史跡めぐり 大発見向日市スタンプラリー

2014年2月9日(日) ①


昨年、主催者予想を大幅に上回る参加者の多さによる台紙の払底や、各スタンプポイントでの長い行列など、不愉快極まりないスタンプラリーに呆れて途中で帰ってしまった「大発見向日市」に再チャレンジする。さて、どの程度、改善が施されているだろうか。



昨年は開会式の後、全員一斉スタートなんて仕組みにしたものだから、当然のように史跡案内もスタンプポイントも大混雑したんだけど、今年は受付時間に10時~12時と幅を持たせて順次スタートと改善されている。それでも混雑を恐れて、受付終了の15分前に阪急西向日駅に到着。



駅からすぐの長岡京跡の朝堂院がスタートポイント。かつては国家の政庁が置かれていたところだ。予想どおり、人は疎ら。落ち着いて史跡巡りができそうだ。



ここに都があったのは、784年からの10年間。かつて幻の都と呼ばれていたものが発掘調査でこの地に中心があったと判明したのは、わずか50年ほど前でしかない。とはいえ、説明版が無ければ、ただの広場にしか見えない・・・。




桓武天皇が政務を執った大極殿跡。長岡京の中心は向日市にあるのだが、隣に長岡京市があるもんだから、そうとは知らない人が多いに違いない。向日市はきっと苛立っているだろうなぁ。



内裏の跡とのことだが、今はただのチビッ子公園。滑り台の前に小さな机を置いたスタンプポイントが設置されている。



築地の跡。役所を取り囲む土塁のようなものだ。熱心に説明してくれるが、そう言われれば、そのようにも見えるし、言われなければ気付かない・・・。



鶏冠井。「とさかい」とでも読みたいところだが、「かいで」と読む。ウルトラ難読地名だ。この辺りの楓が鶏冠のように赤かったことから、かえで⇒かいで、となったと聞いたことがある。



JR東海道線の高架下を潜って、向日市の東部に向かう。



東院公園にある鬼瓦のモニュメント。どうやら口から水が出る仕掛けになっているようだ。長岡京跡で発掘された鬼瓦がモチーフになっているらしい。付近に同様のデザインがアチコチに見られる。



なんと、スタートして30分余りでゴールの春宮坊跡に到着。「おつかれさま」と書かれてはいるが、何とも物足りない。昨年は物集女のあたりまで、コースに含まれていたものが、大幅に縮小されたようだ。昨年大量に押し掛けたハイカーを排除して、史跡巡りに特化したのかもしれない。



この日のために製作したと思われる「史跡めぐり大発見向日市~長岡宮発掘60年の軌跡~」という立派な冊子の末尾の白紙ページがスタンプ押印のスペースになっている。一般的な一枚ものの台紙と異なり、スタンプ欄も用意されていない。



わずか30分ほどの史跡巡りだったが、スタート時に、「発掘60年の記録」の冊子に加えて、昨年も貰った分厚いガイドブックも貰い、ゴールでは、タオル、メモ帳、絵葉書、栞まで戴いた。「お金かかってるでしょ」と、スタート時に係員さんが仰ったが、文化庁の「文化遺産を活かした地域活性化事業」補助金を900万円ほど貰っているようだ。



あまりにも、あっさり終わってしまったものだから、最寄りの阪急西向日駅ではなく、狭い道が入り組んだ古い町並みを通って、JRの向日町駅に向かう。道路幅が狭いものだから、庇が車にぶつけられることも多いようだ。



石の鳥居も、車に衝突されて石柱が折られた跡がある。今はしっかりと両脚が鉄パイプでガードされている。



向日町駅の前で腕組みしている「からっキー」。向日市といえば、長岡宮跡より、今や激辛商店街で有名だ。唐辛子が名産品という訳でもないが、40店舗もが参加している。これらの店舗を巡るスタンプラリーも開催されているが、こればっかりは御免蒙りたい。



駅ビルのコンビニにさえ、激辛コーナーが設置されている。



JR向日町駅から、次なるスタンプラリーが繰り広げられている、大阪ナンバに向かう。


まとめ


歩行距離   たったの3.5km
所要時間   60分
歩数      6400歩