2012年7月7日(土)
以前から一度行きたかった武田尾の廃線跡のウォーキングに出掛けた。
朝から結構な雨。昼前に雨が上がったのでJR大阪駅に行くが、大雨の影響でダイヤは大幅に乱れていた。それでも、午後から晴れるとの天気予報を信じて福知山線の生瀬駅に向かった。
宝塚からわずか1駅先の生瀬駅は、すっかりローカル線の趣き。
駅から20分くらい歩いて、いよいよ廃線跡にやってきた。JR 西日本の注意書きがある。関係者以外の立ち入りは認めない、とあるけれど、自己責任は重々承知なので、なんとか勘弁してほしい。
かなり有名なウォーキングコースなのだが、JRが認めてないのでガイドブックなどには一切登場しない。それでも口コミやネットで伝わり、通常は相当な人出と聞いていたのだが、大雨の降った後のせいか、ほとんど人には出会わなかった。
かつて武庫川沿いに敷設されていた線路跡を北上する。昨日からの雨で、川の水量はかなり多い。
枕木の跡が残っている。線路跡と思うだけでワクワクしてしまう。
線路跡の横には、見張り台のようなものも残っている。
最初の廃トンネルにやってきた。テンション上がりっぱなしだ。
ヘッドライトを装着したうえに、ハンディライトも持って、トンネルに入る。思ったより狭く、長く、そして暗い。入口付近は明りがあるが、少し中に入ると、完全に真っ暗だ。私の持ってきた小さなヘッドライトでは足元を確認するのが精一杯だ。
トンネルを出て、さらに線路跡を歩く。草が生い茂って、ここに列車が走っていたのか、と思うほど細く感じる。とても快適なハイキングロードなんだけど、枕木のせいで歩きにくい。でも枕木があるから楽しさ倍増だ。
武庫川渓谷と呼ばれるjだけあって、急峻な山々の間を川が流れている。ボーっと川を眺めていたくなる。
武田尾までの間に廃トンネルは7つくらいある。それぞれのトンネルが違う表情を持っている。
トンネルの長さは、長いものでは300~400mくらいあるのではないだろうか。真っ暗なトンネルをトボトボと歩き続けた先に、見えてくる出口の光は、とても眩しい。
川の水量は相当多く濁っている。20mほども下と思われる川に落ちたら堪ったものではないが、線路と川の間には柵が作られている。JRが身勝手なハイカーのために、わざわざ作ってくれたものだろう。有難いことだ。
トンネルを出たら、すぐ鉄橋だ。この鉄橋の向こうは、またトンネルになっている。鉄道ファンならずとも、メチャクチャ興奮してしまう。
鉄橋の上は、かなりの風。写真を撮るとき、携帯を落としそうになって、結構ビビってしまう。
武田尾に近づくと、整備された歩道になってくる。この辺りまで来ると、JRも通行を認めてくれているようだ。
武田尾駅。1986年に新設されたトンネル。
武田尾駅は半分トンネルの中にある。無人駅とは思えない、地下鉄のようなホームだ。
メチャクチャ楽しかった・・・。
まとめ
歩行距離 7kmくらい
所用時間 120分 (2時間)
歩数 10800歩 (しっかり7200歩)