2017年10月20日(金)
5年ほど前から、毎年少しずつ装いを変えながら開催されている、船場の古典芸能と近代建築をテーマにした謎解きラリー「船場を遊ぼう」。正直なところ、歩きつくした船場エリアだけにマンネリ感はあるが、会社の昼休みを3日ほど利用して挑戦する。
基本的に、毎回のことながら、船場の近代建築を楽しく歩き回らせるために、それぞれのビルに貼りだされたクイズや謎解きを解いて回るという仕組み。これは御堂筋から伏見町通を1本西に入ったところにある芝川ビル。
同じく伏見町通にある青山ビル(手前)と伏見ビル(奥) 。大阪が最も元気だったと言われる大正末期から昭和初期にかけて建設された重厚なビルを見て回る。
それぞれのビルには、謎解きやクイズが掲示されている。以前は、ビル内部にあって休館日には、掲示が見れなかったり、といった参加者目線を欠いた問題点が多々見られたのだが、その点は年を追うごとに改善されてきている。
なかには結構難しい問題もあったりするのだが、携帯のサイトからヒントを得ることもできる。クイズの難易度も、平均化され、子供も大人も、まずまず楽しめるレベルになってきている。
船場の近代建築をクイズポイントにしたいのだろうが、つい最近完成したばかりのビルもポイントになっている。
以前からそうだが、船場の外にある、商工会議所やホテルもポイントになっている。まあ、あまり厳しいことは言うまい。最近整備された本町橋の船着場もポイントに指定されている。
実際には、ポイントに指定されていない、近代建築も多くあって、パンフレットでもあまり触れられていない名建築も多い。これは旧三井銀行大阪支店ビル。
高麗橋野村ビルも、船場を代表する近代建築のひとつだと思うのだが、スタンプもないし、クイズも掲示されていない。
謎解き編とクイズ編があったり、それぞれを解いて、さらに新たなクイズがあったり、結構複雑な仕掛けになっているのが、ちょっと鬱陶しい。もう少しシンプルにしてもいいのに、と思う。
御堂筋80周年ということで、御堂筋にはバナーがズラリと飾られているのだが、あまりお祭りムードは無い。80周年記念行事も、シンポジウム、写真展、見学会など、随分と品のいいものが続いている。
船場の企業や商店がスポンサーになっているため、予算は潤沢にあるのだろう。厚手の良質の紙で6ページもある台紙が多数準備されている。その割には、魅力的な賞品は少ないように感じる・・・。