2013年7月20日(土) ①
日本三大祭に数えられる天神祭を来週に控えた大阪天満宮を訪問する。境内では御輿の飾り付けなど、祭の準備が着々と進んでいるようだ。
天神祭の船渡御を迎えるため、この付近の町々が、浄瑠璃や歌舞伎の登場人物をモデルに、2m余の御迎え人形を用意したという。かつては50体以上あった人形も、今は16体が残るばかりだが、例年このうちの数体を天満宮周辺の諸施設に飾り、スタンプラリーを開催している。
天満宮の社務所で人形修復金として100円を支払い、スタンプラリーの台紙を入手する。未だ残っている16体の人形の欄が空欄になっているが、今年披露される人形は8体しかない。説明書には「数年が掛かりでスタンプシートを完成してください」と書かれている。
しかも天満宮の3体は、7月23~25日の3日間しか展示されないとのこと。ということは、今日ゲットできるスタンプは5つしかない。ホントに数年がかりのスタンプラリーになりそうだ・・・。
まずは、大阪城近くの追手門学院の大阪城スクエアで、一体目の御迎え人形と対面。木津勘助という、木津川の開削をしたり、飢饉の際に米蔵を破り町民を救ったりした江戸時代の侠客だそうだ。
御迎え人形の横にあるスタンプ台で、めでたく、一つ目のスタンプを押印。台紙の字は崩した行書体なので、どこにスタンプを押せばいいのか、しばらく悩んだ。
大川に架かる歩行者専用の川崎橋を渡って、次なるポイント、大阪アメニティパーク(OAP)に向かう。橋の下には船渡御の観覧席と思われる縁台が製作されていた。
OAPの御迎え人形は、鎮西八郎。源義朝の弟で、源頼朝の叔父、人並み外れた強弓を引く豪勇の士、源為朝だ。
OAPの隣にある帝国ホテルには、羽柴秀吉の人形。よくは知らないが、天下人になる前の豊臣秀吉が登場する歌舞伎か浄瑠璃があるのだろう。
帝国ホテルから西に向かって歩いていると、龍海寺という寺院に緒方洪庵の墓所を発見。晩年、江戸に呼び出され、そのまま江戸で没したが、長らく暮らした大阪に葬られたことは、洪庵にとっても本望だったに違いない。
見慣れた天神橋2丁目のアーケード。これって、御迎え人形だったんだ、と今更ながら知った。右下が木津勘助、左上が羽柴秀吉だ。
老松町の花外楼北店の応接室には、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が飾られていた。
天神橋筋六丁目にある、大阪くらしの今昔館。ここは有料ゾーンに御迎え人形が飾られている。昨年2度ほど訪問したばかりなので、入場は見合わせたが、スタンプは、有料ゾーン外の売店で押させてもらえた。
大阪くらしの今昔館がある、住まいの情報センターの1階に、ギャル御輿が飾られていた。
今日押印できたのは、わずかに5つ。スタンプ台には、全部押せばこうなる、と、完成したスタンプ台紙が飾られているが、一体何年かかるのだろうか・・・。
御迎え人形スタンプラリーを終了し、そのまま、梅田で開催中の、梅田ゆかた祭に向かう。
(「梅田ゆかた祭 ゆかたdeラリー」に続く)