この花咲くラリー(此花区)

2013年9月21日(土) ①


此花区の商店街や女性会が連携して、この花にぎわい通り「この花咲くラリー」が開催されている。区内の商店街など計10ヶ所がスタンプポイントになっていて、スタンプ3個でティッシュペーパー1箱が貰えるという、生活密着型スタンプラリーだ。当然ながら全10ヶ所の踏破を目指す。



20年以上前、此花区に勤務していたが、その頃は、区の西側は港湾・工場、東側は住宅・商業エリアと、明確に区分されていた。その後、工場の跡地にUSJが開業したが、大多数の来訪者は、地元の商店街など見向きもせず、USJに直行しているようだ。USJ自体は賑わっているが、工場勤務者が減った分だけ、古くからの飲食店などは寂れてしまったように感じる。



ネットでの告知では、イベントの詳細情報が入手できなかったので、取りあえず、最も土地勘のある春日出商店街に向かう。おそらくこの商店街より西側には、USJ関連施設以外に商店街は無いので、春日出から東に向けて攻めて行くのが効率的なはずだ。



春日出の商店街で、スタンプラリーの台紙をゲットし、商店街の中をうろついていると、ビリケン像を発見。地元の名所になっているようで、この商店街のスタンプもビリケンだ。ハワイ州知事からのプレゼントを地元の書家が寄付したそうだが、書家の篤志とは裏腹に、賽銭箱に「カメラで監視中」とあるのが少し悲しい。



続いて、朝日商店街へ。「ゆめ咲ストリート」というキャッチフレーズが付いている。商店街を往復しても、ここのスタンプポイントの「喫茶ヒロ」が見つけられず、一苦労してしまう。大きなスタンプ台も設置して、幟も立てて、商店街の入り口横にあったのに。



次なるポイント「グッディー此花」に向かうが、これを「ウッディー此花」と読み間違い、安治川沿いにあるホームセンターのことだと、思い込んでしまう。凡ミスで、ひどい遠回りをしてしまう。

ホームセンターに向かう途中、梅香小学校の前に、水圧計と書かれた鉄製の箱を発見。右から左に向けての横文字になっているところを見ても、相当な年代物だ。箱は施錠されている。国道43号線には、工業用水の幹線が埋設されているようなので、その関係だろうか。謎めいている。



間違いに気づき、グッディー此花(その実体はスーパーであった)に向かっていると、当たり確率10分の1という自販機を発見。通常は999分の1とか、100分の1だとか、聞いたことがあるが、当選確率1割というのは、景品法に抵触しているのではないだろうか・・・。



グッディー此花は、此花住吉商店会のアーケードの中にあるが、此花住吉商店会もまた、スタンプポイントになっている。なぜか、此花住吉商店会のアーケードには、「住吉」の文字は見当たらない。



ここでは、百貨店共通券も使えるらしい。便利と言えば便利だが、どういう仕組みになっているのだろう。金券ショップで換金するのだろうか。



此花住吉商店会から北港通を挟んだ向かいが、四貫島中央商店街。短い商店街が、明確な境界も無く、続いているのは、今里や天神橋と同様だ。



四貫島中央商店街はそのまま、森巣橋筋商店街に続いている。読みは「もりすばし」でいいのだろうか。森巣って、海に面した土地の名前らしくない。由来が気になる。



他では、四角いテーブルに二人係員が座っているんだけど、森巣橋筋商店街のスタンプポイントは、ノンビリ感満載。でも、スタンプ台紙を持った人がやってくると、向かいの店から、気のいいお兄さんがすぐ駆けつけてくれる。気の張らないスタンプポイントの雰囲気がとてもいい。



阪神電鉄の高架下には、何故か、万里の長城とパンダの絵が描かれている。



森巣橋筋商店街から分岐して、四貫島商店街本通りがある。アーケードには、不思議な魚が5匹吊り下げられている。スタンプポイントのお姉さんに聞くと、USJのジョーズに因んだもので、青森の有名な「ねぶた」製作者の手によるものらしい。5体あるのは、当時の大阪五輪招致を盛り上げる役割を担ったからだそうだ。



朝日橋の袂に、初代大坂船奉行所跡の真新しい石碑を発見。江戸時代初期に、185軒もの公事屋敷を抱える日本一の船奉行所だったそうだ。それにしても現大阪市長による石碑の字が酷すぎはしないか。もとは、筆ペンでチャチャっと書いたものだろう。こういったものは、時の施政者より、能筆家に任すべきで、悪筆では史跡の価値を大きく損ねるように思うんだが・・・。



大坂船奉行所跡の大きな石碑の対岸には、その5分の1ほどの大きさの「共同荷揚場」と書かれた石碑が見える。



船を係留する簡単な設備はあるが、今も使えるのだろうか。月曜の台風の影響が未だ残っているのか、水位は高く、水も濁っているように感じる。



JRと阪神が交差する西九条駅前商店会で10個目のスタンプを無事ゲット。ところが、記念品は、四貫島、春日出、此花住吉のいずれかの商店街でしか貰えないことが判明。じぇじぇじぇ、そうと知っていれば、西から東ではなく、東から西に向かって歩いたのに・・・。



仕方なく、再び西に向かって、来た道を戻る。かつて飲みに来た、西九条駅のガード下にあるトンネル横丁に立ち寄る。レトロ感がさらに増していた。



北港通り沿いにある白砂大神。かつて市電の敷設に伴い、このイチョウの木を伐ろうとしたところ、次々と不幸が起こったことから、神木として今も残されている。



スタンプ台紙は地図を兼ねたもの。四貫島商店街本通りがジョーズ、春日出商店街がビリケン、森巣橋筋商店街が古い橋、といったように、各商店街の特色を絵柄にしている。残念なことに、台紙が新聞チラシ風で、ツルツルしているため、スタンプインクのノリが悪い。



記念品を貰うため、此花住吉商店会に戻るが、スタンプ台紙は記念品と引き換えに没収されてしまった。インクがこすれて、あまり綺麗でもなかったし、写真も撮っていたが、スタンプラリーストとしては、台紙没収型スタンプラリーは悲しいものだ。せめても、ということで、新しいスタンプ台紙を貰ったが、真っ白けのスタンプ欄が空しい。スタンプラリー完歩の御褒美は、ティッシュペーパー5個。味気ないが、実用性は申し分ない。





もう一つの御褒美は、プレゼントへの応募券。10ヶ所制覇なので、2枚頂戴した。



参加者の少なそうなスタンプラリーと思ったけど、プレゼントがティッシュペーパーという超実用品のためか、自転車で駆け回る奥さん方を多数見かけた。おそらく参加者の大半は此花区民なんだろうが、区外からの参加でも結構楽しかった。


まとめ


歩行距離  約5km
所要時間  94分
歩数     8000歩 (しっかり2600歩)