2017年11月25日(土)
「京阪沿線街道めぐりスタンプラリー」が4月から始まっている。以前、京街道は歩きとおしたことがあるし、年末年始に淀川に沿って琵琶湖から大阪湾まで歩いたばかりなので、気乗りしないままに半年以上が経過してしまったが、イベント終了1か月前になって、ようやく取り組むことにした。
最初のスタンプポイントになっている大阪天満橋をスタート。土佐堀から大川沿いの道を歩くのは久しぶりだ。
水陸両用バスが川を上流に向かって進んでいる。水陸両用バスって、乗ったこともなく、とても興味があるのだけど、90分で3700円とは結構な値段だ。
大川の左岸を桜宮方面に歩く。かつては週に2~3度は歩いていたお気に入りのウォーキングルートだ。桜も葉を落として、すっかり冬景色になっている。
京橋の商店街にやってきた。商店街入口には、真実の口のオブジェがある。ローマに行ったことがないので実物は知らないのだが、ここの真実の口の位置は高すぎて、口に手を入れることは容易ではない。
商店街を突っ切るように、明らかに廃線跡と思われる道路がある。おそらく淀川貨物線の跡なんだろう。このあたりには、浪速鉄道やら片町線やら、鉄道改廃の複雑な経緯があるようだが、不勉強で未だに理解しきれないままだ。
野江国道筋商店街。片道2車線の国道の歩道が、完全に商店街のアーケードと化している。ここを歩くのは休日でしかないせいかもしれないが、人の気配が少なく、古ぼけた感じは否めない。横を車はバンバン走っているのだけどねぇ。
野江国道筋商店街を抜けると、すぐに城東貨物線を転用して建設中の「おおさか東線」の高架がある。通り過ぎようとしたところに、突然列車音が聞こえてきた。予期せぬことにカメラを向けるのが遅れたが、真新しい銀色の車体に赤いラインが入った列車が高架を通りすぎていく。「試運転」とか書かれたプレートが車両後面に掲げられていたのが、垣間見えたように思う。
京街道の石碑が、ところどころに建てられている。いつも感じるのだけど、立派な石碑の割に文字が弱弱しいんんだようなぁ・・・。まあ、京都っぽい行書体ではあるんだけど。
城北運河。昭和の初期に、周辺工場への物流ルートとして掘削されたと聞くが、今では船を見ることはほぼ無い。上には阪神高速守口線が通り、向こう側には京阪電車が走っている。
歩道に京街道のプレートが嵌め込まれていた。明治時代の地図のようだが、関目も野江も蒲生も、点在する村のひとつでしかない。今やそれらの境目もないほどに、ビッシリと家屋や商店が立ち並んでいる。
森小路の商店街の街燈には「京かい道」という文字があしらわれている。なかなかお洒落な街燈だ。
千林商店街に到着。このスタンプラリー、どうしたことか、京橋商店街とか千林商店街とか、商店街に半数ほどのスタンプポイントを設置している。商店街の交流施設的な場所にスタンプが置かれていることが多いのだが、長大な商店街のなかで、これを発見するのは容易ではない。
最近、何度か見かけた「だし」の自販機。スーパーやコンビニで取り扱っていないものなのかもしれないが、自販機で販売するニーズがあるのかなぁ・・・。
守口駅前にやってきた。駅の北側に、豊臣秀吉が淀川の治水のために築かせたという文禄堤の跡が残されている。堤防の上が、そのまま京街道になっている。
堤の上の道と、下の道との高低差は5mくらいはありそうだ。正面にある守口市駅方面からの道は文禄堤を切り崩して通されたものだろう。
以前は見られなかったように思うが、高札場のようなものが出来上がっている。以前の宿場町の雰囲気を少しずつ取り戻そうとしているようだ。
スタンプポイントになっているカフェ。東海道五十七次の旗が見える。一般に言われる五十三次ではなく、伏見、淀、枚方、守口の各宿場町を経て大阪まで官道が続いていたという説によるものだ。
門真歴史資料館。閉館ギリギリに入館したため、内部も見学することなく、受付でスタンプだけ押させていただいた。ぜひ日をあらためて再訪したい。
門真駅から帰路につく。パナソニックの本拠地だけに、ホームからも大きな事業所の看板が見える。
本日のスタンプは5つ。それにしてもオリジナルスタンプを制作している割に、工夫の欠片も感じられないデザインだ。こういうスタンプだと、収集意欲が湧いてこな。しかも11、12、14以外は、番号も掠れて読み取れないぞ。
というか、途中千林商店街で撮影したスタンプをあらためて確認したところ、番号が無い。想像するに、商店街に置かれていたスタンプが何者かによって盗まれ(あるいは破損され)、スペアとして保管されていた番号無しスタンプを用いているのではなかろうか・・・。
歩行距離はおよそ13km、とちょっと短め。歩行軌跡は当然のことではあるが京阪電車の軌道に沿ったものになっている。
なんだか、こんなスタンプだと、デジタルスタンプラリーの方がいいかも、と感じ始めてしまう。