2020年1月3日(金)
新年の初歩きは芦屋睦の宮詣で。芦屋市内の6社をめぐるもので、最近では伏見五福めぐりとともに年始の恒例イベントとなってきている。
阪急芦屋川駅からスタート。JR、阪神の両芦屋駅が新快速や特急が停車する主要駅になっているのに対して、阪急の芦屋市内唯一の駅である芦屋川駅は各駅停車しか停まらない。
阪急に沿って東へ、三条八幡神社に詣でる。神職は常在していない小じんまりした神社ではあるけれど、静かな初詣ができた。
三条八幡神社から、神戸市との市境付近を南に下っていったところに清水公園がある。もともとは川が流れていたところだそうで、今も水が湧き、小さなせせらぎが公園内に設けられている。災害用の貯水槽設置に合わせて公園も整備されたらしい。
静かな住宅街のなかにある清水公園は、市民の憩いの場ともなっている。遊具もレトロなもので、最近では珍しい井戸ポンプなどがある。落ち着きのある公園だ。
国道2号線を渡ったところには日吉神社がある。鳥居、拝殿などは新しいが、阪神大震災でほぼ全壊したものが再建されたところだ。
日吉神社から東へ向かう。清水公園と異なりボール遊びなども楽しめる広場がある津知公園の横を進む。梅が既に蕾をつけようとしているように見える。
芦屋川。通常はほとんど水が流れていない。川は草で覆われているようになっているけど、ひとたび雨が降ると水位は急上昇する恐れがある。阪神間の川は総じて六甲山系から海岸までの距離が短いため、水位の変動が激しい。
JR芦屋駅に近い阿保天神社。天神さんとして菅原道真を祀るとともに、阿保親王、在原業平父子を併せて御祭神としている。でも阿保親王と芦屋の関係は、色々と異論もあるようで、実態がよく判らない。
打出天神社。芦屋市内では芦屋神社と並ぶ神職常駐の大きな神社。同じ天神社でも阿保天神社とは違って、たくさんの参拝者が初詣に訪れていた。
打出天神社を北へ進んだところに、阿保親王陵と呼ばれる塚がある。宮内庁が管理しているのだけど、時代が500年ほども合わないという。古墳時代ならともかく、平安時代の墳墓なら朝廷の記録が残っていそうなものだと思うのだが…。
中には立ち入ることができないものの、柵の外から内部を窺うことはできる。詳しいことは判らないが、古墳時代にありがちな円墳のようにも見える。今更被葬者不明とも変更できないということかもしれない。
西宮市との市境に近い岩園天神社。芦屋には天神社が多い。鬱蒼とした林に囲まれたアクセスの悪い神社だけど、神域独特の静寂な空気を感じることができる。熱心に掃除をする方をいつも見かける。
最後は芦屋神社。岩園神社とは別の尾根筋にあるため、まず長い下り道を降りていかなければならない。
で、続いては急な上り坂を行くことになる。いつものことながら鬱陶しい道だ。歩きなので最短距離の道を進むが、自転車なら大回りしないと無理そうだ。
芦屋神社に到着。ここも大勢の初詣客を集めている。
おみくじのテントが臨時で設営されている。大人200円、こども100円、とは、どういうことだろうか。おみくじの内容が異なるのだろうか。確かに一般的なおみくじに記載されている文章は子供には理解できないことが多い。
最後に芦屋神社から再び急坂を下って、JR芦屋駅に向かう。
6つのスタンプもコンプリート。あまり設えを変えない方がこの種のイベントの風格を保つにはいいのかもしれないけど、台紙もスタンプも毎年同じもの、というのはどうだろうか。そろそろスタンプ図柄を変えてもいい頃ではなかろうか。
コンプリートのご褒美として、これも毎年おなじみの木の御守りを頂戴した。
歩行距離は約9km。飽食で弛んだ心身をリフレッシュするには程よい距離だった。