六甲山上周遊スタンプラリー

2017年5月3日(祝)


スマホの山歩きスタンプラリーサイト「ヤマスタ」の「六甲山上周遊コース」に挑戦する。以前からこのサイトには注目していたものの、主に北アルプス6座登頂とか、関西7府県最高峰制覇など、ヘナチョコハイカーには到底達成不能なものが目立つが、六甲だけなら何とかなりそうだ。



スタンプポイントは西は森林公園から、東は六甲山頂まで10ヶ所。昨年、3日かけて六甲縦走ルートをしたことを思い起こせば、一日で全制覇できそうだ。もっとも、足慣らしのつもりだった一昨日の布引~市章山・錨山で結構疲れてしまうほど、身体は相当鈍っている。



最西端の森林植物園からスタートすべく、最寄りの神戸電鉄北鈴蘭台駅からスタート。以前歩いた谷上駅からの道がとても良かったが、今日は時間優先だ。というより、そもそも、正午頃になってスタートするようなことで10ヶ所歩けるのかぁ・・・。ドライブウェイの表示では、六甲山10km、摩耶山11kmとあるが、寄り道しながらその両方に行かなければならない。



面白みのないドライブウェイの路肩歩きではあったが、森林植物園までは30分ほどで到着する。ここから次のポイントの摩耶山頂までは、森林植物園のなかを歩くのが楽なんだろうけど、入場料300円を惜しんで植物園を迂回する。



植物園で、ひとつめのスタンプをゲット。なかなかいい感じのデザインだ。しかし、昭和32年生まれのオジサンにとっては、いかに美しくカラフルにデザインされたバーチャルスタンプより、実際のスタンプを押した時の方が何倍も達成感がある。



又ヶ谷に通じる道は、どんどん高度を下げていく。この後、標高700mほどの摩耶山に登るというのに、100m以上も下りることになる。以前歩いた森林植物園内の道がどうだったのかは覚えていないが、序盤の下り坂は、後のことを考えると気が重い。



生田川に繋がる渓流を何度も渡渉しながら、ようやく森林公園からの道に合流する。左のトゥエンティクロスを行けば、さらに渡渉を繰り返しながら先日歩いた布引貯水池に通じる。今日は右の徳川道から摩耶山を目指す。



神戸の外国人居留地を避けるために山陽道のバイパスとして幕府が作ったという徳川道。ホントに、こんな山に登らせてまで神戸の市街地の迂回を強要していたんだろうか。もっとも、官製道路だけに、道は結構広くて平坦だ。



本日10何回目かの渡渉をして、徳川道を外れて桜谷に進む。河原でのんびりと休憩している人が多い。



まあ、覚悟はしていたものの、摩耶山に向かう桜谷道は登りの連続。一気に300mほどをひたすら登っていく。



摩耶山頂に到着。山頂自体は眺望もなく、神社の祠があるだけなので、ここを訪れる人は多くない。でも、スタンプはとてもお洒落なものがゲットできた。



続いては掬星台。六甲山系に10ヶ所配置されているスタンプポイントのなかで、どうしたことか、摩耶山頂とこの掬星台だけが、やけに近接している。スタンプは名前のとおり星を掬う絵柄だ。



摩耶山を離れて、六甲山に向かって、さらに登っていかねばならない。山の向こうに、スタートした鈴蘭台の住宅街が微かに見える。ここまででも、もう十分歩いたように思うが、全制覇の工程の未だ三分の一ほどでしかない。



穂高湖。湖ではボート遊びもでき、湖を歩いて周回するのも楽しそうだが、未だ穂高湖の湖畔まで行ったことがない。何故か、穂高湖あたりでいつも疲れのピークが訪れ、寄り道する気にならないのだ。



古ぼけたスタンプラリーの押印所がある。山陽自然歩道のハイキングを対象にしたスタンプラリーがかつて行われていたんだろう。箱の中には、スタンプはあったものの、古くて使い物になりそうにない。その点、老朽化しないデジタルスタンプでは起こり得ない。



次のスタンプポイント、三国池に向かって歩いていると、サウスロードが台風のため通行止めになっている。ということは、半年以上も通行止めとは、どのようなことが起こっているのだろう・・・。



三国池。六甲山中には、意外なほど、アチコチに池が見られるが、知る限りにおいてこの三国池が一番、静かで美しい。



三国池の近くにある三国岩。不思議な格好をしている。どのような経緯で、このような岩が形成されたのか、ブラタモリで解説してもらいたいものだ。ここが、表六甲と裏六甲の分水嶺にもなるらしい。



裏六甲を見渡すことができるダイヤモンドポイントを目指す。これまで行ったことがないところだが、群生する笹を掻き分けて進むこの道で間違っていないのだろうか。



無事ダイヤモンドポイントに到着。裏六甲を眺望できる高台だ。これまでも、何故か通信不良がしばしば起こっていたが、ここの通信状態は最悪。GPSは機能していたので、仮発行の登頂証明しか得ることができない。もっとも、後に通信が回復して、無事本来のスタンプもゲットできた。このあたりがデジタルスタンプのアテにならないところだ。



ノースロードを通って、六甲山ホテル方面に歩いていくと、道が崩れて、極端に道路が狭くなっているところが2ヶ所ほどあった。昨年の台風の影響かもしれない。サウスロードでは、もっと酷いことになっているのかもしれない。もし道が完全に崩れると復旧には相当時間がかかりそうだ。



六甲山ホテルや記念碑台を通過して、次なるスタンプポイント、六甲ケーブル山上駅にある天覧台を目指す。時計の針は既に17時。さすがに肌寒くなってきた。六甲では未だ桜も咲いているくらいなので、下界とはかなり温度が違うのだろう。



山上駅に到着し、本日7つめのスタンプをゲットするも、既に17時半。体力的にはまだ頑張れそうだが、時間的にこれ以上進むことは困難だ。止むなくケーブルで下山っする。



本日の歩行距離は15km強。既にある程度の標高にある北鈴蘭台から歩いたので、登山とはいえない。近いうちに、芦屋あたりの平地から山に登って、残り3つのスタンプをゲットしたい。



標高の記録。4kmあたりの桜谷で一旦下った後、摩耶山まで一気に300mほど登ることになったところが、一番キツかった。芦屋や御影あたりから登るとなると、もっとキツイ登りが続くことになる。