忙中閑歩日記: 9月 2012

比叡山スタンプラリー

２０１２年９月２９日（土）

坂本～飯室～横川中堂～根本中堂

昨年に続いて、比叡山スタンプラリーに出掛けた。延暦寺の東塔（根本中堂）、西塔（釈迦堂）、横川中堂の３ヶ所が必須ポイントで、加えて、２ヶ所の周辺施設のスタンプを押印すれば完成となる。もっとも広大な比叡山一帯を対象にした、このスタンプラリーが、徒歩での周遊を想定しているはずもないのだが、例によって歩いて５ヶ所のスタンプを集めることにする。

このスタンプラリーの特徴は、最終ゴールが東塔になっていて、ここでしか記念品を貰えない、ということ。必然的に、横川⇒西塔⇒東塔の順に歩くことになるが、直接横川中堂に登るとなると、起点は坂本に限られてしまう。

ＪＲ比叡山坂本駅から歩いて日吉大社に到着。ここもスタンプポイントなんだけど、昨年日吉大社のスタンプは貰っているので、今回はパス。

日吉大社の横にある階段。根本中堂に上る本坂ルートや、横川中堂に上る大宮川ルート・三石岳ルートなどに繋がっている。昨年は大宮川ルートを歩いたが、今回は坂本から５キロほど北に歩いたところにある、飯室からの登山路を行くことにした。

坂本と飯室の間にある西教寺。ここがスタンプポイントのひとつになっている。坂本城を本拠地とした明智光秀の一族の墓があることで有名な寺だ。

光秀の妻、熙子の墓。細川ガラシャの母でもある。墓石に明智の桔梗紋がある。熙子は光秀の流浪時代を支え、光秀は織田家有数の家臣となった後も側室を持たなかったなど、仲睦まじい夫婦だったそうだ。熙子といえば、未だに昔ＮＨＫ大河で好演した中野良子をイメージしてしまう。

西教寺から、今回の登山口となる飯室不動堂に向かう。近道の表示に誘われて踏み入ったものの、かなり難路のようだ。

道は狭くて険しい。比叡山の登山口には未だ至っていないが、既に登山している気分だ。

飯室の手前を流れる川を渡る橋。腐食が進んでいて、メチャクチャやばい。

飯室地蔵堂に続く道。穴太衆で有名な坂本は石積みの町としても知られるが、飯室地区も古い石積みが続いて、良い風情だ。

さあ、いよいよ登山口に到着。ＪＲ比叡山駅を出てから、ほとんど上り道が続き、既に結構疲れているんだけど、大丈夫かなぁ・・・。

ツヅラ折りの細い山道が延々と続く。道は常に上りで、平坦なところや、下りは全くと言っていいほどない。大小の石が路面に散乱していて歩きにくい。何度も立ち止って息を整えながら登る。

山道の途中にあった休憩小屋。かなりの年代物だ。

山の急斜面に沿って、転落しないよう、ひどく狭くて傾いた道を注意深く進んでいく。比叡山に登山するルートとしてはマイナーだとは判っていたが、結局、驚くべきことに、西教寺から飯室までの道を含めて、横川まで誰ひとりとも出会わなかった・・・。

横川中堂に到着。奥比叡ドライブウェイにもつながっているため、観光客も沢山いる。

横川中堂を出て、奥比叡ドライブウェイに沿って整備されている東海道自然歩道を進む。飯室からの登山道とは比較にならないほど、歩きやすい。

奥比叡ドライブウェイの大半は、歩行禁止。歩行者は、狭くて低いトンネルを潜って、ドライブウェイを横断しなければならない。

横川から３０分ほど歩くと、今春歩いた京都一周トレイルと合流する。全区間を通じて一番キツかった横高山への登り口のあたりだ。横高山に続く道を見上げているだけで、ドッと疲れが湧きだすほどなんだけど、写真ではそれほどの急坂には見えないのが残念。

玉体杉から見た比叡山頂。御所に向かって祈祷をした場所なので、京都の中心部も見えるはずなんだけど、モヤっている。昼頃までは晴れていたけど、徐々に雲行きが怪しくなってきた。大型台風が接近中のせいだろう。

峰道レストランの駐車場にある、最澄像。

西塔の手前から、小雨が降り出した。雨具を使うほどではないけれど、寄り道している余裕はなさそうだ。一気に西塔から東塔まで歩き続けて無事ゴール。

雨もパラついているので、さすがに今日はこれまで。出町柳までバスに乗ったが、バスの揺れと、空腹のため、気分が悪くなってしまった。おにぎりとパンに加えて、ソフトクリームまで食べてしまったんだけどねぇ・・・。

スタンプラリーは無事終了。この１年間で、なんと比叡山に４回も来てしまった。雲母坂、東山、仰木峠、大宮川、本坂、そして今回の飯室、と６つの登山路を歩いたことになるんだけど、スタンプラリーのようなモチベーションが無いと、ここまで頑張れなかっただろうねぇ・・・。

記念品は絵皿。３種から一つを選択する。左は昨年もらった横川中堂。今回は根本中堂をもらった。絵柄は変わらないけど、文字は毎年変わるようだ。カレーライスに丁度合いそうな大きさとはいえ、実用性は無いが、来年は釈迦堂の絵皿をもらって、３種類をコンプリートしたいものだ。

まとめ

歩行距離　　１５ｋｍくらい？？
所用時間　　３５０分　（５時間５０分）　　去年より１時間以上余分にかかっている・・・
歩数　　　　　２１７００歩　（しっかり１０４００歩）

関ヶ原ウォーキングに出掛けるべく、早朝に起床。しかし関ヶ原は昼過ぎまで雨の予報になっている。前夜のうちに雨天の装備を準備していたけど、やはり雨は辛い。結局、再びベッドへ・・・。

大阪では昼前に雨もあがり、気を取り直して、昨日の神戸市西区のスタンプラリーを済ますことにする。ＪＲの車中で地図とニラメッコし、西区の西の端の岩岡地区を出発点に設定。ところが、明石市の大久保駅から最寄りのバス停を通過するバスは数十分も待たなければならないと判明。

止むなく２キロほど東を通過する路線で出発。バスから降りて３０分ほど歩いて、ようやく第一ポイントの金覚寺に到着した。親鸞聖人の像がある浄土真宗のお寺だ。

金覚寺を出て南に歩いていくと、イタチらしき動物と遭遇。この尻尾の長さは、犬や猫や狸では無いはず。シャッターを切ると、道路脇に積んであった資材の下に隠れてしまった。

第二ポイントの黄色煙草発祥の地の記念碑。意外なことに、この地域は江戸～明治時代に煙草の栽培が盛んだったが、今は全く残っていないそうだ。

神戸市と明石市の市境付近を、黙々と東に向かう。自治体作成のウォーキングマップにありがちなことだが、隣接する市の道路は記載されていない。ただでも、イラストマップなので、施設の位置や道路の縮尺もアバウトなので、どの道が最短ルートなのかは、全く勘が頼りだ。

明石市のゴミ焼却場、クリーンセンター。空地にメガソーラーを設置する予定らしい。

ＪＡ兵庫のサイロ。兵庫米を収蔵しているところのようだ。

山間部を抜けて、ようやく国道１７５号線。道路脇に不思議な看板を発見。明石がタコのまちなのは判っているが、広告の主が不明だ。オクトパス音頭って何だ？？

裏面には、踊って歌って医者要らず、といった内容の英語が書かれている。帰宅して調べると、オクトパス音頭による健康作りを推進している某医療法人が広告主のようだ。

黄色煙草発祥記念碑から歩くこと２時間余り。やっと第３ポイントの平野八幡神社に到着。

続いては慶明寺。平野八幡神社から歩いて１０分も掛からない。

慶明寺の境内にあった石仏。人指し指を一本、高く掲げている。きっと天上天下唯我独尊をあらわしているのだろうけど、目指せ世界一、といった感じの勇ましい仏様に見えてしまう。

慶明寺から、再び１０分ほどで、日輪寺に到着。スタンプは残すところ３つになったが、ここから、また長距離を歩かなければならない。

第二神明自動車道の側道を東に進む。櫨谷川に架かる橋から西神中央方面の高層住宅群を望む。同じ区内とは思えないほど、彼我の雰囲気に差がある。東京の郊外から、新宿の高層ビル群を見ているような気になる。あるいは、砂漠の向こうに見えるラスべガスにも似ている。

第二神明の１３５度の子午線表示の下を通過。ええっ、もう５時を廻ってる！スタンプポイントになっている寺社が閉門しているかもしれない。歩いている意味があるのか、徐々に不安になる。

第二神明の北側の道をどんどん東に進むが、伊川谷インターの手前で側道は無くなり、山道に入っていかざるを得なくなった。脇道に入っても、通行止や行き止まりの標識に阻まれる。袋小路に入り込んで困り果てていたところに、偶然犬と散歩していたお兄さんと出会う。親切なことに、行き止まりの先に続く地図には無いような道を、水谷という住宅地まで御一緒いただいた。

恐るべし伊川谷。第二神明を歩けるのならば５００ｍほどしかない距離なのに、インターチェンジまで１時間近くもかかる大変な遠回りを余儀なくされた。

インターチェンジ近くの與楽寺に到着したのは、夕方の６時も過ぎた頃。有難いことに門は未だ開いている。スタンプも置いてあった。

続いて、伊川谷惣社。夕闇が迫り、スタンプが見つけられない。きっと夜間にはスタンプを社務所などに仕舞っているに違いない、と諦めかけたとき、社務所の脇に箱にも入れられずに、ポツンと置かれたスタンプを発見。良かった。あとひとつ！

最終ポイントの潮海寺に向かう。もうあたりは真っ暗だ。月明りを頼りに新幹線の高架下を潜り、南に向かう。高感度モードで撮影しても、明りは僅かしか無い。

夜７時、ついに潮海寺に到着。門は開いていたけど、スタンプを置いてあるという、社務所が見つからない。境内は真っ暗だ。お墓の方にも廻ってみるが、怖すぎるぞ。

夜中にスタンプを探して墓地を徘徊しているって、普通じゃぁない。で、結局諦めて、外に出ようとすると、な、なんと門が閉められている！寺の中に閉じ込められてしまった。正面の門の脇の扉の鍵が内側から開けれることに気付き、なんとか寺から脱出。しかし、このまま門を解錠したままという訳にもいかず、スタンプラリーのパンフレットに記載されていた潮海寺の電話番号に連絡。さすがに、その際、スタンプ押させてほしいんですけど～、とは言えなかった・・・。

結局、１５個のスタンプは達成できなかった。まだ期間はあるし、そのうち再び、この辺りに来る機会に押印させてもらうことにしよう。

疲れた・・・。
ちなみに、昨年関ヶ原を歩いた時の記録を調べると、３２０００歩。今日の歩数より少ない。

伊川谷駅から、地下鉄西神線で帰宅。気まぐれに、三宮ではなく、新長田でＪＲに乗りつごうとしたところ、人身事故とやらで電車が来ない。久々に鉄人２８号を見に行き、時間を潰した。

まとめ

歩行距離　　２２ｋｍ
所用時間　　３９１分　（６時間３１分）
歩数　　　　　３４１００歩　（しっかり　１８４００歩）

西区ふる里の道スタンプラリー①（神戸）

２０１２年９月２２日（土）

神戸市西区役所が主催しているスタンプラリーに挑戦。西区といえば、西神ニュータウンとか学園都市のイメージが強いけど、あらためて地図を見ると、区域の大半は田園と山林が占める自然豊かな地域だ。１３８ｋｍ２を超す広い区域に配置されたスタンプポイントが２７ヶ所。

本来なら全てのスタンプを押印するのが目標なんだけど、区域も広いし、台紙のスタンプ欄も１５しかない。、１５ヶ所（ただし、赤・青・橙・緑の４つのエリアすべてから最低２ヶ所以上）のスタンプを集めて、最上位の西区賞に応募することを目標とする。しかし、どのように１５ヶ所を選んでも３０キロ以上歩かなければならないので、２日に分けて西区賞を目指すことにする。

西神ニュータウンにある西神南駅をスタート。最初のスタンプポイント、諏訪神社を目指す。幹線道路を歩くのは無粋なので、脇道に入ると、すぐに自然豊かな山道になる。

諏訪神社で最初のスタンプを押印。１３世紀に信濃の諏訪大社から分祀されて創建されたという。

次のスタンプポイントは埋蔵文化センター。嬉しいことに入場無料だ。有料施設に入場者を誘致する商業系スタンプラリーが多いなか、どうやら、このスタンプラリーでは全て無料施設をスタンプポイントにしているようだ。気に入った！

無料施設にしては充実した展示。展示場に飾り切れずに倉庫に保管された土器の数にも圧倒される。ニュータウンを造成した際に、弥生時代や古墳時代の埋蔵物が無数に発見されたようだ。

第３スタンプポイントは、西神オリエンタルホテルのフロント。汗臭い格好で入るのは恐縮ではあったけど、無事にスタンプゲット。

いつものことながら、道を間違えて大きく遠回りして、「青」エリア（区の中央）から、「橙」エリア（区の北部）にある宝珠寺に到着。ここまで来ると、完全に田園地帯だ。

西神工業団地を通って、農業公園を目指す。工業団地といっても、豊かな緑に囲まれた広大な敷地に余裕たっぷりの工場立地なので、気持ちよく歩くことができる。

製菓工場の入口に、ワケあり商品のアウトレットを発見。小さな店内に、お買い得ケーキ類を求めて多くのお客さん。どうやら、知る人ぞ知る穴場のようだ。確かに安い。やめときゃいいのに、生クリームたっぷりのケーキを３つも買ってしまった・・・。しかも即３つとも食べてしまった・・・。