2012年9月9日(日)
仁和寺での八十八ヶ所ウォークを終え、嵐電の御室駅の近くで昼食。
まだ早いので、京阪の始発駅となる出町柳まで、ブラブラ歩いていくことにしたが、まずは未経験の嵐電北野線に乗ってみることにした。御室駅は、なかなかレトロでいい感じだ。
北野線の車両。こげ茶色に統一された車内は丸窓があるなど、なかなかオシャレだが、一番のお気に入りは、遠山の金さんを描いた映画村のプレート。
平安京造営時に星神を祀り、方位の厄災を取り除くため建てられたという大将軍八神社。陰陽道や天文との関係も深く、本堂の前にある星が印象的だ。
古くから百鬼夜行の通り道と言われてきた大将軍商店街は、現在、妖怪ストリートとして売り出している。店先には、近所の大学生が制作した妖怪が置かれている。妖怪のテーストには統一感があまり感じられないけど、店の取扱い商品をモチーフにしているものなどが多く、楽しい。
北野で、宮本武蔵と吉岡一門の決闘の地の標識を発見。えぇっ、決闘の地は左京区の一乗寺下り松ではないのか?どうやら一乗寺ではなく、一条下り松という異説があるらしい。
北野の商店街は、市電をあしらった旗や標識が多数。市電が廃止されて、もう随分経つが、千本通を走っていた市電の姿に未だにノスタルジアを感じているようだ。
聚楽第の跡。豊臣時代、国を統べる政庁であり、天下人の豪華な邸宅であったというのに、この扱いは酷過ぎやしないかぁ。ほとんど遺構が残っていないのは仕方ないとしても、標識一本だけで、説明板も剥げて読めたものではない。そもそも京都では、室町御所とか羅城門とか、他市なら放っておくはずもない歴史資産や観光資源を軽々しく放置しているところが多すぎやしないか。現地を訪ねた人に、歴史や史跡の正しい理解を得てもらえるようにすることは、その地の文化行政の責任だと思うのだけどねぇ・・・。
堀川通にある晴明神社。陰陽師安倍晴明を祀っている。昔はそんなに目立ったところではなかったのに、近年は観光バスも立ち寄る観光スポットになっている。敷地も広がったように思う。
下鴨神社境内の糺の森。学生時代には、何の意識もなく通っていたところだが、平安時代の植生をそのまま残した原生林と最近知った。原始林のようなところと予想していたのだけど、ずっと人の手が入り維持管理されているようだ。
久しぶりに下鴨神社を訪問。こんなところだったのか、昔の記憶はほとんど残っていなかった。
まとめ
歩行距離 7kmくらい
所用時間 2時間くらい
歩数 11000歩くらい (しっかり 2000歩くらい)