六甲全山縦走その2(鵯越~六甲記念碑台)

2016年6月11日(土)


先週、須磨浦公園から鵯越駅まで、何度も足を攣りながら這う這うの体で辿りついた、へっぽこ六甲全山縦走第一区間。体力不足を痛感したにも関わらず、懲りることなく第二区間に挑むべく、再び鵯越駅に戻ってきた。



本日の目標は、最低摩耶山。しかし3日間での六甲全山縦走を達成するためには、さらに先に進んで六甲山頂付近まで辿りつきたいところだ。しかし、バテバテになった前回の反省、さらに大阪では真夏日になると予想される悪条件を踏まえて、慌てることなく、早めの休憩と十分な水分を取ることを心掛けて、鵯越駅からの林道をゆっくりと進んでいく。



神戸電鉄の菊水山駅跡。もう10年ほども前に廃駅となってしまい、ホームにあがる階段も草で覆われているうえに、門扉で閉鎖されている。それにしても、人里離れたこの駅を、どういう人たちが利用していたのだろう。



目指す菊水山が遠くに見えてきた。少々霞んでいるが、頂上にアンテナが立っているので間違いないが、随分遠い。今のところは平坦な道が続くが、この先は、延々と続く急坂が待ち構えているはずだ。



菊水山に取りつくと、急な階段の連続。判っていたこととはいえキツイ。とにかく、右足の古傷を労わるように、疲れる前に休むこと、を繰り返す。ドンドン後続のハイカーに追い抜かれるが、気にせず、腰を下ろせそうなところがあれば、短い休憩を取ることを心掛ける。



丸太階段ばかりでなく、鉄の階段やゴロゴロ石の坂道など、様々な形状の坂が襲い掛かってくる。十分な休憩を取りながら歩いているはずだが、先週と同様に右太腿がだんだん上がらなくなってくるのが判る。


ようやく菊水山の頂上に到達。昭文社のマップによれば鵯越から菊水山までの標準時間が1時間10分とあるところを、1時間半近く掛けて登ったことになる。これでいい。スローペースを心掛けたせいか、最大の難所と言われる菊水山登頂を果たしても、身体のダメージはほとんど感じられない。



菊水山山頂から、須磨方面を眺望する。先週歩いてきた旗振山、横尾山、高取山などが随分遠くに見える。



せっかく登った菊水山を半ば下山し、有馬街道を跨ぐ天王吊橋を渡って、鍋蓋山を目指す。菊水山とか摩耶山とか、お洒落っぽい名前が多い六甲山系の山のなかで、あまりイケてない名前の山だが、鍋蓋というほど平べったくはない。ここも縦走路屈指の難所だ。



息をつくところは全く無いといっていいほど、ひたすら登りが続く。丸太階段も厄介だが、岩石がゴロゴロしているところを登っていくのも、相当に厳しい。



標高486mの鍋蓋山の山頂。2つ目のピークを制したが、疲れもさほどではなく、足の痛みもない。先週は2つめのピークとなる標高312mの横尾山でヘトヘトになっていたことを思えば、かなり上出来だ。やはり、頻繁な休憩が功を奏しているようだ。



これから目指す摩耶山や六甲山をしっかりと捉えるところまでやってきた。



鍋蓋山からしばらくは、緩やかな下りが続く比較的楽な道が続く。春落葉に敷き詰められた林道をテクテクと歩いていく。



再度山に通じる大龍寺の山門。最悪の場合、ここからバスに乗って帰宅することも考えていたが、まだまだ先に進むことができそうだ。



さらに山を下って市が原にやってきた。布引の滝の上流になるところだ。林間での水遊びには絶好の場所だが、幸いなことに覚悟していたほど暑くはない。



市が原を過ぎ、しばらくは快適な林道を進むが、いよいよ摩耶山に向かう難所に差し掛かる。稲妻坂なる恐ろし気な名前が付けられた坂道を登っていく。



さらに天狗道と名づけられた、岩石ゴロゴロの道をよじ登るように進んでいく。休憩先行を心掛けるが、さすがに疲れてきたぞ。



摩耶山に到着。なんとか最低目標に達することができた。何度も来たところだが、いつの間にか掬星台の看板も随分痛んでいる。



掬星台のベンチに座り、神戸港、ポートアイランド方面をボーっと眺めていると、じわじわと疲れがj体の奥から湧きあがってくる。しかし、あと1日で全山縦走を成し遂げるためには、少しでも先に進んでおきたいところだ。



意を決して、六甲山頂方面に向かって歩きだす。摩耶山まで来れば、さほどの難所もなく、自動車が走る舗装道を行けば、足腰への負担はさほど大きくはないはずなんだけど、六甲縦走路は舗装道は最小限にして、敢えて厳しい道を歩かせるようにコース取りされている。



アゴニー坂やらサウスロードやら、ここにきて、結構な坂の上り下りが続く。階段が続くと、さすがに古傷を持つ右太腿が上がりにくくなっていることが判る。もっとも、先週のように足を攣るようなことはない。



三国池から丁字ヶ辻へと、林道を進んでいく。洒落た別荘や保養所が並ぶエリアだ。



六甲山開発の祖と呼ばれるグルームの銅像がある六甲山記念碑台で、本日は終了。ここまで来れば、あと1日でゴールの宝塚は射程距離内のはずだ。1時間に1本の阪急バスで帰宅。急カーブが続く六甲ドライブウェイで、車酔いと空腹が相俟って、気分が悪くなってしまう。



本日の歩行ルート。GPSアプリでは16km強とカウントされているが、六甲全山縦走マップによれば18km近くあるいたことになる。歩数は31000歩。ゴールの宝塚までは、残り20km弱だ。



標高記録。右上の1401mとは、累計標高のことだろうか。なんとか、今年中に制覇できればと考えている伊吹山の標高をわずかに超えることができたようだ。



先週のような決定的なダメージはないが、さすがに疲れた・・・。