ふじいでらスタンプラリー(藤井寺)

2014年2月15日(土) ②



沿線散歩「上町台地」コースを完歩した後、ゴールの阿部野橋駅からそのまま近鉄南大阪線の道明寺駅へ。買い物ポイントを1ヶ所クリアしなければならないルールが気に入らないが、暫く振りの訪問になる藤井寺市の観光協会が主催している「ふじいでらスタンプラリー」に挑戦する。



さすがに藤井寺までやってくると、雪の様子が大阪市内とは違う。



道明寺駅前にある看板。藤井寺のキャッチフレーズが「遣唐使のふるさと」というのは、8世紀に遣唐使として派遣された井真成(いのまなり)が、この地を本拠地にしていた葛井(ふじい)氏の出身、という説に基づいたものらしい。市の公式キャラクターも「まなりくん」だ。



スタンプポイントになっている蒲鉾屋さんで、まなりくんの焼印を押した練りてんぷらを購入。井真成って、吉備真備とか阿倍仲麻呂のようにメジャーな遣唐使でもないが、客死した唐の墓誌に「日本」の人と記載されていたことで有名。これが「日本」が登場する最古の文献なのだ。



駅から5分ほどで、道明寺天満宮にやってきた。未だ梅には早いと思ったが、白梅も紅梅も一部開花していた。道明寺天満宮は梅の名所として有名だが、実は桜も相当なものだ。



梅にばかり気を取られて、道明寺天満宮そのものの写真を撮り損ねていた。代わりと言っては何だけど、ふじいでらスタンプラリーのスタンプを掲載しておこう。小さなスタンプなので、フォーカスが合いにくい。



道明寺天満宮の隣にある道明寺もスタンプポイント。元は尼寺だったそうで、道明寺粉はこの寺の尼さんが開発したもの。神仏習合の時代、道明寺天満宮と道明寺は一体だったらしい。


 



道明寺といえば、大坂夏の陣で後藤又兵衛らが徳川軍を迎え撃った道明寺合戦でも有名なところ。今年・来年と大坂冬の陣・夏の陣から400年ということもあってか、幟が多数見られる。




道明寺合戦の史跡が近くに無いかと調べると、道明寺の1km弱ほど南に、薄田隼人の墓があることを発見。以前街道歩きに嵌っていた際に歩いた旧東高野街道を南下する。



薄田隼人の墓は、藤井寺市の隣の羽曳野市にあるようだ。ひとつの電信柱に両市の住所表示が同居している。



西名阪自動車道にほど近いところに薄田隼人の墓があった。見かけ倒しの橙武者と評された薄田隼人だが、道明寺合戦では遅参したものの、大した豪傑振りだったらしい。住宅・田園・山林が入り組んだややこしいところで、発見までにえらく手間取ってしまった。説明板を読むと、芸州浅野家がこの墓を建立したらしい。浅野家が薄田隼人と縁続きとはホントなのか?



小雨が降り続く。西名阪自動車道のガード下を藤井寺駅方面に向けて黙々と歩く。住宅街の向こうに応神天皇陵が見えるが、上手くフレームにおさまらない。



昨日作ったものだろう。道端には少し溶けはじめた雪ダルマが多く見られた。



4つめのスタンプポイントになる葛井寺にやってきた。藤井寺の語源にもなった、西国三十三ヶ所第五番となっている古刹だ。



続いて、辛国神社へ。これでスタンプは規定の5つをゲット。



結構いいデザインなんだけど、スタンプが小さく、台紙がツルツルしているのが難点。それに、例によって、スタンプ台紙がそのまま応募用紙になっているため、これを提出すると手元に何も残らないという、スタンプラリースト泣かせの仕組みになっている。



スタンプ台紙を持って、藤井寺観光協会が入っている「ゆめぷらざ」へ。ここまで台紙を持っていくと、プレゼント応募とは別に、抽選で何かいいものを貰えるらしい。



で、抽選で貰ったのは、まなりくんのストラップ。実は、ガラガラの玉が2つ出てしまい、タオルとストラップの2択になったのだが、こちらの方が値打ちものらしい。



「ゆめぷらざ」には、かつての藤井寺のシンボル、近鉄バファローズのユニフォームなどが展示されていた。近鉄の背番号1番といえば、草魂・鈴木啓示だ。かつてホームグラウンド、藤井寺球場は、既に取り壊され、跡地にはこの4月、中高併設の四天王寺学園が開校されると聞く。


まとめ


歩行距離   約5km
所要時間   90分 
歩数      10200歩


沿線散歩(2)上町台地

2014年2月15日(土) ①



昨日の大雪の影響で、未だ通行止めのままの道路も多く見られるだけに、遠出は控え、近鉄・阪神・山陽3社沿線クイズ&スタンプラリー「沿線散歩」から、近鉄の大阪上本町駅から阿部野橋駅まで歩く上町台コースに出掛ける。



道端などには、残雪が見られる。気温も低く、時折、冷たい小雨が降ってくる。



近鉄の2つのターミナル駅、上本町駅から阿部野橋駅までは、真っ直ぐ歩けば1時間も掛からないと思うのだが、コースは、阿部野橋駅とは真逆の北に一旦向かう。井原西鶴の墓所を通過し、続いては近松門左衛門の墓所。近松の町をアピールしている尼崎にも立派な墓所があるが、大阪の墓所といえば、ガソリンスタンドの脇の目立たない細い路地の奥にひっそりと佇んでいる。



空堀商店街までやってきた。豊臣秀吉の大坂築城にあたって、城の南側を守っていた堀があったところに、上町筋から松屋町筋までの長い商店街がある。付近には古い家屋を利用したギャラリーやカフェなども多い。



松屋町筋の近くに「大阪市立中央小学校」という大仰な名前の小学校を発見。記念碑を見ると、明治年間に創立された4つの小学校が統合されたものらしい。4つの小学校の関係者を等しく納得させた言葉が「中央」ということだろう。市町村合併などでも、よく見られる安直なネーミングだが、もう少しこの地に相応しい、アイデンティティを感じさてくれる名称を捻りだしてもらいたいものだ。



空堀から南に進み、高津宮にやってきた。



古くから大阪における町人文化の中心で、落語にもよく登場するところ。境内では度々文楽や落語の寄席が開催されているようだ。先代の桂文枝の大きな石碑もある。



ようやくスタート地点の上本町駅がある千日前通に戻ってきた。ここからは天王寺七坂を上ったり下りたりしながら、阿部野橋駅がある天王寺に向かう。真言坂を上って、生国魂神社へ。続いて源聖寺坂を松屋町通まで下る。



一昨年に挑戦した「天王寺七坂ご利益いっぱい歴史も満載スタンプラリー」のポスターや幟がアチコチに見られる。2年前には参加者も少なかったように思うが、スタンプ台紙を持っている人たちをかなり見かけるようになった。定番スタンプラリーとしてすっかり定着したようで嬉しい。



もう何度も天王寺七坂に来ているので、上り下りするのは、少々鬱陶しくも感じるが、沿線散歩のマップに忠実に、次は口縄坂を上る。



愛染坂の上にある勝鬘院。愛染堂と呼ぶ人が多いようだ。重要文化財に指定されている立派な多宝塔がある。



勝鬘院でお参りをした後、愛染坂を下る。



そして清水坂を上る・・・。



天神坂、逢坂を通って、天王寺七坂の南端、国道25号線沿いにある一心寺までやってきた。



四天王寺に少し立ち寄って、谷町筋を南下して、いよいよ天王寺へ。来月にオープンを控えた「あべのハルカス」が高く聳えている。



天王寺のど真ん中にある阿部野橋交差点に新たに完成した妙な形をした歩道橋。この歩道橋のネーミングライツをお鮨屋さんが買い取った結果、歩道橋の名前は「鮨屋萬助・阿倍野歩道橋」となった。360万円というが、高いのか、安いのか・・・。



小雨も止んだし、ちょっと歩き足りないので、続いて藤井寺で開催されているスタンプラリーに出掛けることにする。


まとめ


歩行距離    約7km
所要時間    93分 ’(1時間33分)
歩数       11100歩


ミナミあっちこっちラリー

2014年2月9日(日) ②


向日市でのスタンプラリーを終えて、産経新聞が主催している「ミナミあっちこっちラリー」をやっつけるため、難波に移動する。



今年のスタンプポイントは12ヶ所。まずはOCATからスタートだ。去年と比べると、日本橋電気街とか、心斎橋商店街とか、4ヶ所も減っている。売上に貢献しないとか、専従の係員が要るとかの問題もあるのだろうが、直接的な損益でスタンプラリーの効果は図りにくいものだ。



OCATのポンテ広場には舞台が設置されていて、紅白の衣装に身を包んだ若手漫才師が熱演中。その舞台の袖に、スタンプポイントがあった。



OCATからまずは南に向かい、反時計回りでスタンプポイントを回ることにする。難波八坂神社のスタンプ台は、名物、獅子舞台の横に据えられている。2人の係員が獅子に食べられそうなところに座っている。



大相撲春場所などが開催される大阪府立体育館は、命名権売却により、ボディメーカー・コロシアムとなった。なかなか馴染めない。以前、体育館そのものを売却するという行財政改革案もあったが、その後どうなったのだろうか。



なんばパークスの屋上ガーデンも、以前は周囲の景観と合わないような違和感があったのだが、緑も深くなり、すっかり馴染んできた。



なんばCITYで3つめ、道具屋筋で4つめのスタンプをゲット。以前はエンドレスで流れていた道具屋筋のテーマソングが聞こえなくなっていた。結構気に入っていたんだけどねぇ。



グランド花月の前では、新喜劇の小藪千豊と間寛平の人形が人気を博していた。来るたびに新しい人形に出会うように感じる。



ビックカメラ裏の難波センター街で5つめのスタンプを獲得。6つめは法善寺だ。スタンプ台が横に置かれた水掛不動の前には、参拝の順番を待つ長い行列ができていた。以前は、行列ができるようなところではなかったように思う。



法善寺横丁の方は、時間のせいか、あまり人気がない。


道頓堀は相変わらずの人出。カニやらタコやらエビやら、インパクトのあるオブジェを掲げた飲食店が並ぶのは以前からだが、最近土産物屋が増えてきたように思う。他府県や外国からの観光客が増えているのは間違いない。



道頓堀界隈で3つのスタンプをゲット。12ヶ所中9ヶ所を回ってようやく1ビンゴ完成だ。これ以上集めても意味はないのだが、いつものように全スタンプコンプリートをめざし、周防町通へ。ヨーロッパ通りと呼ばれるが、タコ焼き屋やラーメン屋なども多く、あまりヨーロッパっぽくは感じない。



11ヶ所目はアメリカ村。周囲は若者ばかりで、どうも居心地が悪い・・・。



最後のスタンプは、道頓堀川沿いの遊歩道、とんぼりウォークでゲット。



とんぼりウォークを西に向かい、ゴールになっている湊町リバープレイスに向かう。



ゴールポイントでは、昨年同様、くまモンのイベントが開催されているため、大勢の来場者で賑わっている。熊本特産品もかなりの売れ行きだ。くまモン効果は測り知れない。



くまモンの出番までは待てなかったが、各地のゆるキャラが友情出演?している。箕面の「たきのみちゆずる」に会うことができた。大阪では、最も人気の高いゆるキャラのひとつだ。



なにぶん新聞紙が台紙だし、スタンプも色違いとはいえ同じデザインのため、あまり美しい出来上がりではないが昨年に引き続きコンプリート。昨年はゴールポイントで赤色の太マジックでビンゴラインに線を引かれるという暴挙に会ったが、今年は台紙の隅に「済」スタンプを押す方式に変っていた。スタンプラリーストにとっては、嬉しい進歩だ。



で、抽選の結果は「3等賞」。熊本の名所をあしらったビニール袋は、ずっしりと重い。ところが袋から出てきたのは、なぜか清水寺をデザインしたクリアファイルと、「記者たちの関西事件史」という本。定価1200円、とはいえ、スタンプラリーらしからぬ賞品にびっくりだ。主催者の産経新聞社が発行しているもので、在庫処分とも思えるが、結構面白そうな本だ。


まとめ


歩行距離      5~6km
所要時間      95分(1時間35分)
歩数         9800歩