2013年12月15日(日)
なら大和路探訪キャンペーンの一環として開催されている「縁結びビンゴ・スタンプラリー」。飛鳥、橿原、天理、桜井各市の計8ヶ所のスタンプポイントを既に制覇し、今日は御所市内の2ヶ所を回ることにする。
近鉄御所駅から歩いて10分足らずで、ひとつめのスタンプポイントの鴨都波神社に到着。御所は、古代豪族・鴨氏の勢力圏内であったことから、高鴨神社や鴨山口神社など、鴨が付く旧社が多く見られる。京都の上賀茂神社や下鴨神社も、この流れを受けたものらしい。
今日の御所市訪問の目的はいくつもある。縁結びスタンプラリーに次いでは、国内最長の路線バスとして有名な、大和八木~新宮の奈良交通のバスに乗車すること。走行距離は160km以上、所要時間5時間半、そして、料金はなんと5250円という、超弩級の路線バスを経験すべく、一日3本しかないバスの時刻に合わせて御所までやってきたのだ。
もっとも、今日乗車するのは、同じ御所市内にある「風の森」バス停までの10分余り。居眠りしたら大変なことになる。乗客は、大きな荷物を網棚に詰め込んでいる旅行客と、御所市内の単距離利用に二分されている。
御所駅から南に数kmのところにある風の森に到着。いつも強い風が吹いているとで有名な峠だが、今日も風が強い。澄み渡った寒空の向こうに金剛山系が聳えたっている。
風の森から、せっせと金剛山に向かって坂道を上り続ける。次なる目的地は高天原。天孫降臨の伝説のある地だ。
金剛山頂に繋がる道をどんどん登っていくと、老杉の並木道の向こうに、目指す高天彦神社が見えてきた。
数年前、近鉄あみま倶楽部で、近鉄沿線のハイキングマップを総なめした際に、訪問したという記録が残っているのだが、全然記憶にない・・・。この年になると、悲しいことに、記憶がどんどん消えていく。崖から滑落して頭も強く打ったので、記憶が飛んだと、都合のいい言い訳を使うことも多い。このブログも、訪問した土地のことを忘れないようにすることから始めたものだ。
高天彦神社では、森林管理局が主催している「森とのふれあいスタンプラリー」で、大和三山に続いて、2つめのスタンプをゲット。これでプレゼント応募が可能だが、できれば4つとも制覇したいものだ。残るは春日山原始林と高取城だが、期間は未だ2か月残っている。
高天彦神社の参道にある「執念の道」の石碑。未だ新しい石碑だが、ただならぬネーミングだ。裏を読むと、奥さんという人が、高天彦神社に直線的に登って来れる道を作ったらしい。あんたは偉い、ご両親が生きておられたら、さぞ喜んだことだろう、といった賛辞が刻まれていた。
冬の寒空に、未だ多くの実を付けた柿の木の向こうに見えるのは、高天原橋本院の鐘つき堂。
高天原から、近畿自然歩道を通って、北を目指す。緩やかな下り坂が続くので、とても気持ちのいいハイキング道だ。逆に歩くと、相当しんどいんだろうけど・・・。
堰堤の上を渡る。狭いので、ちょっとビビってしまった。
吐田極楽寺。重厚な鐘楼門が特徴的だ。吐田とは、はんだ、と読むらしい。吹田と対照的な地名のように感じるが、どちらも意味が解らない・・・。
大和盆地を北から南まで見渡すことができる。大和三山や多武峰などはくっきり見えるが、その向こうにある吉野方面の高山は、霞んでいる。
一言だけなら願いを叶えてくれるという一言主神社。本殿の脇には、途轍もなく太い幹が何本に枝分かれしているイチョウの古木がある。
一言主神社が、本日2つめの、縁結びビンゴのスタンプポイント。これで残るのは吉野だけになった。吉野から高取城って、歩ける距離なんだろうか・・・。森とのふれあいスタンプラリーと同時にやっつけることができればいいんだけど。
長閑な田園に囲まれた道を通って、本日最後の目的地、九品寺を目指す。昨年9月に、葛城の道スタンプラリーで訪問したにも関わらず、最大の見どころと言われる千体以上もある石仏群を見ることなく、途中で引き返してしまったお寺だ。
九品寺の奥にある墓地にある千体石仏についに対面。この地で発掘された南北朝・室町時代の石仏が、ところ狭しと並べられている。
前掛けをつけて貰ている石仏が多い。エリアによって前掛けの色は異なるようだ。ひとつの石に二体の仏様が彫られたものには、丁寧に2枚の前掛けが掛けられている。
縁結びビンゴスタンプラリー、森とのふれあいスタンプラリー、八木・新宮間の路線バス、そして九品寺の千体石仏、と、今回の御所訪問の全ての目的を達成し、満足感たっぷりで、尺土から僅か3駅の盲腸路線の終着駅、御所に戻る。
まとめ
歩行距離 13kmくらい
所要時間 231分 (3時間51分)
歩数 20300歩 (しっかり 12100歩)