2013年1月13日(日)
大阪ベイエリア・スタンプラリー「かもめぐり」に挑戦した。去年も開催していることは知っていたのだけれど、何せ11ヶ所のポイントのうち2ヶ所のスタンプを押せば、プレゼントに応募可能、という超甘のルールだけに、あまりチャレンジ意欲が沸かなかったのだ。
そこで今年は、プレゼント応募とは関係なく、全てのスタンプを集めることを目標にする。11ヶ所それぞれに、カモメをモチーフにしたスタンプが用意されているようで、集め甲斐がありそうだ。
とはいえ、スタンプポイントは、USJ、天保山、南港といったメジャーなベイエリア施設に加え、舞洲、弁天町、湊町、住之江公園、と広く分布しているうえに、見かけは近くとも歩行ルートが無い場合が多いため、到底ウォーキングオンリーでは無理だ。
そこで、地下鉄・JR環状線・JR桜島線・バスを乗り継いで、スタートポイントと定めた舞洲に向かう。途中、乗換駅の弁天町で、行きがけの駄賃ということで、ひとつ目のスタンプを早々にゲットし、舞洲行のバスが出ている桜島駅に降り立つ。かつて工場地帯のど真ん中にあった、この駅の売店では、夕方の帰宅ラッシュ時には、ワンカップ大関が飛ぶように売れていたものだ。
バスで目指すのは、舞洲ロッジ。途中の舞洲アリーナで、数少ない乗客も全て下りてしまい、貸切状態になる。
未だ活用が始まっていない夢洲に面した地域に、舞洲ロッジはある。バンガローがいくつも立ち並び、会議室や遊戯室が完備した立派な建物もある。しかし人の気配は、ほとんど無い。
舞洲ロッジに面して、舞洲陶芸館がある。陶芸教室などが行われるようだ。窯から黒い煙が上がっていた。舞洲は、未活用地がたくさん残っているけれど、バンガローにしても、陶芸館にしても、結構な施設なんだけど、如何せん、立地が悪いところに苦し紛れに作った感は否めない。
低山を発見。新夕陽ヶ丘と言うらしい。見たところ標高30mくらいはあるので、夕陽山とでも命名してもらいたかった。天保山、聖天山、御勝山、帝塚山、茶臼山の大阪5低山に対抗して、鶴見新山や昭和山などと共に、「新」大阪5低山などを作れば面白そうだ。
広大な芝生の斜面で、そり遊びに興じる親子がいるだけ。でも、空いているから、と土地を無理に活用することはないと思う。人がいなくても、建物が無くとも、いいではないか。人口が増えて、大阪市内は密集して賑わっていることが当然のようになってきたが、疎の空間は無駄ではない。
新夕陽ヶ丘から見た、舞洲ロッジ。その向こうが夢洲だ。確かに、舞洲の西の端に位置するこの丘からは、夕陽がよく見えるだろう。
舞洲の西端から、東にどんどん進んで、USJを目指す。途中、舞洲アリーナの内部を見学。中学生のハンドボールの試合をやっていた。とても立派な施設だ。
舞洲名物?のゴミ焼却場。USJと間違えてやってくる人もいる、との噂の真実味が感じられるメルヘンチックな建造物だ。著名なアーティストのデザインだそうで、失政だと一刀両断にする人も多い。通常の焼却施設と比較して、どれだけコストアップになっているのかは知らないが、容易に無駄遣いとは言わせない凄みを感じる。
こちらはスラッジセンター。下水処理場だ。これも同じデザイナーの作品だ。ゴミ焼却場や下水処理場はどうしても迷惑施設として、立地が困難だ。これらの施設の周囲の地価は、かなり下がる。このようなデザインで、そうした悪影響を少しでも和らげることができるのなら、デザイン料など安いものという考え方もあるかもしれない。
車では何度も通っている北港大橋だが、歩いて渡るのは初めてだ。寒さも忘れて、ワクワクする。軽い上りが続くところが、さらにワクワク感が増す。他に歩いている人など誰もいないので、またまたワクワクする。車がたまに通りすぎるだけだ。
このような橋を、勝手に「バカヤロー橋」と呼んでいる。橋の上で、海に向かって、誰にも気兼ねせず、大声でバカヤローと叫ぶことができるのだ。向こう側は、南港(咲洲)になる。
当然のことながら、上った分は下りなければならない。橋の東側は、えげつない螺旋状の階段になっていた。下りるのに5分くらい掛かった・・・。
舞洲でアチコチ寄り道したこともあって、スタートから90分も経って、やっとUSJに到着した。
ポートホテルで、スタンプを押した後、歩いて30~40分ほどかかる桜島の船着き場から大阪市の渡船に乗る予定を変更して、このホテルからの天保山行きの船に乗ってしまった・・・。600円もした・・・。これまで乗ったことがなかったから、では、言い訳にならないなぁ・・・。
10分ほどの乗船時間。船は、天保山公園ではなく、旧サントリーミュージアムの方に着桟した。この角度から見る海遊館や観覧車は新鮮だ。
このエリアには、ホテルシーガル、海遊館、サンタマリア乗船場、観覧車、と4つもポイントがある。海遊館とサンタマリアのスタンプ設置場所は50mと離れていないため、応募箱は溢れかえっている。たった2つではなく、5つくらいスタンプを押せば応募できる、としたらいいのになぁ・・・。
海遊館には、入場券を求める長蛇の列ができていた。広場では大道芸が行われていた。なかなかレベルが高いショーで、つい見入ってしまった。
天保山と南港の間も徒歩ルートが無い。そもそも南港(咲洲)に歩いて行くには、住之江ルートしか無いのだ。自動車道や地下鉄があっても、最後頼りになるのは、自分の足だと思うのだが、こんな陸の孤島にしておいて、有事の際に問題にならないのだろうか・・・。
仕方なく、大阪港からコスモスクエアまでの一駅を地下鉄で移動。咲洲から見た夢洲には、キリンのような陸揚げクレーンが林立していた。舞洲のゴミ焼却場の煙突も遠くに見える。
閉館予定の、なにわの海の時空館。これも凄い建物だけど、ゴミ焼却場とは違う感想を持ってしまう。焼却場は半永久的に必要だから思い切ったデザインでもいいと思うけれど、博物館は転用が容易なハコモノにしておくべきだった。この海洋構造物は何に転用できるだろうか・・・。
お気に入りの咲洲運河沿いの道を通って、大阪を代表するお荷物、WTCとATCに向かう。ハコモノはお荷物になりがちだけど、水辺や緑は、人工的なものでも、お荷物には感じない。昔からある川や林と同じで、大切な地域インフラだ。多少維持費が掛かってもいいじゃないか。
ATC付近には、コスプレをした若者が多数。この辺りでは時々見かける光景だ。休日のイベントでもあるのかなぁ・・・。
時空館とATCでスタンプを押印し、7.5km先の住之江まで歩くかどうか、思案しながら進んだが、一駅歩いただけでギブアップ。10ヶ所目のスタンプポイントがある住之江公園までは、ニュートラムで行くことで妥協してしまった。
結局、湊町の川の駅のスタンプは取り損ねたので、ゲットしたのは計10コ。カモメのスタンプは可愛いが、結構疲れた・・・。
まとめ
歩行距離 約10km
所用時間 189分 (3時間09分) 船や地下鉄の乗車(乗船)・待ち時間を含まず
歩数 18400歩 (しっかり 12500歩)