芦屋六麓荘~ゴロゴロ岳~奥池

2018年5月6日(日)


先日、苦楽園口~ガベノ城~奥池と東六甲の山歩きを楽しんだものの、アチコチで道に迷ったせいもあり、奥池で時間切れ。芦屋まではバスで帰ることになってしまった。そこで、前回からの宿題となっていた奥池~芦屋間を、芦屋市が紹介している「六麓荘・ゴロゴロ岳コース」を歩くこととする。



芦屋から奥池までのいくつかの登山ルートのなかから、六麓荘登山口を選ぶ。豪邸が立ち並ぶ街と、泥臭い登山とは縁遠いもののようだが、本来「六麓荘」は「六甲山の麓にある集落」という意味で名づけられたに違いない。



関西を代表する高級邸宅地。道路は市道ではなく、町内会の所有地になっていると聞く。従って、街燈も芦屋市内に見られる一般的なものとは異なるハイグレードなものになっている。店舗やマンションは一切建てることができないようだ。



六甲山に向かって結構な上り坂になっていて、六麓荘を歩き回るだけでも息がきれそうだ。もっとも、運転手つきの車で移動するような人たちには関係ないことかもしれない。



呑気に豪邸巡りをしてきたものの、登山口が見つからず、アチコチうろうろする。不審者に見えるんじゃないかと心配になってくる。例によってスマホでググって、豪邸の間に隠れるような登山口をようやく発見。銀色のパネルに登山口の表示があったと思われるのだが、消えたのか消されたのか・・・。豪邸街に登山者は招かれざる客なのかも、とも感じる。



お屋敷の間を抜けると、いきなり山道になる。もとは六麓荘も、こんな感じの山林を切り開いて建設された町なのだろう。



難路とまではいかないが、あまり整備された登山道とはいえない。藪で覆われたような道をゆっくりと登っていく。



さらに進むと、岩がゴロゴロと転がっているようなエリアに入る。六麓荘のなかに、大阪城の石垣のために運び出したものの、結局大阪まで運ばずに捨て置かれた石が残っていた。この辺りは採石場だったようだ。




芦屋市が立てた真新しい「六麓荘・ゴロゴロ岳コース」の標札がある。う~ん、これを立てるなら、どうして六麓荘の登山口にこそ標札を立ててもらいたかった。



長い触角を持つ黒い虫が何匹も見られる。触角の長さからして、おそらくカミキリムシの仲間だと思われる。試しにスマホアプリの「昆虫判定機」に判定させると、一度目は「オオクロアリ」、二度目は「コオロギ」・・・。使えないアプリだ・・・。



岩を攀じ登るような道が続き、結構バテバテになってくる。最近4日間、ほとんど運動はしていないのだが、睡眠不足が続いていて、持久力が相当低下しているように感じる。



苦楽園尾根出合までやってくると、芦屋や西宮の町が一望できる。さあ、ゴロゴロ岳までもう一息だ。



疲れた足を引きずるように、ゴロゴロ岳山頂に到着。標高は565.6m(ゴロゴロ)だ。巨岩がゴロゴロしているからゴロゴロ岳だと思っていたが、標高から名づけられたというのがウソのようなホントの話らしい。



ゴロゴロ岳から奥池に向かうが、またしても道に迷ってしまう。何だかいやな予感はしていたのだが、長~い坂道を下りた先に扉があり、南京錠で施錠されていた。どうして坂の上に、「この先通行不可」の標識がないのか・・・。意地悪だとしか思えない。



さらに六麓荘・ゴロゴロ岳コースを進んでいるつもりのなのに、「私有地につき、通り抜けできない」といった看板が出てきたりして、結局自動車道に出て、奥池に向かうことになる。



まあ、いろいろなことはありつつも、無事奥池に到着。松林に囲まれた池の風景は、ここが高地だということを忘れさせる。



平地では既に盛りを過ぎているが、奥池ではツツジやサツキは今がピーク。標高は500mほどだがら、平地より3度くらいは低いことになる。



どうも空模様が怪しい。山の向こうに黒い雲が見える。



雨雲レーダーを確認してみると、すぐそこまで雨雲が近付いている。この後芦屋まで別ルートで歩いて帰るつもりだったが、早めに退散した方がよさそうだ。



ゴロゴロ橋バス停から芦屋に向かう。有馬からのバスではなく、奥池発のバスだったが、登山客で再び超満員状態だった。



大した距離を歩いてもいないが、一応歩行軌跡は掲載しておく。