多田銀銅山

2020年4月2日


能勢電鉄のサイトから過去に開催した多田銀銅山などを巡るハイキングマップをダウンロード。このブログに登場していないのだから、8年以上ぶりの多田銀銅山(以前は一般には多田銀山と呼んでいたように記憶しているが…)となる。



能勢電の日生中央駅からスタート。初めて気づいたけれど、このあたりの道にはかなりの本数の桜が街路樹として植えられている。



「紫合」と書いてなんと「ゆうだ」と読む。最高レベルの難読地名だ。もともとは「夕田」とか「結田」だったらしいけど、猪名川の霞がお寺に松に掛かって紫色に見える現象が地名の読みはそのまま、漢字だけが置き換わったと聞く。



猪名川町というところは、石像アートを始めとしてユニークでほのぼのとした芸術に出会える町だ。一般のお宅の植栽にもなかなか手が込んだものがあったりして楽しくなる。どうやらワニの目には光る仕掛けが施されているようだ。



猪名川の河原で「ドローン練習場」なるものを発見。ただの空き地にしか見えないけど、今どきの成長ビジネスにも思えたりもする。ドローンを購入するのが不安な人などが、ここで体験講習を受けるようだけど、結構料金は高い…。



図書館や体育館も併設された「ふれあい公園」。猪名川町のマスコットキャラクター「いなぼう」の像がある。猪名川町の要所要所に様々な格好をしたいなぼう像が設置されている。



公園から多田銀銅山までは、歴史街道であり近畿自然歩道にもなっている道を通っていく。ここまではアスファルト道だっただけに、ちょっとワクワクする。



「青の池」。どうやら溜池らしい。残念ながら昨日の雨のせいか、池はさほど青くないが、水辺を歩くととても爽やかな気分になる。



溜池からのせせらぎに沿った自然歩道は実にいい感じ。アップダウンもあまりないし、誰とも出会わないし、自分のペースで気持ちよく歩いていける。



林道を抜けると、砂利だらけの荒地を進む。歩きにくいけど、これはこれで変化があって楽しい。



道の横に広がる沼のアチコチからギーギーという音が聞こえる。鳥にしては姿が見えないし、水中を覗いてみても蛙や魚の姿も見えない。コオロギやキリギリスは季節が違うように思える。消去法的に考えればオケラだろうか。



日生中央駅から誤ってコースを逆行してきたので、銀山エリアの裏から入ってきた。このあたりには古くから銀や銅を採掘した間歩(まぶ)と呼ばれる坑道が縦横無尽に掘られていると聞く。川の土手に水抜通風穴の跡が見られる。



唯一内部見学できるはずの青木間歩だが、安全点検中とのことで中に入れなかった。でも間歩の入り口の木柵から内部を覗き込むことはできる。う~ん、もし中に入れるとしても、危なっかしいし、閉塞感が強すぎて、立ち入りに躊躇してしまうに違いない。



こちらは青木間歩の上にある露天掘りの跡。他にも間歩跡は多いけど見ることはできない。秀吉の埋蔵金伝説が残るところだけに、勝手な採掘させないように間歩を閉鎖しているとも聞くが、ホントだろうか…。



金山彦神社。鉱山の神様、金山彦命をお祀りしている。平地が狭く、神社は崖にせり出した懸崖造になっている。



銀山橋。幕府が建造した公儀橋だ。橋の傍には代官所や高札場などがあり、さすがに厳重に出入りが管理されていたようだ。



山中鹿之助一族の墓が近くにあるようだ。ネットで調べると、橋が無く行けないようだ。山陰の麒麟児と呼ばれた鹿之助は大健闘空しく上月城で尼子再興の夢は散ったが、その長子は豪商鴻池の始祖となる。凄く興味深い一族なのだが。



明治期の精錬所跡。これは機械選鉱場の跡だという。赤レンガの構造物のうえにはトレンチが設置されていたらしい。



銀山エリアは谷の底のようなところにあり、高台に開発されたニュータウンに行くには急傾斜の崖を攀じ登っていかなければならない。急傾斜の階段はあまりに危ないので、最近ループ状の階段が設置されたようだ。



ループ階段は見るだけにして、旧道を進んでいく。瓦葺の家の庭木だったと思える桜が廃屋となった今も花を咲かせている。主なしとて春な忘れそ…の歌を思い出す光景だ。もっともこれは梅の歌だけど。



静思館。猪名川町が誇る旧家だ。茅葺屋根に総檜造の母屋、いくつもの土蔵など、民家とは思えないほどの規模を誇っている。コロナの影響で休館していたため、外からの写真撮影のみ。




桜並木が見事だ。川岸、川と道の間、川とは逆側の道ぞい、と3重の桜並木が延々と連なっている。もう少しうまく写真が撮れればよかったんだけど…。



最後は住宅街のなかを歩くと思っていたのだけど、うぐいす池公園という結構広い緑地帯のなかを通って日生中央駅に向かう。アチラコチラに石像アートが並んでいる。



住宅街の車止めも石像アート。無機質なコンクリートブロックではなく、ホッコリした気持ちにさせてくれる。



本日の歩行軌跡。約14km。半分くらいは住宅街を歩くつもりできたけど、うまいコース設定で、様々な自然や史跡に触れ合うことができる気持ちのいいハイキングになった。



「密」を避けて「疎」を求めて猪名川町までやってきたが、予想通り、ほとんど人とすれ違うこともなっかった。