2014年2月16日(日)
昨日に続き、近鉄・阪神・山陽3社沿線散歩スタンプラリーへ。今日は比較的短い西宮のコースだ。沿線散歩のマップのタイトルは「野球と酒蔵の歴史を巡る!」。何度となく訪問しているところだが、歩くたびに何か新たな発見があるところが、ウォーキングの不思議な魅力だ。
阪神甲子園駅のひとつ手前の鳴尾駅からスタートするが、わずか10分ほどで、甲子園球場に到着。大改修が行われて、早くも4年になるが、以前のように蔦が外壁を覆うまでには、さらに何年もの月日が必要のようだ。
球場に隣接した素戔嗚神社には、星野仙一監督が揮毫した文字が入った野球ボール型の碑などが並び、さながら野球神社の様相だ。
周囲の歩道のポールも、野球ボールをモチーフにしたもの。歴代の高校野球大会の優勝校のパネルが貼り付けられている。ポールをひとつひとつ確かめ、当時の出来事を思い出しながら歩く人もきっと多いことだろう。
甲子園を通り過ぎ、今津にやってくる。野球一色だった道が、いつの間にか酒蔵通りになっている。まずは大関の工場や直営店が登場する。
しばらく歩くと、続いては日本盛の大きな工場。お洒落なレストランが併設されているが、既に予約で満席となっていた。
白鹿の関連施設が並ぶ一角にある公園のような空地には、釜のようなものが裏返しになって置かれた不思議な光景が広がっている。かつての洗米・蒸米のためのものなのか、宮水を溜めるためのものなのか、付近に説明板も見当たらない。
白鹿の創業家一族、辰馬喜重郎住宅。煉瓦造りの倉庫、高い煙突のある旧工場?、日本庭園とともに、大きなバルコニーのある白い洋風住宅が建てられている。明治21年の竣工のこの建物が、歴史上初めて、日本人が建設し、日本人が住んだ洋風建築だそうだ。
白鷹のショップ&レストランの入口に置かれている不思議な形状の荷車。かつて宮水を運搬していたタンク車なのだそうだ。牛に引かせていたらしい。
酒蔵通りを西へ、ゴールの香櫨園駅を目指す。カバーで覆われた交通標識がある。中を覗きみると、歩行者専用標識。近くにある西宮戎に参拝客が殺到する、1月の十日戎(宵戎、本戎、残り戎)の3日間のためだけに設置されているもののようだ。
香櫨園駅に到着。鳴尾駅から数えて、甲子園、久寿川、今津、西宮、香櫨園、と5駅分を歩いたことになるが、沿線散歩のマップによれば、歩行距離はわずか5.7km。平均駅間距離は1kmほどでしかない。阪神の駅間隔は短い。
酒蔵ショップでは、酒ばかりではなく、酒の肴を初めとして、様々な食品が販売されている。「かんころ餅」は、五島列島の特産品。サツマイモを練りこんだ餅。説明書に従って、1cmほどに切り、両面を軽く焼いて食べる。焦げたところが芳ばしく、サツマイモの甘さがとても優しい。
続いては「ちーず豆富」。何もかけずに一口食べてみると、味も食感も、甘みを抑えたチーズケーキのようだ。鰹節を掛けたり、醬油を垂らしたり、色々と試してみたが、そのまま食べるのが一番よさそうだ。
「きす骨せんべい」。うなぎの骨せんべいは、結構見かけるが、きすは珍しいのではなかろうか。ポリポリと齧っていると、止められなくなる。
珍しい食品に出会うと、つい買ってしまうことが多いが、3つとも「当たり」というのは、滅多に無いことだ。