葛城の道スタンプラリー(御所市)

2012年9月16日(日)



昨日から11月までの土日祝日に、奈良交通が御所市内の「葛城の道」方面に臨時バスを走らせているが、併せてスタンプラリーも開催中。そこで、いつものように、歩いて臨時バスのルート上にある5つのスタンプポイントを制覇すべく、近鉄御所駅を出発。



見事な晴天。葛城山がよく見える。残暑は酷く厳しく、とても葛城山に登ろうとする気になどなれない。以前葛城山からの下山で豪雨に遭い、全身濡れ鼠になってしまい、御所駅近くのスーパーで、靴以外、下着から上着までを一式買って着替えたことを思い出す。



1時間近く歩いて、千体石仏で有名な九品寺に到着。南北朝時代の石仏が寺の裏山から、どっさり出土されたものが所狭しと並べられているとのことで、訪問を楽しみにしていたところだ。



なるほど、寺の奥には石仏がズラリと並んでいる。思ったほどでもないな、というのが正直な感想。ところが帰宅して調べてみると、これはホンの序の口。この奥にもっと凄い石仏の大集団がいたようだ。奥山を登っていくと、お墓になっていたので、そこで引き返したのが悔やまれる。



葛城の道の標識に沿って、山沿いの農道を一言主神社へ向かう。



御所駅から1時間半、一言主神社に到着。一言だけなら願いを叶えてくれるという。



長柄の集落にやってきた。江戸中期の家が今も残る古い町だ。



今は廃屋となっているが、もと電話局だろうか。夜間公衆電話と書かれた扉を発見。内部を覗いても、もう電話のようなものは見当たらない。どういうものなのか興味津津。帰宅してからネットで調べると、ヒットするのは、この長柄の夜間公衆電話ばかり。 葛城の道を歩く人の多くが、似たような写真をブログ等にアップしているのだが、結局謎は解明できなかった。



御所市内の平坦なコースと思っていたのが大間違い。南に歩くに従い、地味な上りが続く。極楽寺を過ぎて、神々が降臨したと伝えられる高天原の高天彦神社に向かうつもりだったのが、断念。スタンプポイントの「葛城の道歴史文化館」が16時閉館と気付いたのだ。金剛山の中腹にある高天彦神社までは上りが厳しそうで、往復と見学には、かなり時間が掛かると判断したのだ。



葛城の道歴史文化館の隣にある、高鴨神社。説明板によれば、全国の加茂系神社の元締め?のような存在だという。さらに「鴨」というのは「神」の語源とも考えられるそうだ。


高鴨神社から、東に向かう。国道24号線近くの農道で、不思議なオブジェを発見。一見案山子かと思ったが、なかなかの芸術作品だ。



人形だけじゃない。鹿もいる。せんと君のバスタオルを掛けてもらって、草を頬張っている。



スタンプポイントになっている船宿寺に到着。 海から遠いこの地らしくないネーミングと思ったが、舟形の石の上にお堂を作ったのがこの寺の始まりということだ。納得である。



4時間半かけて、最後のスタンプポイント、天然温泉「かもきみの湯」に到着。えらく大規模な施設で、事前に調べたところ評判も頗る良い。ウォーキングの最後にひとっ風呂浴びる予定だったが、1時間に1本の定期バスの直前だったので、トイレで着替えだけしてバスで帰宅。



スタンプは無事全て押印。黒一色だが、精密なデザインと肉太の文字がいい感じである。
もっとも、千体石仏も、高天彦神社も、見損ねてしまった。近いうちに御所を再訪したい。



まとめ


歩行距離   14kmくらい
所用時間   270分 (4時間30分)
歩数      22400歩 (しっかり12800歩)