に、整備された道や下水が多いのだろう。



歩行軌跡。どうした訳か、森ノ宮でGPS信号を拾い損ねて、深江橋あたりまで時速30km以上で、一気に移動したことになってしまっている。記録上は24kmの歩行距離となっているが、森ノ宮・深江橋の往復分を差し引いて、正しくは20kmほどの歩行距離になる。



門真南駅到着は20時前。約5時間半のウォーキングを終了。17駅歩いて、取得済を除く13駅でスタンプ・カードをゲット。これで全108駅のうち87駅を制覇したことになるが、まだ、中央線、堺筋線、南港ポートタウン線、の3路線を踏破しなければならない。