シカゴ散策

2018年6月24日(日)


アメリカ出張中の休日、絶好のウォーキング日和のもと、シカゴを散策する。シカゴには何度か来たことがあるものの、ダウンタウンを見て回るのは初めてだ。

 
 
まずは、ダウンタウンの北、リバーノースにある宿泊先から東へ少し歩いて、ミシガン湖岸にやってきた。北アメリカ大陸の中央部に位置するシカゴだが、南国ビーチリゾートのような風景が広がっている。

 
 
湖といっても、九州と四国を足したより大きい。塩分があろうが無かろうが、この大きさはもはや「海」と言いたい。砂浜には、サブマリンサンドイッチを模した巨大な砂の造形物があったりして、ハワイにでもいるような気分になる。

 
 
湖に突き出したネイビーピア(海軍埠頭)。ミシガン湖って、完全に米国の中にありカナダとさえ接していないのに、海軍があるのだろうか。もっとも軍艦の姿は見えず、全面的に遊園地エリアになっているようだ。

 
 
巨大な観覧車の下から陸側を振り返ると、湖の向こうに、米国第3の大都市、シカゴの高層ビル群が立ち並んでいる。

 
 
ミシガン湖岸に沿って、南に歩いていく。湖岸には、大小様々なプレジャーボートが係留されている。色とりどりの小旗で飾りたてたヨットを見ていると、オーナーのウキウキ気分が伝わってくるような気がする。

 
 
さらに南に進んで、今世紀になって整備されたというミレニアムパークにやってきた。ダウンタウンのすぐ東に広がる、シカゴ市民の憩いの場に、現代的な建造物がいくつも設置されている。野外音楽場も、後方の高層ビル群に呑み込まれることのない独創的なデザインだ。

 
 
これはクラウドゲートと言われる豆の形をしたピカピカに輝いた巨大なミラーオブジェだ。見る場所と角度によって、映り込む風景が複雑に歪曲するのが、とても楽しい。

 
 
クラウンファウンテン。15mほどの立体の表面を大量の水が流れている。一体誰の顔なのかは判らないが、立体を流れる水の上に顔が映し出されたりしている。

 
 
メトロポリタン、ボストンとともに、アメリカ三大美術館のひとつに数えられているシカゴ美術館。多くの人にとっては、シカゴで外せない観光ポイントなのだろうが、外観だけ眺めてパスする。この種の巨大美術館を限られた時間で見て回るには無理がある。

 
 
美術館の南に広がるグラントパーク。ミシガン湖岸の埋立地に造られた公園だ。シカゴのフロントヤード(前庭)と呼ばれるらしいが、前庭というには広すぎる。公園の中心部にあるバッキンガム噴水も超巨大だ。

 
 
シカゴって、ギャングの街の印象も強いのだが、実際に歩いてみると随分美しい街だ。特に湖岸の公園は、道も緑も随分整備され、公衆トイレも多く、小奇麗なゴミ箱がこれでもかというほどに設置されている。

 
 
シェッド水族館。屋内水族館としては世界でも屈指の規模らしい。周囲には海生生物をモチーフにした前衛的なアートがいくつも見られる。

 
 
水族館から、ノーサリーアイランドと呼ばれる半島が突き出ている。湖岸の砂浜に座り込み、ミシガン湖岸に打ち寄せる波音、大きく広がる青い空と爽やかな風を満喫する。湖を隔てて先ほど歩いてきたダウンタウンの高層ビル群が聳え立つ。歩いてきた道を振り返り、その距離を実感するのは楽しいものだが、この景色のなかではさらに格別な充実感がある。

 
 
ノーサリーアイランドの先端にあるプラネタリウム。とてもクラシックな雰囲気の建物の前にある銅像はコペルニクスのようだ。

 
 
フィールド自然史博物館前から見たダウンタウンの風景。結構歩いてきたものだが、ここで折り返して、この先はシカゴの街中を探索しながらホテルに帰ることにする。

 
 
陸橋で鉄道を渡る。どこに向かう列車かは判らないが、かなりの数の車両を連結した二階建の車両が駅に停車している。

 
 
高層ビルに囲まれた無機質になりがちな空間にも、アートが施されている。巨大な人間の下半身が立ち並んでいたりする。


 
 
シカゴヒルトン。築90年の超名門老舗ホテルなのだが、間近に見るとその荘厳さに驚かされる。ロビーも古いハリウッド映画に出てくるような、重厚感に溢れる造りだ。



ダウンタウンには古いビルと新しいビルが混在している。築後百年ほどではないかと思われるビルだって、20階建ほどもある石造りの立派な造りだ。地震の心配が無いこともあるだろうが、アメリカにはビルの耐用年数という概念が無いように感じられる。



ダウンタウンの東にあるウィリスタワーにやってきた。以前はシアーズタワーの名称で世界一高いビルだったのだが、シアーズの営業不振のため売却されて名称も変わってしまった。110階建の超々高層ビルだが、周囲のレトロなビルに比べると味も素っ気も感じられない。



ビル群のなかに設置された鉄骨剥き出しの高架のうえを鉄道が走り回っている。



ようやくシカゴ川までやってきた。ここを渡るとリバーノース地区になる。シカゴ名所の橋の周囲では、スケートボードで颯爽と走り回っている人が何人も見られる。



観光客を満載して、シカゴ川を下る観光船。あまり見どころの無いビジネス街との印象が強かったシカゴだが、とても爽やかな美しい観光都市でもあることを思い知った。



歩行軌跡。22km歩いたことになっているが、20km以降は、ショッピング街でウロウロしていただけ。



わずか1日で大都市シカゴが判ったとは言えないだろうが、いい意味で期待を裏切る美しい町だった。好天に恵まれたこともあって、とても満足感の高いウォーキングで良い休日を過ごせた。