「そうだ 京都、行こう。」スタンプコレクション(大徳寺)

2014年6月15日(日)


JR東海が開催している「そうだ 京都、行こう。」スタンプコレクションに参加する。スタンプがとても美しいと聞く。京都駅新幹線コンコースだけに設置された台紙の入手には結構手間取った。

京都市内の70もの寺社が対象となっているのだが、その中で、洛北にターゲットを絞り、地下鉄北大路駅から、まずは大徳寺に向けて歩き出す。



臨済宗の古刹で、市内でも屈指の規模を誇る大徳寺だけに、当然京都五山のひとつと勘違いしていたが、後醍醐天皇との深い関係のせいで、室町幕府から疎まれ、五山からは外されていた。一休宗純や紫衣事件の沢庵など、反骨精神ある高僧が輩出されているのも、こうした歴史と無縁ではないように感じる。

勅使門。いちいち説明していたらキリが無いが、境内に数多ある重要文化財のひとつだ。




室町幕府との関係が悪かった反動だろうか、織田・豊臣政権とは縁が深いお寺だ。黒田・細川・前田など、織豊時代の大物が建立した塔頭が多数見られる。石田三成の墓所がある三玄院もそのひとつ。石田三成、浅野幸長・森忠政が建立したものだ。石田・浅野なんて、犬猿の仲という印象が強いんだけど・・・。



大徳寺の法堂。400年ほど前の建立だが、屋根のカーブや、板壁に施された波型の欄間など、質朴さと優雅さを兼ね備えている。



川の源流から海に至る、本堂を一周する壮大な枯山水庭園で有名な大仙院。茶道草莽期の茶室なども見どころ。残念ながら、塔頭の中は写真撮影禁止だった。玄関の前には、無常の象徴として描かれることが多い沙羅双樹の木が植えられている。これまで実物を知らなかったのだが、木の表示が無ければ、ありふれた木と感じてスルーしてしまいそうだ。



やけに、枝を真横に伸ばした松の木がある。どうやって、こんな方向に枝を延ばさせたのだろう。大仙院の門前には多数の松の木があるが、実に様々な種類の松が植えられている。


 

前田利家の内室、まつが建立した芳春院。残念ながら公開されていない。利家が死去した後、前田家の菩提寺となるこの塔頭を建立し、自らは出家して、芳春院と号している。それだけに、芳春院といえば、この塔頭より、「まつ」その人を指すことが一般的かもしれない。



織田信長の墓所がある総見院。信長の死後、秀吉が柴田勝家やお市の方を無視して、この大徳寺で大規模な葬儀を執り行い建立したものだ。歴史ドラマでは、信長は死後、秀吉などから「総見院様」と呼ばれているのが耳に残っている。遺体代わりに製作された2体の信長の木像のうち1体が今も残っているらしいが、塔頭内部は非公開になっている。



このスタンプコレクションの台紙の表紙も飾っている高桐院の参道。竹や紅葉の木々の隙間からの木洩れ日が、参拝する者の気持ちを清め、そして和らげてくれるように感じる。とても美しく、凛とした雰囲気のこの参道が大好きだ。



大広間のある本殿の縁側には赤い毛氈が敷かれ、誰でも座って庭を楽しむことができる。



細川家の菩提寺となっていて、庭の先には、細川家代々当主の墓石が並んでいる。その中でも、忠興、ガラシャ夫妻の墓所は、特別扱いのように、他の当主とは別区画となっている。



塔頭では、住職の筆になる禅語などの色紙が販売されている。モノの有難味の判らない身にとっては、結構な高値に感じる。大仙院では随分PRされた。



大徳寺は、いくつもの塔頭が集まった町のようになっている。古い住所表示板が渋い。広大な境内の南端には、どういう経緯からは判らないが一般住宅と見える建物もある。



大仙院と高桐院でスタンプを押印し、応募のために必要な最後のスタンプも、大徳寺の塔頭のひとつである黄梅院でゲットしようとしたが、なんと非公開。よく見ると、特別公開日以外にはスタンプは無い、とJRのパンフレットにもちゃんと書いてあった・・・。



仕方ないので、次なるスタンプポイントとして、北野天満宮をチョイスするが、その前に、船岡山に登ることにする。ここには建勲神社があり、織田信長が祀られているのだ。国に多大な功績があった偉人を祀った神社として別格官幣社のひとつに名を連ねる建勲神社だが、日本史の大ヒーローを祀る神社としては、思いのほか小ぶりな神社だ。



標高111mの船岡山の頂上。応仁の乱では、西軍の陣地にもなったところで、市街地が良く見渡せる。



船岡山登山で草臥れた足を引きづるように、北野天満宮にやってきた。予想どおり、修学旅行生たちが多く参拝していた。本殿をバックに、ジャンプした瞬間を写真に撮っていたが、これって、最近の流行りなんだろうか・・・。



北野天満宮で3つめのスタンプをゲット。限られた四角い印影の中に、各寺院の特徴を上手く表現した良いスタンプだ。このスタンプコレクション(スタンプラリーとは違うらしい)は、3ヶ月ごとに期が更新されるだけで、スタンプは引き続き設置されているようだ。70全ては無理としても、もう少し他のスタンプポイントを巡ってみたいものだ。



北野天満宮の本殿に続く門を正面に見ることができる休憩所で、タバコを吸いながら、しばらく疲れた足を休める。もう少し歩くことにしよう。



北野天満宮から南に、円町方面に向かって歩く。百鬼夜行の怪異伝説で知られる大将軍商店街では、相変わらず妖怪ストリートをアピールしている。



北野天満宮の西側を南に流れる紙屋川。天神川の上流になる。洪水対策のためか、護岸はとても高い。ちょうど消防士さんたちが、この川から人を救出する訓練を行っている最中だった。滑車と梯子で人を上に引き上げていた。単純な救出活動に見えるが、何人もの消防士さんと多種の機材が必要な難しい作業のようだ。



偶然見つけた竹林寺。平野国臣や古高俊太郎など、維新の志士37名の墓があるようだ。



法輪寺。達磨寺の別称で知られる臨済宗のお寺だ。起き上がり達磨を始め、大小の何百体(あるいは、それ以上?)の達磨が祀られている。

 
 
歩いていれば、すぐ何かに出くわすという、史跡てんこ盛りの京都だが、10kmほどの散策で今日は終了。円町から帰宅する。