わくわく体験スポットスタンプラリー(1)

2013年9月7日(土)


今日から、「見どころいっぱい! わくわく体験スポットスタンプラリー」が阪急・阪神・大阪市営地下鉄の共催で始まっている。6つの無料施設と、その最寄駅のスタンプを集めるというもの。「電車でまわる」とあるが、今日は大阪市内の4施設を、歩いて回ることにする。



厄介なことに、地下鉄の駅スタンプは改札内に設置されている。邪道ではあるが、まずは、地下鉄に乗って、阿倍野、谷町4丁目、阿波座の駅スタンプを、集めて回る。これでは、まるで電車に乗りまくって、ポケモンスタンプラリーに挑戦している小学生のようだが、仕方ない。



地下鉄の駅スタンプをコンプリートし、ウォーキングの起点になる阪神電車の淀川駅にやってきた。さぁ、ここから改めてウォーキングスタンプラリーの開始だ。最近、阪神高速淀川左岸線に沿って歩いた際、すぐ傍の海老江ジャンクションも通ったが、この駅に降り立つのは初めてだ。



淀川駅のスタンプをゲットした後、駅から5分ほどのところにある下水道科学館を訪問する。地上6階、地下1階という、結構大きな施設だ。すぐ隣接している下水処理場の空き地に建てられたのかもしれない。



下水道の仕組みの学習はもちろん、豪雨体験、下水道施設運転ゲーム、舞洲のスラッジセンターの紹介など、盛り沢山の内容。床のフロア表示は、マンホールのようになっている。



館外の庭園には、太閤下水(背割下水)と、その後改良された煉瓦積みの下水が復元されている。この太閤下水路は、瓦町と淡路町の間を流れていたものだそうだ。設置されていた場所がはっきりとイメージできるだけに、とても興味深い。



駅スタンプと施設スタンプの双方を押すと、各施設で記念品を貰える。「パンフレットではボールペンになっているんですが、実はシャープペンシルなんです・・・」と申し訳なさそうに手渡しされて、逆に恐縮してしまう。大阪市のカラーマンホールを模したシールが可愛い。



下水科学館から、阿波座に向けて歩く。曇天ではあるが、雨は未だ降って来ない。昨年、福島・野田のお地蔵さんを巡る「ななとこまいり」で最初に訪問し、先日、千里中央から天保山に向けて歩いた際にも、途中ご挨拶をした、延命地蔵尊に再会した。ご近所の方と思われる方が大勢集まって、お坊さんが護摩木を焚いていた。



中央卸売市場を通って川口へ。大阪開港の際に、外国人居留地となったところで、立教、桃山、プール、平安女学院など、多くのミッションスクールの発祥の地としても有名だが、古い建物はほとんど残っていない。川口基督教会の大聖堂が、当時の街の面影を僅かに伝えている。



自由にお祈りできるということなので、壮麗な伽藍の中に入れていただいた。阪神大震災で大きな被害を受け、取り壊しの危機にあったと聞くが、パイプオルガンやステンドグラスも含め、多くの人々の寄付を受け、礼拝堂は復元されている。



阿波座近くの津波・高潮ステーションにやってきた。以前は大阪府お得意の流行らないハコモノとして冷たい目で見る人も多かったようだが、東日本大震災以来、俄かに注目度を増している。



この日も何組もの団体を含め 、大勢の人が見学に訪れていた。大型バスも2台、停められてた。ここのウリは、津波災害体感シアターで、東日本大震災の前に製作されたとは思えないほどの凄い迫力なんだけど、あまりの混雑ぶりに、今日は見学を諦めた。



ここでの記念品は、マスコットキャラクターの「なみのすけ」が描かれた缶バッジ。白、緑、ピンクのうちから、ピンクをチョイスした。



阿波座から本町通を東に進む。なにわ筋と四つ橋筋の間に、大塩平八郎終焉の地の碑がある。米の買い占めや役人の汚職に憤慨した大塩一派は、天満近くの与力町を進発し、北浜の豪商を襲うなどした。大塩の進んだ道は、ウォーキングイベントで取り上げられることが多い。結局、乱は半日で鎮圧され、大塩はこの地にあった商家に匿われていたそうだ。



御堂筋と堺筋の間に、青く彩られた自転車ゾーンがあることに気付く。つい最近登場したようだ。エコな乗り物とはいえ、規則もマナーもお構いなく傍若無人に走り回る自転車が多いことは、実に腹立たしい。かつての松葉杖生活でも、すぐ脇を猛スピードで走り抜け、突然進路変更する自転車には、何度も怖い思いをしたものだ。自転車ゾーン設置が奏功することを切に願う。



降りだした雨を避けるため、阪神高速の下にある船場センタービルの中を歩く。1000mの散歩道、というが、地下1階、1階、2階が商店ゾーンになっており、さらに、南北の2通路があるため、全て回りきるには、6kmも歩かなければならないという勘定になる。



3つめのスタンプ施設となっている、NHK大阪放送局にやってきた。隣の大阪歴史博物館と1Fは繋がっていて、共通のホールになっている。



1FホールにあるBKプラザがスタンプ設置場所。「北の海女」手拭いや、「じぇじぇじぇ」Tシャツなどの「あまちゃん」グッズが多数販売されている。



NHKの記念品は、「ななみちゃん」と「どーもくん」のシールセット。とても可愛い絵柄だが、残念ながら、どちらも知らないキャラクターだ。それでも、無料施設の訪問で沢山の記念品を頂戴して、悪い気分であろうはずはない。



NHKと歴史博物館の前には、法円坂遺跡の倉庫が復元されている。大阪のど真ん中とは思えない景色だ。このあたりは難波宮の跡で、1Fホールの床も一部透明のアクリル板になっていて、昔の建築物の柱の跡などが観察できるようになっている。



上町筋を南下して、本日最後の目的地である阿倍野を目指す。 上本町4丁目にあった、以前営業でお世話になった方が経営しておられた焼肉店が無くなっているのを知り、ショックを受ける。その近くの誓願寺というお寺で、井原西鶴のお墓を発見。帰宅して調べてみると、無縁仏になりかけていた西鶴の墓を発見・再建したのは、若き日の幸田露伴だという説もあるようだ。



上本町7丁目あたりに、「鉄道わすれもの店」を発見。店先の大部分を傘が占めている。何千円もしそうな上等そうな傘でも、一本300円ほど。時計なんかも沢山あるが、新品価格の3割くらい。やはり傘の忘れ物が圧倒的に多いということだろう。



阿倍野防災センターが入居している「あべのフォルサ」には、屋内プール、防災備蓄倉庫、大阪市職員人材開発センターとなどが同居している。



震度7の体験、煙中避難、ポンプでの放水消火、怪我人の応急救護、家具の下敷きになった人の救出などなど、様々な防災体験ができる施設だ。当然のことながら、これらを体験するには手続きが必要のようで、今日は館内を一周するだけ。今日訪問した下水道科学館、津波・高潮ステーションと同様、様々な防災グッズも展示されていた。



こちらの記念品も缶バッジ。黄色と青色の2択だったが、なんとなく、青をチョイス。それにしても、最近、缶バッジを記念品で貰うことが多いのだけど、これって、皆、どこに付けているんだろう・・・。



6ヶ所のうち4ヶ所を制覇したものの、残るスタンプポイントは、神戸市灘区の灘浜サイエンスプラザと、池田市のインスタントラーメン発明記念館。この2つの間を歩くとなれば、25kmはある。さて、どうしたものか・・・。取りあえず、このブログのタイトルには(1)を付けたが、(2)はあるのだろうか。


まとめ


歩行距離   約11km
所要時間   338分 (5時間38分)  淀川駅以後の徒歩区間のみ。見学時間含む。
歩数      21300歩 (しっかり12700歩)