2016年10月22日(土)
灘の酒蔵巡りに出掛ける。灘、西宮、伏見と、それぞれスタンプラリーが定期的に開催されるため、大して日本酒が好きな訳でもないが、風景も美しく、ウォーキングには程よい距離でもあり、毎年数回は酒蔵巡りをしていることになる。
今年は阪神魚崎駅をスタートし、東から西に向かって酒蔵を順々に巡ることにする。魚崎駅から少し歩くと、黒塀・白壁・松並木と、いかにも酒蔵通りっぽい風景が現れる。
最初のスタンプポイントは、櫻正宗。灘にある多くの記念館同様、酒造の工程見学ばかりではなく、酒や関連商品を販売するショップ、さらにはお洒落なレストランや居酒屋までが併設されている。
続いては、同じく魚崎郷にある浜福鶴。もともと試食提供が充実しているところだが、最近さらに充実したようだ。試飲はもちろん、スイーツやおつまみなどの試食もタップリ楽しめる。
住吉川公園。 酒蔵ゾーンのイメージを壊さないよう、ベンチや東屋も和風に統一されている。
住吉川を渡ったところに菊正宗。玄関前の赤い旗には「日本酒で乾杯」の文字。最近、「日本酒で乾杯条例」のようなものを制定する自治体が増えた。乾杯とは、日本古来の神様や、ご先祖様に多幸を祈念するのだから、日本酒であるべき、という理屈らしい・・・。
灘のなかでも最大級の施設を有する白鶴。利き酒コーナーも充実しているが、こんなところで飲んで酔っぱらったり、重い日本酒など買いこんでしまおうものならウォーキングどころではなくなってしまう。
以前も目にして、気になっていた「神戸プリン」のバス。公共バスではない。その証拠に白ナンバーなのだ。とすると、市内をアチコチ走る宣伝カーなのかぁ??
国道43号線沿いで、宮水の自販機らしきものを発見。残念ながら、故障中のようだ。一体いくらほどの値段で、どれほどの量が購入できるのだろうか。
さらに43号線沿いに、「従是住吉ステーション迄九丁四十五間」との石碑がある。西国街道を歩く旅人に、明治14年に建設された鉄道に導くための標識であり、また広告のようなものだったのかもしれない。やけに細かい距離表示が気になるが、大台に乗せないように980円と値段を付けるのに似た感覚ではなかろうか。
東明八幡神社。金色の鳥居がユニークだ。お金を祀る京都の御金神社が似たような金色の鳥居だが、ここはお金とは関係が無さそう。由緒は神宮皇后と武内宿祢に遡るらしい。この地域の神社にはよくあるパターンだ。
処女塚。艶めかしい名前だが、その実は古墳だ。階段を上って前方後円墳のテッペンまで登ってみたが、真っ平に整備された広場のようになっていた。
このスタンプラリー、徐々にスタンプポイントが減っているのだが、今年初めてスタンプポイントとして追加された佃煮やさん。酒蔵と直接関係ある訳ではないが、今後もスタンプポイントとして継続してもらいたいものだ。
同じく酒蔵ではないが、長年スタンプポイントとなっている甲南漬のお店。資料館には、灘の酒造メーカーのすべてが紹介されていて、その数は50近くに及んでいる。
ノーベル賞の受賞晩餐会で提供される福寿の蔵元、酒心館。杉玉だけでなく、立派な注連縄が張られている。
酒心館の庭の一角には山田錦の田んぼがある。地元の小学生が世話をしているようだが、刈り取り間近と思える。山田錦は炊飯には不向きと聞くが、ここの米は小学生たちの口に入るのだろうか。
街路樹の幹に、藁が巻き付けられている。害虫駆除のための「こも巻き」だと思われるが、酒樽のように酒造メーカーのマークが入っている。ひょっとして、これは屋外広告だろうか。
神戸市というところは、アチコチにオリジナルマンホールを作っている。古ぼけたものだが、西郷・西国浜街道のマンホールを発見。「灘百選」とあるだけに、100種類あるのだろうか。これ以外にもう1種しか発見できなかった。
朝顔。夏休みの観察日記の印象が強いため、夏に開花するものと思いがちだが、秋に開花するものもある、と最近知った。
最後のスタンプポイントは、西郷を代表する沢の鶴。
ちょうど沢の鶴資料館の見学を終えたところに、このイベントの期間だけ運行されている灘酒蔵探訪バスが発車したところだった。
「灘の酒ぐらスタンプラリー」は、わずか3つ押印するだけでプレゼントに応募できる。ちょっとハードルが低すぎやしないかぁ・・・。全部集めて応募できるようにすればいいのに。それと、長年使用しているスタンプをそろそろ更新してもらいたいものだ。
阪神大石駅で、本日のウォーキングは終了。スマホの歩行軌跡を確認すると、え~っ、14kmも歩いている? そんなはずはない。
拡大してみると、GPSの位置情報が、飛びまくっている。ちょうど昼食を摂った定食屋や、雨宿りで長時間立ち寄ったゴルフショップで、電波が不安定になっている。長時間、室内にいるときは、スマホアプリを一旦停止させる方がよさそうだ。
おそらく7~8kmくらいしか歩いていないはず。天候のせいもあるが、歩いている時間より、酒蔵ショップやゴルフショップに居た時間の方が長いという、超マッタリのウォーキングに終わってしまった。