2026年5月17日
5月中旬というのに、早くも連日真夏日の予報。既に山に行くには暑すぎる。ということで、以前から一度は行ってみたいと思っていた将棋のタイトル戦の大盤解説会に出掛けることにする。うまい具合に最高峰のタイトル、名人戦の第4局が高槻で開催されるのだ。
まだ23歳だというのに、タイトルを総ナメした藤井名人に挑戦するのは糸谷九段。生来の判官贔屓に加え、登山を趣味にし、対局中も離席ばかりしてアチコチ歩き回ることで頭を整理するという糸谷九段に強い親近感を持っているのだけれど、ここまで3連敗だ。
始めてのことなので、どれほど混み合っているのか、B席2000円が高いのか安いのかも判らないまま、ネット予約したのは7連戦の第4局めの第2日。藤井名人がこれに勝てばタイトル防衛となり、既に3連敗中の糸谷九段にとっては崖っぷちの大一番となる。
一昨年、大阪市福島にあった関西将棋会館の誘致に成功した高槻市は、将棋の町として、将棋の普及・発展に力を尽くしている。高槻市のマスコットキャラクター「はにたん」と渡辺前名人が共演するマンホール。作者は漫画家としても知られる渡辺前名人の元の奥様だ。
大盤解説会の会場は、高槻城跡にある芸術文化劇場。木をふんだんに使った暖かさのあるデザインだ。名人戦はこの劇場の地下にあるスタジオで開催されれているようだけれど、無論立ち入りはできない。1階にある1500人ほどを収容するホールが大盤解説会の会場だ。
大盤解説会の状況。8割くらいの入りだろうか。10時に開会し、1時間ごとの休憩を何度も挟みながら、別室での対局状況とともに、多くの棋士が入れ替わりながら戦局の分析と予想をする。
解説の稲葉八段と大橋八段。局面の解説は半分、残り半分は、将棋界や対局者のの裏話。10時間~11時間にも及ぶ長丁場だけに、のべ20人ほどもの棋士・女流棋士が交代しながら解説役を務めている。
すぐそこで対局が行われているんだけれど、イマイチ臨場感は感じられない。正直言ってネットで見ている方が見やすく、判りやすい。特に対局の映像は小さく、表情も読み取れない。名人戦のヒリヒリするような緊張感を味わいたかったのだけれど、その点は残念だ。
1時間おきに休憩があるものだから、それをアテにした屋台も出ている。高槻の新名物?「うどん餃子」なんてものが売られている。
3つで500円。餃子の餡を皮で包むのではなく、そのまま焼いたもの。餡の中には細かく刻んだようなうどんが練り込められている。美味しいけれど、予想通りの味だし、ちょっと高いなぁ…。
将棋関連のグッズや、高槻名物のお菓子の売店も並んでいる。将棋グッズといえば、棋士が揮毫した扇子が定番だったけれど、今では棋士のアクリルスタンドやキーホルダーなど、様々なものが製作されていて、かなりの人気を博している。
楽しみにしていた「次の一手クイズ」。3問出題されて、正解は1問。難解な局面ばかりが続くだけに、正解は容易ではないし、さらに抽選に当たって賞品を貰うことはなお難しい。
残念ながら、応援していた糸谷九段は奮闘及ばず20時前に投了。藤井名人のタイトル防衛が決まった。インタビューなどを聞き終えて会場を出たのは21時頃。11時間も会場にいたことになる。新鮮な経験だった。

