伏見五福めぐり

2014年1月4日(土)


新年の歩き初めは、例年どおり伏見の五福めぐり。干支が描かれた色紙に、5つの社寺を巡って御朱印を押していただくものだが、いつものスタンプラリーとは異なり、旧年の無事の感謝と、新年の平安を祈る厳かで清々しい気持ちで参拝するようにしている。




藤森神社がある墨染駅からスタートする予定だったが、伏見稲荷などに向かう初詣客で超混雑する電車に辟易して、中書島で下車。順序を逆に、長建寺から巡礼することにする。ちょうど淡路島の洲本城を訪問したばかりだが、奇しくも中書島も脇坂安治に所縁の深い土地だ。



駅から徒歩5分で、弁財天をお祀りする長建寺に到着。朱色の竜宮門が特徴的なお寺だ。



伏見の町を北に進み、次いて大黒寺に向かう。さほど大きくもない寺域で、伏見の中でも目立った存在ではないが、幕末における寺田屋騒動で、島津久光の命を受け、同じ薩摩藩士に粛清された有馬新七らの薩摩急進派の墓があることで知られる。



本堂の前にある「おさすり大黒さん」。数年前に設置されたばかりだけど、今やすっかり人気者で、おさすりに並ぶ人が後を絶たない。



せっせと歩いて、スタートして36分で3ヶ所目の御香宮神社に到着。これなら1時間半ほどで5寺社を回りきれるのでは、と思ったが、本殿にお参りするためには参拝客が行儀良く並んでいる長い行列に加わらねばならない。



スタートして51分。4ヶ所目の乃木神社に到着。



乃木希典を御祭神としたこの神社の境内には、少年時代の旧宅や、日露戦争時の司令部などが移設されている。



このところ、「勝ちま栗」をプッシュしていて、勝運向上の御守なども多数頒布されているが、乃木将軍って、決して勝ちまくった、という感じではなく、西南戦争でも日露戦争でも敗戦にも挫けることなく、散々な苦労の末に勝利した、というイメージが強い。



乃木神社からまっすぐ北へ、明治天皇の御陵の脇を通り抜ける。宮内庁が管理しているこのエリアは、木々も鬱蒼として、とても静かで、清々しい気持ちになれる。



桓武天皇陵に立ち寄る。平安京への遷都を実現した天皇だけに、数多い天皇陵が存在する京都のなかでも、特別な存在だ。



海宝寺。秀吉が伏見で政務を執っていた頃、伊達政宗が屋敷を構えた場所だ。境内に正宗お手植えと伝わる木斛(もっこく)の古木がある。案内板によれば、「古より木斛無くして庭園と言い難し、桃山時代唯一の名木なり」とある。「庭木の王」とまで称されるツバキ科の高木だ。



藤森神社に到着したのは、スタートして93分後。少し寄り道もしたが、せっせと歩いて、予定時間の2時間をかなり短縮できた。とはいえ、ここも参拝の順番を待つ長い行列ができていた。



藤森神社は「馬の社」と称するだけに、いつもの年より、一層気合いを入れて飾り立てられているように感じる。



色紙は無事完成。例年に比べて、とてもスタイル良く干支が描かれている。



もっとも記念品の土鈴は、例年通りのポッチャリ体型。寅が黄色だった以降、卯、辰、巳、午、と4年続けて白色の土鈴。来年のヒツジが白なのは間違いないだけに、今年あたり茶色にでもしてほしかったなぁ。クローゼットに並んだ土鈴の色目が単調になる一方だ。



さらに北に歩いて伏見稲荷まで行こうかとも思ったけど、ひどく混雑していること必定なので、藤森駅で断念して帰宅。明日は、しっかりと歩くことにしよう。


まとめ


歩行距離    8kmくらい?
所要時間    106分 (1時間46分)
歩数       11100歩 (うち早歩き 10500歩)