2025年3月22日
久しぶりに槇尾山に出掛ける。ダイヤモンドトレールの起点だけにハイカーの姿も見られるけれど、西国三十三所札所の施福寺の参拝者が圧倒的に多そうだ。もっとも施福寺まででもバス停や駐車場から200mほども登らなければならないので、ちょっとした登山となる。
山門からかなり急な参道が続く。あまり山慣れていない高齢の参拝者が多く、ちょっと優越感を感じながらドンドン進んでいたのだけれど、しばらくすると息があがってくる。以前はスイスイ登っていったような気がするんだけれど、気が付けば、こちらも立派な高齢者だ。
とにかく暑い。つい最近までは寒さに震えていたし、槇尾山も積雪しているということで、山行を延期したというのに、今日は20度を超えると言われている。情けないことに、途中のベンチに座り込み、アウターを脱いで、水分を補給して、足腰が回復するのを待つ。
弘法大師の御剃髪所跡なんてのがある。施福寺は天台宗だったはずだ、と混乱してしまう。普段なら、説明文を探したり、スマホで調べるところだけれど、暑いし、早くも疲れてきたし、とにかく早く本堂まで登ってしまおうと考えてスルー。
未だ山行の序盤だというのに、結構疲れていることに気付く。境内の白梅、紅梅を愛でながら長い休憩を取る。この境内は梅と桜が半分ずつくらい。もうしばらくすると主役は桜に移ることだろう。
梅の向こうに山頂が禿げたような山が見える。岩湧山だ。10年ほど前にはダイヤモンドトレイルで槇尾山口からあの岩湧山を越えてさらに紀見峠まで、さほど苦労もなく歩けたのが嘘のようだ。
花山天皇ゆかりの足腰守を授与していただくか迷ったけれど、もはやリュックには登山や足腰のお守りがいくつもあるし、花山天皇のイメージの悪さもあって結局パス。ダイヤモンドトレールの起点標から山道へと入っていく。
もっと広々としたトレイル道だったような記憶があったけど、結構切り立って狭いところも多い。10年振り以上ともなると、かつて歩いた記憶などほとんど役に立たない。
左に下るのがダイヤモンドトレール道だけれど、右側に登る檜原越へ。まずは未踏の奥槇尾山を目指す。
路傍には多くの石仏が見られる。その多くは真新しい前掛けを施されてる。多くの地域の方々に愛されている信仰の山であることに気付かされる。
奥槇尾山に向かう道は思っていた以上にキツイ。最近たまに感じる右膝の痛みに加えて、古傷の股関節の具合も悪い。施福寺の足腰守を見送ったことで槇尾山のお怒りを買ってしまった訳でもなかろうが…。引き返すなら早いうちに、と思いながらも進んでしまう。
右側斜面に沿って延々と立入禁止の黄色テープが貼られている。たぶん、斜面の上にある槇尾山への登頂を施福寺が禁じているようだ。以前、ハイカーと寺の両者の関係がかなり険悪になっていると聞いたことがある。
グリーンランドだとぉ? まさか北極海の島に続く道とも思えない。どうやらこの先に和泉市が運営する野外活動施設があるらしい。
ようやく眺望が開け、岩湧山がクリアに臨めるようになった。3日かけてダイヤモンドトレールを踏破したのは10年ほども前のこと。昨秋に久しぶりに紀見峠から岩湧山、滝畑まで歩いたのけど、これが精一杯。今の体力では5日くらいかけないと踏破できそうにない。
何もないとは判っていたけれど、少し脇道に逸れて奥槇尾山(647m)に登頂。施福寺から170mくらい登ってきたことになる。ここで引き返すことも考えたけど、次の目標となる猿子城山は709m。膝は痛いけれど、60mくらいなら何とかなると考えて先に進む。
う~ん、結構タフで寂しい道が続く。止めときゃ良かったかなぁ…。最近いつもこんな気持ちで山を歩いているような気がする。明らかに以前ほど自分の体力への信頼感が低下している。
写真では判りにくいけれど猿子城山の山頂に向けては激登り。実はダイヤモンドトレールの終点が槇尾山であることにしばしば違和感を覚えていた。猿子城山から和泉葛城山、犬鳴山まで繋がるのに…と思っていたけれど、この道は大勢が歩くようなところではない。
やっとのことで猿子城山(709m)に到着。南北朝時代には城があったらしい。確かに攻めにくく守りやすい場所だけれど、人里から離れすぎているように思う。まあ千早城とか感状山城なんかもそうだけど…。とにかく今では考えられないほどに皆健脚だったのだろう。
それにしても鬱陶しいのは山頂標の多さ。大半はどこやらの登山会の登頂記念だ。ひとつ目、ふたつ目までは良いけれど、それ以上の山頂標は無意味だ。敢えて言えば、自己満足の塊のゴミでしかない。私がゴミを棄てましたとわざわざ団体名を記す神経が理解できない。
怖れていたとおり猿子城山からの下りはメチャクチャ急で、しかも長い。こちらから登ってきたなら、相当に体力を削られるに違いない。でも下るのもひどく怖い。とにかくその大半は直降なのだ。転倒でもしようものなら、一気に滑り落ちるに違いない。
ひどい下り坂をなんとかクリアし、ダイヤモンドトレールに合流。ボテ峠という名前の由来は不明だけれど、この先は整備された道を施福寺へとノンビリ戻るだけだ。
と思っていたら、とんでもない倒木で道が塞がれている。何本もの倒木が複雑に重なりあって容易に潜りぬけることができない。屈んだり、身体を捻ったり、かなり無理な姿勢を強いられながら、苦労して通過する。
倒木帯を通り過ぎて、呑気に山道を下っている途中でスマホが無いことに気付く。どこで落としたのか…。結局最後に写真を撮った倒木帯まで登り直し、倒木の下に隠れていたスマホを無事救出。でも一気に疲れが噴き出した。覚束ない足取りで渡渉する。
軽めの山歩きのつもりだったけれど、結構疲れた。距離6.7㎞(もちろんスマホ紛失の間の歩行は含まず)、獲得標高745m、所要時間は5時間27分。