2014年4月5日(土)
すっかり春の恒例行事となった、伏見名水スタンプラリー。ウォーキングに嵌った8年前からの連続参加になる。お正月に毎年歩いている「伏見五福めぐり」ともコースが重複しているし、いい加減に飽きてきそうなものだが、春真っ盛り、桜満開のなかの伏見散策はとても楽しい。
11ヶ所の名水ポイントを巡る順番は自由なのだが、ゴールポイントが、エリアの南側に偏っているため、北端にある藤森神社からのスタートになりがちだ。京阪墨染駅が最寄り駅なのだが、ひとつ先の藤森駅で降りる。ホームの上を走る名神高速に押しつぶされそうな駅だ。
疎水に沿って南下する。期待していたとおり、桜が満開だ。もっとも、夕方からは雨の予報。出発したのが13時過ぎで、スタンプポイントは16時に閉まるところが多いため、12kmの道程を3時間弱で歩かなければならない。あまり寄り道している余裕は無さそうだ。
いつも入る南門ではなく、西門から、最初のスタンプポイント、藤森神社に入る。菖蒲の節句発祥の地として有名だが、菖蒲と勝負を掛けた訳でも無かろうが、勝運の神様としても名高いところだ。
藤森神社の境内にある「不二の水」。ペットボトルを多数持ち込んで、水を汲みに来ている人が
列を成していた。
墨染から西に向かって、次なるスタンプポイント、清和荘と城南宮を目指して歩く。何のキャラクターか、愛嬌の無さそうな顔に似合わず、たっぷりの愛想を振りまいていた。
墨染寺では、桜まつりの真最中。本堂では落語家が熱演中だった。
鳥羽伏見の戦いの直前に、新撰組局長の近藤勇が襲撃されたところに、2つ目のスタンプポイント、清和荘がある。
阪神高速京都線の下を潜って、さらに西へ。城南宮に向かう。数年前、公団から株式会社になったが、阪神高速って、大阪・神戸にとどまることなく、エリア拡張していくのだろうか。
何度もブログに掲載している地域なので、あまり同じ写真は撮らないようにしていたが、城南宮と言えば、何といっても、やはり一寸法師のパネルを入れた、このアングルだ。
城南宮でUターンして、再び東へ。近鉄京都線の伏見駅のあたりまで戻る。
近鉄の高架の手前で南下。キンシ正宗で、4つめのスタンプを押印。ここは土日が休業中なので、中を見るチャンスがなかなか無い。
お正月の「五福めぐり」のポイントにもなっているため、毎年に2回は訪問する大黒寺。薩摩藩との関係の深いお寺だ。お寺の奥にある墓地には、寺田屋騒動で死亡した急進派薩摩藩士の墓がある。急進派と穏健派の同士討ちだが、時を経て、討たれた側も討った側も、ともに殉難烈士として、西郷隆盛が揮毫した墓石が仲良く並んでいる。
平田靫負の墓もある。先日、木曽三川の傍にある治水神社を訪問したばかりだが、平田靫負は、薩摩藩に課せられた治水工事で、多数の犠牲者と多大の出費と多数の出費の責任を取って、工事完成後に現地で自害しているが、遺体はこの大黒寺まで運ばれて葬られたらしい。薩摩まで返してあげたらいいように思うんだけど、やはり薩摩は遠すぎたんだろうか。
初詣を兼ねた、伏見五福めぐりでは、参拝者の大行列に閉口した御香宮神社だが、今日は閑散としていた。
御香宮神社からさらに東へ。東端にあるスタンプポイントの乃木神社を目指して、JR奈良線の踏切を渡る。桃山駅に隣接した、この踏切あたりから、急に自然豊かな風景になる。
乃木神社も桜が満開。
乃木神社から再び西に進んで、伏見の街中にやってきた。理髪店のサインポールも、お洒落なガス燈のようなデザインになっている。
スタンプポイントになっている、キザクラカッパカントリー。門の右手前に「黄桜」が植えられている。門の左奥にあるのは、普通のソメイヨシノ。
このスタンプラリーの有難いところは、スタンプを有料ゾーンなどに置くことなく、アプローチしやすいところに置いてくれているところ。主催者の思惑は判らないが、ウォーキングとスタンプ収集に専念できる。月桂冠の大倉記念館でも、スタンプは道路に面した門前に置かれている。
桜満開の濠に伏見名物の十石船。絵葉書などに良く見られる定番の写真だ。
最後のスタンプポイントになる長建寺。伏見名水のひとつ、閼伽水の手水鉢には、桜の花弁がたくさん浮いて、とても贅沢な手水に感じられる。
ゴールは京阪中書島駅。伏見の清酒のミニチュア樽が積まれている。
スタンプも無事全制覇。それにしても、毎年同じスタンプを使い続けているせいか、インクの出も悪くなるなど、かなり草臥れているように思う。そろそろ替え時ではないだろうか。
スタンプラリー制覇のご褒美は、伏見名水がデザインされた、利き酒用のお猪口。今年は乃木神社の勝水。
まとめ
歩行距離 12km強
所要時間 184分 (3時間04分)
歩数 18700歩