ナゾトキラリー「ゆめまるくんと消えたお宝を探せ!」(船場)

2014年9月23日(祝)


先週から開催されている、大阪市中央区役所が主催する、ナゾトキ☆ラリー センバ探検団「ゆめまるくんと消えたお宝を探せ!」なるイベントに挑戦だ。これまで船場近代建築を舞台にして開催されていたスタンプラリーが、装いを改めたものだが、6ページものパンフレットに記載されたルールはややこしい。とにかく船場の近代建築に行けば、色々とヒントが得られるらしい。



手当り次第に指定された28の近代建築を歩きまわることにする。何度もこのブログでも写真をアップしているため、今日は建物の前景ではなく、ズームアップ写真を中心に撮ることにしよう。まずは堺筋の生駒ビルジングだが、祝日のため、開いていない・・・。幸先が悪い。



続いては、北に2分歩いて、以前内部を見学させていただいた、旧小西家住宅へ。



ヒントを発見。瞬時に答が判るような簡単なものだ。ここでようやくルールを理解する。船場が4つのブロックに分割されていて、各エリア内の施設では、どこに行っても同じヒントが得られる問題が掲載されているらしい。合計4施設に行けば、答(犯人と宝の隠し場所)が判ることになる。



堺筋を渡って、次なるポイント、少彦名神社に向かう。堺筋道修町交差点にある漢方薬局の看板は、いつ見てもインパクトを感じる。



少彦名神社では、ちょうど献湯祭が執り行われていた。そのせいか、薬の神様、神農さんのゆるキャラが愛想を振りまいて出迎えてくれた。



旧小西商店がCエリアであるのに、徒歩1分しかかからない、この神社はBエリアとなるため、違うヒントが得られるはずだ。と、思ったら、ここはハズレらしい。



あらためてパンフレットを読むと、A、B、C、Dの4つのエリアを回って答を見つけるというのは子供向の「ルート1」。大人向けは、パンフレットに記載してある暗号を解いて、その場所を直接訪問するという「ルート2」ということ。といっても、大した暗号でもないので、さほど時間も掛からず、3つのポイントを導き出すことができたが、ネタバレを記す訳にはいかない。

甲子園から株分けされたと言われる蔦で覆われた青山ビル。元は個人のお宅だったらしい。



その隣には、伏見ビル。



お気に入りの洋菓子店「五感」が入っている新井ビル。



円形のロビーがお洒落な大阪証券取引所。



土佐堀通を挟んで、大阪証券取引所ビルの向かいにある、北浜レトロビルヂング。



山本能楽堂。東横堀川より東にあるから、正確には船場ではないはずだが・・・。




どうして、このビルがポイントになっていないのか不思議な、三休橋通沿いの綿業会館。



芝川ビル。戦前は花嫁学校だったらしい。
関東大震災後、大阪でも地震・火災に強いビルへのニーズが急速に高まったらしい。私見だけれど、当時のビルは過度に頑丈な造りになっていたのではなかろうか。しかし、それだからこそ、何十年経ってなお、老朽化を感じさせないのだろう。



結局、ナゾトキラリーとは関係ないポイントも含め、2時間散策し、歩数も1万歩を超えた。

ヒントも全てゲットし、解答を導き出すことはできたが、正直言って、暗号や問題の質は低くてガッカリ。簡単なのは良いが、出来が悪い。子供向けの問題に「多重世単」などという意味不明の4字熟語が含まれたりするなど、無理作りが目立つ。船場との関連性もない。パンフレットにはお金をかけているが、内容は町内会のイベントレベルだ。



最近、宝探しイベントが各地で人気を博し、いくつかに参加もしたが、知る限り最悪の出来ではないだろうか。そもそもストーリーにムリとムダが多過ぎる。ルート1では、4つのエリアでのヒントが必要となっているが、実際はBエリアのヒントは無くとも解答に至ることができる。(*)

  (*後記)後日あらためてヒントを確かめると、ルート1と2のヒントを混同していた。
        ルート1のヒントには問題は無い。勘違いで失礼な指摘をしてしまった。


ルート2に至っては、最後の最後に出題される問題が間違っているのではなかろうか。〇〇ビルにある植物を取り違えているとしか思えないのだが・・・。(表にある植物とは別のものが、一般には公開されていない裏庭に植えられているとも聞くが、不適当な出題だと思う・・・。)