ピッツバーグ・ハインツ博物館(米国初スタンプラリー)

2017年10月25日(水)


10月下旬から11月中旬にかけて3週間の米国出張の間に、7月に訪問したピッツバーグを再訪する。少し空き時間があったので、前回訪問できなかったハインツ歴史博物館を見学する。



入館して、まず目に飛び込んでくるのが、巨大な大砲。イギリスとフランス、それにネイティブインディアンまで加わって、要衝の地、ピッツバーグを奪い合ったときのものかもしれない。



6階建の博物館には、当然のことながらエレベータが設置されているのだが、その脇にある階段の横に"Smart Step"と書かれた看板がみられる。



要するに「エレベータを使わずに、健康のため階段を使おう」ということらしい。そして各フロアの階段脇にはエンボッサーと呼ばれる刻印機が設置されているではないか。台紙もあるぞ。おお、ついに米国で初めてスタンプラリーらしきものに出会った!!



仕掛けは簡単。該当のフロアナンバーの空白スペースをエンボッサーに挟んで、上からハンドルをグッと押し込むだけ。



すると、紙に浮き上がった刻印が現れる。各フロアごとに、異なるデザインのエンボッサーが用意されている。カラフルさは無いが、西洋風の気品と高級感に溢れるスタンプラリーだ。



平日ということもあってか、館内はハイスクールの生徒たちで溢れかえっている。校外学習のようなもののようで、各自が課題のプリントを持って、その解答を探している。スタンプラリー(エンボスラリーというべきなのかもしれないが)には、誰も見向きもしない。



ピッツバーグの歴史が様々なかたちで紹介されている。双眼鏡のようなものを除くと、水運で発達する町の様子が目に飛び込んでくる。



かつて、石炭と鉄鋼で栄えたピッツバーグの様子。1900年代前半の絵のようだ。今では煙も煤もないクリーンな町にすっかり変貌している。



この博物館のオーナーは、ピッツバーグに本社を置く、ケチャップメーカーのハインツ。世界で初めてケチャップの商業生産を始めた会社だ。かつては、このような貨車を馬に曳かせてケチャップを運んでいたようだ。



ピッツバーグのスポーツにも、大きなスペースを割いている。鉄鋼業の衰退で、かつての全米で人口ベスト10であったものが、今や50位程度。しかし、ことスポーツに関しては、NBA、NFL、NHLとバスケット以外のプロチームを有するほど存在感のある町だ。最近ではアイスホッケーのピッツバーグペンギンズが2年連続で全米王者に輝いている。



これはNBAピッツバーグパイレーツコーナー。ほかに、フットボールのピッツバーグスティーラーズはもちろん、ゴルフ、ボクシング、モータースポーツなど、この地域のスポーツに関する様々な展示が6フロア中2フロアを占めている。



ハインツがオーナーだけに、ケチャップ関連の展示も随分賑やかなものになっている。



驚くことに、ハインツケチャップは世界中で年間6億5千万本以上も売れているそうだ。個人的には1本使い切るのに10年以上はかかると思うが、アメリカ人のケチャップ好きは半端ない。トランプ大統領のケチャップ好きも有名だ。



入口近くには、ハインツのお土産コーナーがある。ここでは、トマトケチャップより、むしろピクルスの方が主役になっているように感じる。



スタンプラリーコンプリートのご褒美も、小さなピクルスのピンバッジ。大したものではないが、米国での初スタンプラリーの賞品だけに、大切な思い出になりそうだ。



(以下おまけ)
ハインツ博物館から、ダウンタウンのホテルまで、ぶらぶらと寄り道しながら帰る。ここはピッツバーグの中央駅。立派な駅舎だと思ったが、どうやらこの建物は転用されて集合住宅になっているようだ。

 
 
駅のホームに入り込むが、人っ子ひとり、見当たらない。東海岸からの鉄道と、ミシシッピ川への水運の連絡拠点だが、道路や航空機の発達で、貨物はともかく旅客鉄道の影は随分と薄いものになっているようだ。
 



数百キロの移動を安くあげるなら、バスということになるようだ。全米に長距離バス網を張り巡らすグレイハウンドのターミナルものぞいてみたが、出発間際のワシントンDC行のバスに大勢の人が並んでいた。



ピッツバーグの横断歩道。なんだかオシャレだ。確かに横断歩道が単調なゼブラ模様である必要はない。



衰退した鉄鋼業だが、USスチールの本社ビルは、今もピッツバーグに聳え立っている。さすがに鉄骨を多用したビルだ。



ビルの出入口には、USSのマーク。鉄鋼王カーネギーの流れを汲むUSスチールも、今や粗鋼生産量は世界の20位前後にまで落ち込んでしまった。もっとも、安全第一の文化など、USスチールが世界の製造業に与えた影響は今も燦然と輝いているようにおもう。



前夜には、ピッツバーグペンギンズのゲームを観戦する。最安に近い60ドルの席だが、プレイヤーのスピードと、ファンの熱気を堪能できた。高い席は何百ドルもするようだ。



空港にあるスポーツ関連のお土産屋さん。BLACK & GOLDはピッツバーグのシティカラーなんだそうだ。アイスホッケー(ペンギンズ)もフットボール(スティーラーズ)も野球(パイレーツ)も、ユニフォームはこの2色を基調にしている。