伏見五福めぐり

2013年1月2日(火)



新年の歩き初めは、恒例の伏見の五福めぐり。五つの社寺の御朱印を集めるものだ。

神社仏閣を巡っての集印は、スタンプラリーの原形とも言えようが、あまり食指を動かすことはない。御朱印は、納経など信心深い参拝者のためのもので、単なる訪問記念とは重みがありすぎるように思えるのだ。更には「有料」であることが最大の理由なんだけど、お正月だし、チラシも配布されているくらいなので、この五福めぐりだけは鷹揚に考えて、毎年参加している。



実は5つの社寺は全て、毎春開催される「伏見名水スタンプラリー」のスタンプポイントになっている。だから、五福めぐりは、スタンプポイント11ヶ所を廻る「伏見名水スタンプラリー」の縮小版なのだ。今年は、いつもは最後に訪れることが多い、中書島駅近くの長建寺からスタートする。



最初の寺社で、色紙代と御朱印代を合わせて1000円を支払う。残り4ヶ所で各300円の御朱印代(初穂料?御布施?)が必要なので、計2200円になる。決して安くはない。御朱印を頂戴するときの御布施は、通常、社寺名などの墨書と併せて300円と聞く。五福めぐりの色紙には、既に社寺名が印刷されているため墨書不要なのだが、正月からケチなことは言ってはいけない。



長建寺から、伏見の町中を抜けて、大黒寺に向かう。月桂冠の工場を横目に見ながら、春には花見客を満載した十石船で賑わう川沿いの道を行く。



休日ともなれば、大勢の観光客や修学旅行生が押し寄せる、坂本龍馬ゆかりの寺田屋。休館中のうえに、初詣ポイントと離れているせいか、誰もいない。こんな人の気配が感じられない寺田屋は滅多に経験できるものではない。



2つめのポイント、大黒寺に到着。通称薩摩寺と呼ぶらしく、島津家との縁が深いお寺だそうだ。寺のあちこちに、丸に十文字の島津の家紋が見られる。



3つめは御香宮神社。五福めぐりは2寺院と3神社。神仏習合なのだ。大概の寺社には、厄除や安産など、何らかのご利益はあるはず。寺社の多いこの地域で、この5つが選ばれている理由は不明だ。仲の良い5社寺が相談して始めたイベントなのかもしれないが、昨年たまたま納札所で見かけた古い色紙の年号を見る限り、少なくとも12年以上は、続いているようだ。



続いて乃木神社。日露戦争で有名な乃木希助を祀った神社だから、さほど歴史がある訳ではない。勝栗に由来するのだろう、勝運でご利益にあるとされるこの神社では、栗の絵が絵馬などに描かれている。「全てに勝ちま栗」といった、おやじギャグ丸出しの祠も見られる。



乃木神社内にある「えびす神社」には、「幸せに成り」と書かれた鯛の置物がある。心の中では苦笑しつつも、しっかりと鯛を撫でてお参りする。



この五社寺を、どう廻れば最短ルートになるか。毎年、巡回セールスマン問題を解くように考えているのだが、、結局、最短距離などお構いなく、気になる所に寄り道をしてしまう。今日も、遠回りと判ってはいるが、明治天皇の陵墓、伏見桃山陵に続く道を進む。



お気に入りの伏見桃山城に立ち寄った。ところが正月休みで公園が閉鎖されていた。仕方なく、樹木の隙間から見える城郭を、外周道路から撮影する。かつて秀吉が築城した伏見城は、伏見桃山御陵がある場所。ここは遊園地施設として建設された模擬天守だというが、大小二つの天守から成る連立構造と、朱色を取り入れた大胆な配色が、伏見らしい優雅さを感じさせてくれる。



遊園地は廃園となったうえに、耐震性が無いということで天守閣への立ち入りは禁止されている。京都市に譲渡されたものの、先行きは全く不透明のままのようだ。ありがちなお荷物のハコモノに成り下がっているのは寂しい限りだ。いつか中に入れる日が来ればいいのだが・・・。



最後のポイント、藤森神社に到着。昨年4月に買ったスマホで、初めて写真を撮ったのと同じポイントで、あらためて撮影。思い起こせば、このブログは、この場所からスタートした伏見名水スタンプラリーから始まったのだ。



学問や勝運にご利益があると言われる神社だけに、おそらく受験等の合格祈願を兼ねて初詣に訪れた人たちが、大勢列をなして参拝の順番を待っていた。



御朱印をすべて頂戴し、五福めぐりも無事終了。墨染駅から京阪電車で帰宅する。色紙のデザインは毎年同じ方だ。いつも愛嬌のある干支の絵が描かれている。



五つの御朱印を集めると、記念品として干支の土鈴が戴ける。手のひらに収まる可愛いサイズだ。リビングの棚に飾るのに丁度いい。このところ、寅が黄色だった後、卯、辰、巳の3年間、白色の土鈴が続いている。来年の午は、できれば茶色がいいんだが・・・。


まとめ


歩行距離   8km強?
所要時間   138分 (2時間18分)
歩数      12200歩 (しっかり 9400歩)