地下鉄堺筋線全線踏破(どうぶつスタンプラリー)

2015年9月20日(土)


晴天のシルバーウィーク初日というのに、疲れが溜まって、昼寝三昧。ようやく外出する気になったのが既に夕方。しかし、終電までやっている大阪市営地下鉄どうぶつスタンプラリーに出掛けるには未だ十分。17時もとうに過ぎたころ、堺筋線南端の天下茶屋駅に降り立つ。さあ、ここから堺筋線を全線歩きとおすのだ。



南海との乗継駅になっている天下茶屋は、スーツケースを持つ旅行者が多数。関西空港から南海経由で地下鉄に乗り換えるのなら、混雑しているうえに駅間距離の長い終着駅の難波より天下茶屋の方が圧倒的に楽チン。海外の旅行者にも知れ渡ってきたようだ。



地下鉄というものは、大概広い道路の下に敷設しているものだが、天下茶屋駅を出た堺筋線は住宅地の中を突っ切るように、堺筋方面にナナメに進んでいる。



北東方面にナナメに進んだ堺筋線は、三角公園(正式名称は萩之茶屋南公園というらしい)付近で、ようやく道路下を走ることになる。



チンチン電車の阪堺線は今池駅付近では高架になっている。煉瓦造りの古い架橋だが、どうしてこの辺りだけ高架になっているのだろうか。



堺筋線の2つめの駅、御堂筋線と連絡している動物園前駅は既にスタンプ取得済。隣接する阪堺線の駅は、最近南霞町から新今宮駅前に変更された。駅前という名の駅って、おかしい、とずっと感じていたが、チンチン電車の駅は正式には停留所と呼ぶようだ。



新今宮駅前を発車した車両が、今池方面へのなだらかな坂を上っていく。



動物園前駅の北側にかつてあった複合娯楽施設、フェスティバルゲートが破たんしてから長らく空地になっていたところに、最近斬新なビルが建ち、パチンコ屋とドンキホーテが開業した。通天閣との組み合わせで写真を撮りたかったが、通天閣が見当たらない・・・。



通天閣って、高さ100mしかないものだから、ビルの陰にすぐ隠れてしまう。



阪堺線の終着駅、恵美須町駅。昭和の景色がそのまま残っているようだ。隣接する地下鉄恵美須町駅で、本日2つめのスタンプ&カードをゲット。



電気の街、日本橋を北上する。だんだん暗くなってきた・・・。



阪堺電車の恵美須町から、南海難波駅まで、トラムを走らせよう、という大胆な構想があるようだ。大半は地下鉄堺筋線と経路が重複するように思えるのだが・・・。それに、現状の車の混雑度からして、トラムの設置までに解決しなければならない課題は相当なものと感じる。



かつては大阪のメインストリートだった堺筋。デパートは4軒もあったそうだが、全て移転・閉館となってしまった。今も残っている建物は、かつての松坂屋大阪店、今は高島屋別館となっている。



黒門市場。アーケードに大きなカニがぶら下げられている。他にマグロとかタイもあったはずだ。



道頓堀が最も輝きを増す時間になってきた。



道頓堀の袂にある安井道頓の碑。私財を投じて道頓堀を掘削したことで有名な人だが、商人であるとともに、僧侶でもあり、そして大阪夏の陣で討死した武士でもあったようだ。なんとも謎多き人物だが、今年が没後400年ということになる。



日本橋駅、長堀橋駅と、既にスタンプ取得済の駅を通過して、堺筋本町駅にやってきた。すっかり日も暮れて、大改装された船場センタービルが、誇らしげにピカピカを放っている。



堺筋本町の駅長室前に、船場商人風の「ぱんたくん」を発見。このスタンプラリーを通じて、各駅が競ううようにマスコットキャラクターを製作していることを知り、驚き、そして呆れたが、これは堺筋線のキャラクターらしい。阪急と相互乗り入れしている堺筋線が地下鉄で唯一パンタグラフを有していることに由来しているのだろう。見た目はパンダっぽくもあるが、パンタなのだ。しかし堺筋本町駅のスタンプがレッサーパンダだったのは、単なる偶然だろうか・・・。



堺筋本町北の生駒時計店ビル。船場レトロ建築のひとつだ。時計の針は、既に18時50分となっている。



北浜駅でスタンプをゲットし、中之島へ。今年も巨大ラバーダックが土佐堀川に浮かべられている。



今頃になって初めて気付いたが、難波橋の欄干って、大阪市の市章入りだ。



堺筋から天神橋筋に入り、天満宮の鳥居を横目に見ながら、北に進む。



関西テレビ本社社屋と繋がっている扇町駅で堺筋線最後のスタンプとカードをゲットする。



堺筋線の北端は、天神橋筋六丁目。既に谷町線全線踏破の際に、スタンプは獲得済のため、用は無いのだが、堺筋線全線完歩を目指して、夜の天神橋筋をテクテク歩き続ける。



10km余りを2時間半ほどかけて完歩。



これで108駅のうち101駅のスタンプをゲット。地下鉄全線完歩の制覇に向けて、残すは中央線のみとなった。