忍たま乱太郎と京キャラスタンプラリー

2015年9月23日(祝) ①


しばしばアニメ等とのタイアップスタンプラリーを開催している京都市営交通局が、忍たま乱太郎と京キャラスタンプラリーなどというものを開催している。「京まふ」へ行こう、とあるが、意味がわからないまま、スタンプポイントの地下鉄東山駅にやってきた。



どうやら「京まふ」とは、「京都国際マンガ・アニメフェア」の略のようだ。京都とマンガって、なんだか違和感が無いでもないが、まあマンガ・アニメも、今や世界に誇る日本文化のひとつなんだから、京都が国際フェアの会場に相応しいのかもしれない。



先日、尼崎で忍たま乱太郎の地名スタンプラリーに挑戦したばかりだが、スタンプ台紙を見る限り、主役はむしろ、地下鉄やNHKなど、このイベントに関連する事業者のマスコットキャラクターのようだ。京都地下鉄といえば、今や太秦萌、松賀咲、小野ミサの女子校生トリオのはずなんだけど、東山駅のスタンプは、地下鉄車両が帽子を被った「都くん」なるキャラだった。



東山駅から三条通を、ブラブラと烏丸御池方面に向かって歩く。久しぶりの京都だが、来る度にお洒落な土産物屋さんとかお菓子屋さんが増えているように感じる。今日は、なるべくメイン道路ではなく、裏通りを歩いて行くことにしよう。



東大路や三条通を避けて、細い路地に入っていくと、古い銭湯に行きあたった。本日営業との表札があるだけに、まだまだ現役の銭湯のようだ。



京町屋というのは、間口が狭く、奥行きがあるのが特徴だが、この辺りでは、正面にある家の奥に、別の家があるという、二段構え構造になっているところが多く見られる。狭い門と路地が奥の家への通路になっている。



京都市立新洞小学校。とても風格のある校舎だと感じ入って見ていたら、なんと一昨年閉校になっていた。「みなさまのおかげです 新洞小学校 1869~2013」と書かれたプレートが貼りつけられている。1869年といえば、明治2年。道理で風格を感じさせるはずだが、いかに長い歴史を誇ろうとも、都心の空洞化には抗いようがないのは少し寂しい。



鴨川に架かる二条大橋を渡る。夏も終わりだが、鴨川の床は未だ営業中のようだ。



ちょうど、高瀬川では「舟まつり」なるものが開催されていた。ちょっと寄り道していくことにする。



高瀬川、木屋町あたりは、もとより人気スポットだが、いつもにも増して人の数が多いように感じる。



高瀬川に船を浮かべて、どうぞ誰でも乗れますよ、と盛んに呼び込みをしている。船は動くのではなく、岸から固定しているようで、揺れることも無いようだ。小さな子供さんも、海外からの旅行者も、さらには犬を連れた人も、次々と乗船していた。



クイズラリーをやっていたので、挑戦してみることにする。全5問で、高瀬川周辺にヒントがあるようだ。これまで入ったことのなかった島津製作所の創業記念館にクイズのヒントを求めて入館する。



この地で暗殺された佐久間象山と大村益次郎の遭難之碑が、高瀬川の向こう岸に並んでいる。近寄ることのできない川向うに碑を建てるとは、奇抜なアイデアだ。こうして並ばれると、西洋の先進技術導入や軍備増強への強硬な姿勢など、何となく似た感じもしなくもない。大村が暗殺されたのは、佐久間が襲撃された何年も後のことだが、この2人って、生前どこかで会っているのだろうか。


あまり目立つものではないので、これまで知らなかったのだが、御池大橋の袂に松尾芭蕉の句碑がある。「お多佳さんへ」との題があって、「春の川を 隔てて 男女かな」とある。これって恋唄かねぇ・・・。良く知られた芭蕉の句とは随分テイストが異なる。



クイズラリーの解答を全て記入して、賞品を受け取りに戻ってきたが、随分の人混み。ちょっと覗いてみると、賞品は鉛筆か消しゴムのようだ。欲しくないことも無いのだが、遠慮しておく。



御池通の北、押小路通をブラブラと歩いて行くと、ひっそりとした能楽堂を発見。案内を読むと、こじんまりした玄関からは想像もできない、400人収容の桟敷席を持つという大規模な能舞台が内部にはあるらしい。京町屋と同様、間口だけで奥行を図り知ることは難しい。



スタンプポイントになっている京都国際マンガミュージアムにやってきた。構内に入るのは初めてのことだ。外国からの旅行者がタクシーで乗り付けている。う~ん、国際的にも人気スポットになっているようだ。



スタンプは入場券不要の土産物コーナーにあったので、入館はしなかったのだが、どのような仕組みになっているだろうか。広大な芝生の上に多くの人達が座り込んだり、寝転んだりして、マンガ?を読んでいる。



御池通。建物の高さ規制のため、統一された美しいスカイラインが形成されている。同様に高さ規制があった大阪の御堂筋は、規制が緩和されて、高さもバラバラになってきている。高い地価の場所に低いビルを建てるのでは割に合わないのも理解できるが、景観との両立は難しい。



烏丸御池の交差点に「烏丸御池遺跡」の石碑がある。あまり知られていないが、この辺りからは縄文土器や弥生土器が数多く出土しているらしい。



烏丸御池駅で、スタンプをゲットし、最後のスタンプポイントであるNHKの京都放送局に向かう。階段にペイントが施されている。それにしても、この黒ネコはなんだ?



NHK京都放送局のロビーには、忍たま乱太郎のパネルが申し訳程度に置かれているのみ。それよりも目立つのは、巨大な「どーもくん」。「世界一大きい」と説明書にあるが、NHKのマスコットが海外にあろうはずもない。



NHKのスタンプは、階段に描かれていた黒猫。どうやらNHK京都のマスコットらしい。最後のゴール印が、ようやく忍たま乱太郎だった。



スタンプコンプリートの御褒美は、黒猫(ねこまる、と言うらしい)のクリアホルダーとシールセット
。忍たま乱太郎は、最後の最後まで主役にならなかった。 



5連休もアッと言う間に終わり。この秋の休日は、やけにゴルフなどの約束が多い。歩けるときになるべく歩くようにしよう。