2016年5月11日(水)
出張で愛知県知多半島にある半田市に宿泊。早起きして、仕事前の半田まち散歩に出掛ける。
昨夜来の雨が未だ少し残るなか、傘も持たずにホテルを出発。まずはJR半田駅へ。
駅前にドーンとあるのは、知多酪農発祥の地を記念する石碑。明治17年にこの地に乳牛が導入されたんだそうだ。
駅の逆サイドには、SLが保管されている。かつてJR武豊線を走っていたものらしい。傍には半田市鉄道資料館なる小さな建物もあるが、第一日曜と第三日曜に各5時間だけ開館しているとのこと。窓ガラス越しに中を覗き見たが、あまり整理された資料館ではなさそうだ。
長閑な単線の武豊線。どうしても競馬の騎手を想像してしまうが、「たけゆたか」ではなく、「たけとよ」だ。
半田といえば、ミツカンの本拠地。市内の目抜き通りに、ミツカングループの本社ビルがドーンと建っていた。
近くには大きな記念館もある。もとは酒造が盛んな町だったようだが、造り酒屋の分家が酢を始めたらしい。
酒を運び出すために整備されたという半田運河に面して、ミツカンの倉庫群が並んでいる。
半田運河の両岸には、蔵が立ち並び、遊歩道も整備されている。晴れているなら、とても楽しいウォーキングルートになるはずだ。
酒造メーカーも残っている。江戸時代から続く清酒「国盛」を製造している中埜酒造の「酒の文化館」。詳しくは判らないが、ミツカンも中埜家なので、同根だと思われる。
紺屋海道。名前にひかれて歩いてみる。この辺りには、船の帆を染める紺屋が多く店を構えていたことから、名づけられたそうだ。
趣のある道が続くが、紺屋らしき店は見当たらない。
「ゴン狐」 で有名な童話作家、新見南吉はこの辺りの出身なんだそうだ。「ゴン狐」は新見南吉が17歳のときの作品とのことだから、この地で生まれた話なのかもしれない。
だんじりが盛んな町のようだ。立派なだんじり小屋が見られる
赤レンガの建物がある。元はカブトビールというビール醸造所だったらしい。このカブトビールも、ミツカンの中埜家と関係あるようだ。
ビール工場だった赤レンガビルは、その後、日本で初めてのコーンスターチの工場に転用されたらしい。
小雨が時折降る中での、半田まち歩きは以上で終了。ホテルに帰って、シャワーを浴びて、仕事に出掛ける。天気のせいもあり、ちょっと消化不良。機会があれば、再訪して、ミツカンや中埜酒造の資料館なども訪ねてみたい。