ダイヤモンドトレール(槇尾山~岩湧山~紀見峠)

2014年4月12日(土)


暑くなる前に踏破したいと考えていたダイヤモンドトレールにチャレンジする。大阪府と奈良・和歌山両県との境界に沿って、二上山、葛城山、金剛山、岩湧山、槇尾山などの山々を繋ぐ自然歩道で、総距離は45kmを超える。健脚者は1~2日で歩く(あるいは走る)らしいが、今の体力では3日で歩き切れば上等と考えたい。今日は槇尾山口から紀見峠まで歩くことが目標だ。



和泉中央駅7時半発のバスで、スタート地点の槇尾山口へ。もっとも、ここからダイヤモンドトレールの始点となる槇尾山施福寺までは4kmの道を歩かなければならない。渓流沿いの気持ちいいハイキングを予想していたが、治水工事や道路工事が多く交通量も少なくない。



50分ほど歩いて、鄙びたお土産屋さんという感じの槇尾山観光センターまでやってきた。ここまで車で来れるため、駐車場でトレッキングウェアに着替えている人が多く見られる。歩き疲れた後は、車を運転するのは辛い。電車かバスで寝て帰りたいものだ。



大阪では桜もほとんど落花したが、槇尾山施福寺の山門あたりでは、未だ満開。



山門の軒下には、いくつもの巣が見える。空とはいえかなり大きなものだ。ここで蜂が作ったものなのか、どこからか持ってきたものなのか・・・。



山門から、施福寺まで延々と階段を上る。高校時代、北アルプスに行く前に、新しい登山靴を履きならすため、ここを歩いたことを思い出す。



西国三十三ヶ所の四番札所にもなっている施福寺。ここからがダイヤモンドトレールの本番だというのに、階段上りで既に大汗をかいてしまった。序盤で、これだけ疲れていて、この後大丈夫かぁ
・・・?



いよいよダイアモンドトレールに取り掛かる。道の所々に、石碑が立っているのはいいんだけど、「ダイヤモンドトレール」という文字が刻まれているだけ。



施福寺を出てから20分ほど、上ったり下ったりして、追分というところまでやってきた。古い石垣が積まれているが、このあたりまで施福寺の寺領で、何らかの施設があったのかもしれない。



番所峠。かつて番所があったところらしい。なるほど道の両脇は切り立っっているため、番所にはうってつけの地形だ。山道を上ったり下ったりしながら、いくつもの峠を越える。由来は不明だが、ボテ峠なんてのもあった。



桜が満開の滝畑ダムに下りてきた。これから本日最高峰の岩湧山に登るのだから、ここまで下ってきたことが恨めしい。



岩湧山の登山口に、山焼きのポスター。ええっ、今日じゃないか。正午まで通行止めとあるが、この時点で11時過ぎなので、正午までに山焼きが行われる頂上まで辿り着くことは無さそうだ。



案じていたよりも、葉の無い木ばかりの平坦な道が続く。もっとも、こんな平坦な道ばかり続くはずがないわけで、いつ急坂が現れるか、ビクビクしながら進む。



和泉山系最高峰の南葛城山だろうか。岩湧山に向かう尾根の南側に、ゴツゴツした山が連なっている。



先日、熊取町の雨山で見かけた、「火の用心」としか書かれていない意味不明の行き先表示。勝手な想像だが、電線か通信線の埋設箇所を示しているのではなかろうか。埋設の跡形は発見できなかったが、それくらいしか思いつかない。



ついに出た。ダイトレ名物の丸太階段。何百段もあるように思える。登っていくと、左腿が攣りそうになる。このあたりから休憩頻度が一気に増えてきた。



頂上付近は、山焼きが終わって、真っ黒になっている。ところどころ、未だ煙があがっている。焼け残ったところを、草刈機で刈り取っていた。作業されておられる方に聞くと、良質の茅を確保するために最近は年1回山焼きをするそうで、見物に来る人も多いらしい。あちこちに火を付けて、僅か1時間ほどで、焼き尽くされるそうだ。



休憩の合図があり、山頂に続く階段は、作業される方の腰掛けになった。休憩されておられる何十人もの作業の方の横を、疲れた足腰に鞭打って登っていく。ホントは疲労困憊なんだけど、作業員の皆さんの視線が突き刺さるような気がして、力を振り絞って歩き続ける。


 

ようやく標高897mの山頂に到着。もう歩きたくない。ベンチに座りこんで大休憩。

 
 
眼下に絶景が拡がる。滝畑ダムは判るが、槇尾山はどこなんだろうか。山裾の平野部から歩き始めたのだから、随分な距離を歩いてきたようだ。ところが、地図を見ると、未だ全行程の4割くらいが残っていることが判り愕然とする。
 



もっとも、ここからは下りばかりだろう、と楽観視していたが、 相変わらず上り下りを繰り返す。盗掘への警告メッセージがある。おそらく、このあたりに咲く笹百合や筆竜胆を根こそぎ持って帰るという不埒者への警告だろう。



何度も休憩を挟みながら岩湧山頂から4kmほど歩く。岩湧山三合目で、ダイトレ紀見峠と紀見峠駅の分岐に差し掛かる。体力の消耗は激しく、迷うことなく南海紀見峠駅へのエスケープルートを選ぶ。しばらく進んでから地図を見て気付くが、ダイトレ完歩を目指すなら、ダイトレ紀見峠方面に進むべきだった。距離もさほど変わらず、どちらの道も駅まで行くことができた。



三合目から、極端な下りの急坂が続く。下りなのに、メチャクチャ疲れる。体重の衝撃を直接受ける足首をはじめ、腿も腰も背中も、ボロボロだ。下り坂にも拘わらず頻繁に休憩する。



足を引きずるように、紀見峠駅の近くまで下り、紀ノ川の支流、根古川の畔までやってきた。槇尾山で拾った木の枝を杖替わりにして何時間も歩いてきたが、もう杖も要らない。絶妙な曲がり具合で3ヶ所もグリップポイントがあるため、上りにも下りにも対応し、樹皮が剥がれるに従って手にもよく馴染んでいたが、ここでお別れだ。ありがとう。あばよ、達者でな。



紀見峠駅の周囲も桜はちょうど見頃。おそらく複線化した際にトンネルを増設したのだろう。上りと下り が別れて、それぞれのトンネルに向かっている。



前日遅くまで飲んでいたこともあるが、想像を遥かに超えた疲労を感じる。4月とはいえ、かなり汗もかき、念のためにと水分も2L持ってきたが、ゴールまでに殆ど飲み切ってしまった。こんなことで、第2区間の金剛山に進むことができるのだろうか。今の体力では厳しいかもしれない。


まとめ


歩行距離     19.1km
所要時間     530分 (8時間50分)
歩数        32100歩  (うち階段2000段)