天の川ツーリズムスタンプラリー(交野編)

2016年7月30日(土) ①


枚方市、交野市、それに京阪電鉄と地元商工会議所が共催している「天の川ツーリズム」。京阪交野線を「天の川線」と称して、スタンプラリーもイベントの一環として開催されている。七夕とか天の川とかは、7月のごく一時期のことと思わなくもないが、なんと10月末まで開催されている。



京阪交野線の終着駅、私市駅を出発して、交野市内、枚方市内の各5ヶ所のスタンプポイントを歩いて回ろうと考えてやってきたが、とにかく暑い。全て回ると25km超にもなるので、今日は交野市内だけにしようと、スタート早々、目標を大きく下方修正してしまう。七夕飾りが今も残る府民の森ほしだ園地の東端を、磐船神社を目指してテクテク歩いていく。



ほしだ園地の東を流れる川には、水遊びをする人達が多数。この川の名前が天野川なのだ。テントまで持ち込んで、御大層なことだと思うものの、この暑さの中、リュックを背負ってテクテク歩いている方が余程御大層なことだ。



川沿いの緑の小径というのは、大好きなんだけど、如何せん暑すぎる・・・。最初のスタンプポイント、磐船神社に辿りつくまでにバテてしまいそうだ。



途中から、そこそこ交通量の多い自動車道を歩かざるを得なくなる。歩道も中途半端にしか整備されていないため、ストレスがたまる。磐船隧道の中で、ようやくギラギラした日射から身を隠すことができて、しばらくホッとする。



私市駅を出発して、およそ45分ほどで磐船神社に到着。天孫降臨の地とも言われ、大きな岩がご神体となっている。どうやらこの岩が舟形らしいのだが、正面からでは確認が難しい。社務所で申し込みすれば洞窟見学もできるようだが、どういう訳か、2人以上でないとダメらしい。



磐船神社からは、ほしだ園地の中を北に突っ切って、次なるスタンプポイント星田妙見宮を目指す。園地などというと、平べったい公園のようだが、緩やかとはいえアップダウンのあるハイキングコース。日陰があるのはいいが、体力の消耗が激しい。



ほしだ園地といえば、星のブランコと名づけられた長い吊り橋で有名。なかなかスリルもあって面白いのだけど、今日は星のブランコには立ち寄ることなく、山道を星田妙見宮方面に下りていく。



ほしだ園地からの長い下り道の後、小高い山のテッペンにある星田妙見宮にやってきた。まだ2つめのスタンプポイントだというのに、歩き始めて既に1時間半以上経っている・・・。妙見宮といえば、北極星を祭っているはずなので、当然本殿は北向きかと思いきや、西向きだった。



こちらにも、巨石が祀られている。何と読むのだろうか、織女石と名づけられている。



妙見宮の参道入り口付近に、徳川家康が本能寺の変で、滞在中の堺から三河に逃げ帰る際、光秀の軍勢に見つからないように隠れていたという「ひそみの藪」というのがあるらしい。が、「ひそみの藪」と書かれた石碑は見つけることができなかった・・・。仕方なく、そのあたりの藪を撮っておく。



第三チェックポイントは河内磐船駅の近くにある大門酒造という酒蔵。JR河内磐船駅の前には、岩の船のようなモニュメントがある。



チラシのマップでは、駅のすぐ傍にあるように書かれていたが、この大門酒造を探すのに30分ほどは掛かった。何といっても、看板も無ければ、道路からは酒蔵の気配も感じられない。この道路の脇道を登ったところに、表札もない酒蔵がある



せっかくなので、200年近く続いている大門酒造の利休梅と名づけられた純米吟醸の小瓶を1本購入。というか、この手のあまりお客さんの出入りの少ないお店がスタンプポイントになっている場合、どうもスタンプだけ押して帰るという訳にはいかないのだ・・・。



4つ目のスタンプポイント、機物神社を目指して、河内磐船から北東に進む。交野市の総合体育施設「いきいきランド交野」が現れた。ドームの名前がスタードーム。何につけても、交野市は「星の町」をアピールしている。



第二京阪道路の側道が、自転車道と歩道として整備されている。とても歩きやすい道なんだろうが、今日のような日では、日影が全く無いのが辛い。



機物神社。渡来人である秦氏がこの辺りで機織の技術を広めたらしい。当然のことながら、ここもまた、織姫伝説と深い関係がある神社のようだ。



機物神社の境内にある古い井戸ポンプ。交野市の災害時用井戸に指定されている。妙見宮も、以前登った交野山も、山頂まで消火用の水のパイプが張り巡らされていた。交野というところは、火災に厳重に備えた街のようだ。



機物神社から、本日最後のスタンプポイント、交野駅近くにある山野酒造に向かう。交野警察署の立派な建物の前を通過する。最近、枚方警察署から分署したものだ。分署前の枚方警察署は、国内で最も管轄内の人口が多いマンモス警察署だったと聞く。



チラシをよく見ると、山野酒造は土日祝日は定休とある。土日に開いていないところをスタンプポイントにされるとホントに困るのだ。休業でも、門の前にスタンプが置いてあることを祈って、汗ビッショリになった体に鞭打って、最後の力を振り絞って歩く。




山野酒造に到着。立派なお屋敷風の酒蔵だ。幸い門前にスタンプは設置されていた。これで本日の目標の5つのスタンプをゲット。



京阪交野市駅に戻ってきた。京阪は、寝屋川、門真、守口、枚方、八幡、そして交野、と、大阪と京都を除いて、通過する市の全てに〇〇市駅がある。



交野市駅には、今日訪れることが無かった星のブランコのイラストボードが設置されていた。橋のには織姫と彦星、雲のブランコには、キキとララという、最近京阪電鉄でよく見かけるが、サンリオの双子星のキャラクターなんだそうだ。



5つの織姫スタンプが揃った。それぞれ少しずつ顔が違う。枚方市のスタンプは、おそらく彦星だと想像できる。



今日の歩行軌跡。17.5kmを5時間余りかけて歩いた。歩数は25000歩強。炎天下では、これが限界だ。自宅を出た際には、枚方市内のポイントも制覇するつもりだったが、実に大それた考えだった。